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水穂葉子

水穂葉子といえば・・・私たちの時代ではメズラシヤ脇役系のアイドルでした♪

最近のベルバラでは「モンゼット候爵夫人」なんて役名になっていオスカル・フェチの貴族のオバサマの役どころを
最初に演じて形にした、パターン化したのは彼女です、「ランベスク侯爵夫人」。
それが当たって、パターン化されて役者の数に依って「モンゼット侯爵夫人」が加わったわけです。
モンゼットというのは悶絶のもじりだし、さいきんの「シッシーナ侯爵夫人」というのも失神のもじりです。
こういうもじり方はショーのなかなら良いけど、一応ドラマの中で使うのはいかがな物か、と思いますが、ね(^^ゞ

この「ランベスク侯爵夫人」だけは、長谷川演出の「振付」ではなかったと思うのですよ。
長谷川一夫は、宝塚をとても大事にしてくれていたけれど、
「宝塚の女の子に演出する場合は“振付”せないかんの。演出と言うより振付やね」
と、言っていた通り、文字通り手取り足取りなんですね。

柴田脩宏先生が、凄く娘役の「振り」が巧くて、演出通り出来ない娘役には、
柴田先生が、そのままやって欲しい演技を見せて教えた、という話はかなり有名です(^^)

長谷川一夫と言っても、「ベルバラの演出家」という程度で、
もう知らない人の方が多いでしょうけど昭和の大スターです。
もともと歌舞伎の女形から映画に入って大スターになった人だから、男女両役なんでも出来ましたからね。
舞台の声の出し方も、呼吸の仕方も自分でやって見せて教えられるんです。
舞台でどうやって立ったら、客席からどう見えるか、なども細かく教えてくれて、
だから、ツレもオトミも「我が愛は山の彼方に」で初めて演出を受けて、
初めて舞台の発声のイロハを習ったようなものなんです(^_^;

勿論音楽学校時代に多少の基礎訓練は受けているわけだけれ゛と、
やっぱり、実際舞台に出ている、しかも時代に君臨している大スターの実地訓練は全くレベルが違いますからね(^^ゞ

だけど、ソノブン「ベルバラ」は功罪半ばする宝塚歌舞伎みたいになっちゃったわけで・・・まあ、
コスチューム・プレイですから、それで、良いといえば良いんだけど(^_^;

でも、その中で、たぶん、水穂葉子にだけは、
「君の好きなようにやっていいよ」という声がかかったんじゃないかな〜(^_^;

水穂葉子という人は、もともと巨体のわりには可愛いえくぼがあったり、愛らしい顔をしてました。
なので、同期(昭和26年初舞台)の星空ひかるが花組トツプの時は、
スマートで二枚目の星空とぽっちゃり太って可愛い三枚目の水穂葉子の天使のコンビで「天使が見ている」や
笛吹きの星空に憧れて、後を慕って家出して乞食にまで身を落としてしまう庄屋の娘お柳の純情を描いた「笛吹きと豚姫」などで、
ヒロインを演じました\(^^)/

昔は、こういうパターンもあつたのよ〜♪

でも、元々生まれ持っていたスター性もあったと思う。
その時身につけたオーラもあったろうし〜どんな役をやっても水穂葉子ここにあり!という感じでした(^^)
今で言えばモリク(森公美子)とか、中島啓江という所かな〜♪
あ、あんなに歌巧くないです。声はそこそこ出たと思うけど、音が外れることもあったし。
芝居も、一本調子といえばいえるんだけどさ・・・泥臭いし(^_^;
ある意味彼女も「演技派は二流だ!」というスターだったわけですね(^^)
でも、男女両役こなして、悪役も善人の役もこなしたし、やはり貴重な人でした。
でも、何度も言うけど、結局何をやっても、「水穂葉子、ここにあり」ではあったんですよね。

でも、その良い意味での水穂葉子にしか出来ないキャラを持っていて、それが、
「ベルバラ」のランベスク侯爵夫人(今はモンゼット侯爵夫人か〜(^_^;)に集結したんだと思います(^^)v
アベサンが宝塚退団というのは考えたことなかったし、
外に出てもソレナリに良いポジションで使われる、と思っていたんだけど・・・・
体調でも崩したんですかネェ・・・あの体型を維持するのは健康上も大変でと思う・・・糖尿病とか、ねぇ(^_^;
結局お店開いたりして、今はそれもやめて悠々自適らしいですが。
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