ちあきなおみ

この間、BS歌謡放送っていうの?
最後に一人の歌手のリサイタルが付くでしょ。
当日は八代亜紀だったので、その時間に合わせてチャンネル回したのです。
「かもめの街」というのが、素晴らしい熱唱で久しぶりに歌を聞いて泣きました(;_;)

これ八代亜紀が歌うから「演歌」というんだろうけど、シャンソンだよなぁ・・・いい歌だなあ、巧いなあ、と聞いていました。

歌の後に「(58年 ちあきなおみ)」と出たのです!!

嗚呼!ちあきなおみだ!!
と納得(^_^;
八代亜紀が、このリサイタルで歌う時には、必ずちあきなおみの歌を入れるのねぇ(^_^;
それをまた凄い力入れて歌うんです!!
もともと、八代亜紀は巧い人で、そこいらの歌手の歌だと、あつさりと本人より巧く歌っちゃって、
本人が可哀想!ってなるのですが・・・
さすがに、ちあきなおみの歌だと、相当力入れて歌いますが、五分だったり、これはちあきには適わないなぁ、となったりです。
でも、今までは、知っているレパートリーだったんだけど、この歌は初めてでした!!


ちあきなおみはジャンル分けすれば「演歌歌手」という所なのでしょう。
実際「無法松の一生」とか、「裏町人生」「星の流れに」なんてのを歌わせるともの凄い巧い!!

でも、これが「暗い日曜日」「ボン・ボヤージュ」なんてのを歌うと、また強烈に巧いのです!!

「ねえ あんた」という歌ご存知ですか.?
最初に聴いたのは昼寝で寝転がっていた時掛かっていたラジオ!!
あまりの衝撃に身動きが出来なくなつた!!
誰が歌っているかも聞きそこなったのだけど・・・たぶんちあきなおみだとは思ったのですが、
こんな歌を歌えるのか?と、正直自信がなかったのですね(^_^;
DJの女性も、こういう曲を聞いてしまった後、何と言っていいまのかわからない、と黙り込んでしまいました。

それが、NHKのビッグショーという番組で、映像とともに見られたのは幸運、いえ僥倖というべきかも!!
「歌」といいますが、「歌」というより、全編台詞なのです!!
本の少しだけ、歌うけど、わざと調子をはずして!!
裏町の、頭の弱い娼婦の、それでも心だけは汚れていない女性の呟きです。
まだ聞いたことのない方は、絶対聞くべきです!!

「歌」というものが持っている演劇性の極致を示しています。
彼女は「黄昏のビギン」などで、軽いメランコリーを歌うことも巧みですが、こういう重厚な曲に真価を発揮します(^^)
それにしても、勿体無いよネェ・・・・
テレビなにんかに出なくてもいいからコンサートすればいいのに、と思います。


八代亜紀も勿論好きですよ(^^)
八代を聴くためにチャンネル合わせた位ですから♪
この人も↑で言ったように本当に巧い♪

でも、私個人の意見としては、やはり最初の頃の悠木圭子の詩のころが好きです(^^)
まあ、一番好きなのは、「愛の終着駅」と、八代演歌のエキスみたいな「女みなとまち」ですが♪

実は悠木圭子、B級映画の女優時代からのファンでもあります(^_^;
大映のB級の歌謡映画で主演したりしていたんだけど、ぱっとせず東映に移籍。
そこでは同じB級でも、「第二東映」の全盛期で、里見好太郎の相手役とか、
かなり働いていたと思う・・・でも、映画自体がだめになって、
東映も縮小、第二東映も吸収されて、結局、彼女クラスでは行き場がなくて。。。
どうしたのかな?と思っていたらね鈴木淳と結婚して、作詞家へ華麗なる転身!と来たもんだ(^^)
いやぁ〜、可愛くてオキャンで色気があって・・・(^_-)-☆
ああいうのいい女っていうんだろうな♪
あ、当時の名前は藤田佳子です・・・覚えている人、いるんだろうか(^_^;


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後日談

最近、NHKでちあきなおみの特集をしたせいか、我が家にまでアクセスが増えたそうですm(__)m
あまり関係ない記事で、ここまで来た方ごめんなさい(^^ゞ

そうそう、ちあき版「かもめの町」聞きたいがためCDのアルバム買いました、去年これ書いた後すぐ(^_^;

聴いてビックリ!
当然憶えてましたよ「どんぶらこ」って題名だと思ってたの(^_^;
しかも八代版とは全然違った歌でした♪

ちあきなおみにはちあきなおみの「かもめの街があり、
八代亜紀には八代亜紀の「かもめの街」がありました。

当然といえば当然なんだけど驚いた!!
同じ歌詞、同じ曲でも歌う人が違うとこんなにも違うんだ・・・(^_^;

そりゃあ、歌手の優劣で歌がまるで変わっちゃうのは分かりますが、
両方とも凄い巧い人たちで、両方とも絶唱というほどの歌い方でこんなにも違うのね・・・・歌の奥は深いm(__)m

でー、そのCDはいろんな人の曲も入ってたり、「ダンチョネ節」なども入ってたりするのですが、
これ、元は「断腸の思い」の「断腸節」なんだけど、正に、その断腸の思いが伝わる「ダンチョネ節」になってまして・・・絶句。
「一代の絶唱」と言われた「朝日の当たる家」もあって、これは凄いんだけど、
浅川マキの不器用な歌い方の方が好きだなぁ・・・というよりはあってる気がします。
そういえば「赤い橋」、ちあきならどう歌うかな?

