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薫邦子


薫邦子は麻月毬生と同期の昭和37年「メイド・イン・ニッポン」初舞台です♪
私が宝塚をナマで初めて見た花組にいました。

花組には、ブチと薫邦子・川路真沙・風さやかという強力な37年初舞台組がいました。

薫邦子というのは当時は既に、「親指姫」という主演?作品を持って
37年初舞台組のトップを走っていました♪
素晴らしい二枚目で演技力もあって、ただオーラがない(^_^;
今で言うなら貴城けいタイプだったかも・・・大好きでした。

主役を張れるだけの美貌と実力とスケールはあるのですが、地味なのです(^_^;
それと、辞める少し前頃にはダンスの甲ちゃんと二人で踊りきるほどダンスが巧くなっていたんだけど、
そこまで行くまで時間がかかった(^_^;

超舞台人というチャッチー・郷ちぐさが一期下にいたこともハンデにはなったと思います。
いつも二人は左右対称という感じで使われたりしていたけど、
でも芝居の昭ちゃんに対して、ショーのチャッチーというパターンで結局はチャッチーの方が、
先に雪組に移籍してトップになりました。
それに関して、わざわざ、グラフ誌か?歌劇誌?かインタビューしたんだよ・・・当時というより今だって
歌劇団としては異例だよねぇ・・・
「郷ちぐさの雪組トップ就任には理解を示しながら・・・」とあった。
その次の肝心のあきちゃんの発言を忘れちゃったんだけど、
けっこう悔しがっていたんじゃないかな(^_^;

アキちゃんは花組に居残り甲ちゃんのサポート役、まあ今で言えば二番手ということなんだろうけど、
ルミ・瀬戸内美八が台頭してきていて、微妙だったし(^_^;

あの頃は才能豊かだった植田紳治の「メナムに赤い花が散る―山田長政―」では、
本役では、長谷川の映画で雷蔵がやったシャム王宮の忠臣に似た役で短いけれど良い場面をもらって
説得力ある台詞を言ってました。
それより新人公演の長政が素晴らしくて!!
これね本役は春日野さんですからねぇ・・・難しかったと思います。
しかも、この時は代役公演もあって、そっちは甲チャンが長政でしたし、ちょっとした競演になってました。
私は、ゴヒイキの甲チャンより、アキちゃんの長政を買うな♪
ちなみに、その時の甲ちゃんの本役はシャムの「ゼッタ王子」でした。
これを代役公演でチャッチーが演じて甲チャンに匹敵するくらいよかった!

ツタンカーメンの伝説から書かれた「哀愁のナイル」では、
甲チャンの相手役に回って女役!!
エチオピアの王女ネフェルト!
これが凄くよくて、演技力は勿論文句ないんだけど、男役だと一寸弱い感じだったのが、
強い個性で甲チャン扮する若きツタンカーメン王を魅惑していく王女を演じてました(^^)
ダンスも素晴らしい進歩で、
今に引き継がれる主役の男女が最後にデュエットダンスを見せる、というのの走りでした\(^^)/
たぶん、この時、甲ちゃんと踊りきるために相当ダンスの踊りこみをしたんだと思うんだけど、
もうちょっと早くダンスの重要性に気が付いていたらナァ・・・と残念です(^_^;

まあ、とにかく、おっとりのんびり、慌てずさわがず、育ちの良い、古きよき時代のタカラジェンヌそのままでした。
結局、甲ちゃんの退団を待たず壽退団ということになりましたが、
もし、甲チャンが先にやめたとしても、薫邦子はトップになれたかな〜〜?ちょっと疑問(^_^;

薫邦子が結婚したお相手というのは、
日本で始めて8m1pを飛んだと言う山田宏臣氏!
山田氏は当時のアスリートとしては珍しくマスコミに出ることが多くて、私などでも知っている
ユーモアにとんだ話の上手い、とっても素敵な人でした(*^-^*)

結婚して、幸せに暮らしていると思ったら、
ヌァ〜ント、山田氏は結婚二年目位にお亡くなりになっていたのですねぇ・・・(^_^;
凄いビジネスマンとしてもヤリテだと聞いていたので、
お仕事で出世してマスコミにも縁遠くなったんだろう、位に思っていたら・・・合掌

山田氏については、↓のサイトに詳しい記事がありました(^^)
http://www.geocities.jp/s_ichinokura/sub3-2_star.htm

えー、これは歌劇か宝塚グラフかに載っていた
アキちゃんの追い出しコンパみたいな花組座談会に載っていた話ですが、
山田氏はアキちゃんと付き合い始めた頃から、けっこう花組の宴会などに出没していたのだそうです。
それなのに、山田氏がなかなかアキちゃんにプロポーズしなかったので
花組連中がぐるりと囲んで、
甲チャンが、「アキちゃんをどうするつもり?」と凄んだんだって(^_^;
でー、山田さんが冷や汗拭きながら照れ笑いしているのを
アキちゃんはお酒飲みながらニコニコ笑って見ていたそうです(^^)

今頃は・・・優雅な芦屋ウィドゥで素敵なマダムになっていることでしようねぇ(*^-^*)


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