あ、そのアクセス増加の元のNHKも当然撮りました(^^)
いやあ・・・巧いです・・・当然過去のフイルムと歌唱ですが、懐かしし、代表作殆ど入ってるし、
よかつたです(^^)v

そうそう、ついでに、八代の歌で好き、と言った
>一番好きなのは、「愛の終着駅」と、八代演歌のエキスみたいな「女みなとまち」ですが♪
って奴ね・・・
ダンナに、あれもその人(悠木圭子=藤田佳子)の、と聞かれて、いや、アレだけは違うのよ、と言ったら、
えー!と呆れられましたm(__)m
ナント、皮肉なことに、一番好きな歌二曲とも悠木圭子じゃなくて・・・(^_^;
「愛の終着駅」ってのが池田充男・ 野崎真一コンビ
「女みなとまち」二条冬詩夫・ 伊藤雪彦 コンビですね(^^ゞ

そうそう
>同じ歌詞、同じ曲でも歌う人が違うとこんなにも違うんだ・・・(^_^;
ですけど、童謡の「赤い靴」という歌がありますね。
赤い靴はいてた女の子 異人さんに連れられていっちゃつた♪
というのですが・・・
加藤登紀子がこの「赤い靴」を、こんな歌を作った人の気持ちを知りたい、と、絶唱するんですが
ちあきなおみが、この「赤い靴」をやはり絶唱するんです!
双方絶唱には違いないんだけど、やはり全く違うんだよね(^^ゞ
おときさんの「赤い靴」は、「赤い靴」のヒロインの女の子と、その時代のオマージュとしての絶唱なんだけど、
ちあきの「赤い靴」は、全く別の「赤い靴」という物語が生まれているのです。
聴く人によって好みがあるでしょうけど、いやぁ双方共に凄いんだ、これが!!


一寸不気味〜!
私、以前にここに、八代のワンマン・バラエティ・ショーのこと書かなかったっけ?
NHKのワンマンショー形式のバラエティでさ。

・・・私の頭だけで書いたつもりになってるのかな?
、まあ、主筋は八代のことじゃなくて、八代のそのワンマンショー、ディナーショー形式で、
各テーブルにゲストが招かれているのですよ。

で、そこに、↑件の悠木圭子・鈴木淳夫妻が招かれていてね、悠木が、八代の歌を聴いて泣いてたのです(^^)
八代は、ある時期から、恩師・恩人ともいうべき、悠木・鈴木夫妻から離れて、
「舟歌」とか「雨の慕情」でレコ大取ったりして代表曲になったので、
悠木が恩知らずだと怒っているという話を聴いてました。

だって仕方ないじゃない!!
アーティストって、やっぱりグレードアップしていくものだもの。
そのグレードアップに製作者やプロデューサーがついていけなれば、とっかえるより仕方ない(^_^;
それわ恩知らず!と怒るのは悠木の考え違いだ、と思っていたのね(^_^;

でも、このプログラムでは
その確執が取りざたされた悠木と鈴木夫妻が招かれて、八代の歌を聴いて涙を流してるって・・・ほっととしたのです(^^)
誰が招いたか・・・NHKサイドの演出か計らいか?八代の希望か?その辺はわからないけど。
悠木だって、一応、元女優ですからね、こういう時には涙が必須アイテムと思ったのかもしれない(^_^;

でも、オバサンは、八代のファンで悠木というか、藤田佳子の元大々ファンですからね!!
素直に嬉しい、と思った\(^^)/
だって、たとえば、「初恋の女」が、年取って意地悪な婆になってたら嫌じゃない(^_^;
だから、そこで素直に涙流してる悠木圭子が嬉しかったんだ(^^)
そんなもんよ、みたいなこと・・・書いたはずだったんだけどね(^_^;

そういえば、同じような確執は五木ひろしと山口洋子にもあったんだそうです。
でも、確執溶けないままに、山口は死んじゃったからねぇ・・・五木は病院にでも見舞いとか行ったのかな?
それは知らないけど・・・。

アーティストと製作者・プロデューサーって難しいよ!!
最初はどのケースでも、プロデューサーや製作サイドが主導権とっているんだろうけど、
アーティストが進化していって、製作サイドやプロデューサーがいつまでも同じ段階で止まっていると、
製作サイドが捨てられるっきゃないんだよね・・・(^^ゞ

山口百恵は、自分の知らない所で、高倉健との共演を断ってしまったホリプロ(全体)のプロデュースに信頼感をなくして、
自分から主導権をとって、宇崎竜堂・阿木曜子夫妻に接近して言ったというし、
自分のツッパリイメージを変えようとして、谷村新次に接近したという話しだし(^_^;
21歳で引退した人だから、17〜8才のときでしょ・・・ホントかな?とも思うけど、
彼女ならやるだろう!とも思わせる(^_^;

アーティストとプロデューサー・製作者って、進化の兼ね合いが難しいですね(^_^;


しかし、八代のそのバラエティの記事の文・・・どこ行っちゃったんだろう??