6月26日(水)

母が・・・確定診断の検査結果では「がん細胞」は出なかったのですが、状況的に見て、殆ど9割の確率で肺がんだそうです。

医師から、呼吸器外科部長の方で、手術と言うことも含めて、今後のお話しを聞いてください、ということで、
その I 教授にお話しを聞くことに。
なんでも、この春京大からいらっしゃつた偉い先生だとか・・・それでいて気さくで話しやすいいい方で、ということでした。


肺は呼吸が少し弱かった。
気管支鏡の検査でがん細胞は見当たらなかった。

平成12年から徐々に大きくなっている。悪性腫瘍が疑わしい。
肺がんのマーカーが平均的に上昇している。
煙草を吸わない女性の場合は気管支鏡に触れないこともある。
粘膜はきれい。

状況から見てどんな外科医でも癌の診断を下すでしょう。
全身状態良好で手術を勧めたい。

とのことでした。

肺の陰は4cm×4cm
ふつうは7割が診断可能だが、気管支鏡の先端に検視鏡を付ける為曲がりにくくなり採取できなかった、と考えられる。
肺の呼吸が弱い、というのは、普通の人なら1100ccくらいの瞬間的な呼吸量があるはずなのに、
母は700ccしかないとのことでした。
もし、手術をするとすれば左肺上半分を切除することになるので、全体の4分の一になつてしまうわけで、
そうすると、1100ccの人でも800CC位に成ってしまうのが、母はもともと700しかないので500CC位になってしまう。
それだけがちょっと心配だけれど、気力も体力もある今が切りドキ。

普通の手術は転移のあるなしで手術後の生存率が大幅に変わる。リンパ節への転移がなければ手術した方がよい。
腫瘍の場所としては難しい場所で、手術としては大学病院でないとできない手術です。

胸腔鏡使った手術はできませんか?と聞いたら、それは精々2cmまでのポリープです、とのことでした。
胸腔鏡が使えれば簡単に済むらしかったのに、残念(^_^;

母が、薬や放射線を掛けたりすることは、と聞くと、
抗がん剤は中途半端では効かない。
母の場合は確定診断で癌を確定できなかったので、放射線やコバルトはかけられない。
かけたとしても副作用が大きい。
いっそ、手術をして確かめた方がよい、がん細胞は出なかったとしても癌の確率は高い、とのことでした。

先生のお母様ならどうなさいます?と私が質問すると、
「医者を確かめて手術させます」とのお答え!「私は徳島ですが、T医大で、というならさせません。京大へ呼びます」
はぁ〜ん、京大ねぇ・・・でも、ここはいろいろ噂の◇大よ〜!?と私は思う(^_^;)

九大の医師で癌の手術をしないで亡くなった方がいましたが・・・と聞くと、
医師でも学者でも色々の立場とやり方がある。
昔なら77歳7ヶ月という年齢なら手術は勧めなかった。
しかし、今は、技術も医学も進んで、手術を勧める方向にある。

我が家のスタンスとして、元気で好きなことをしてパッと死にたい、という風に考えていますが、と言ったら、
もし、手術をしなくてもポリープは大きくなり、浮腫が出たりするだろう。
呼吸も出来にくくなるし、カテーテルをいれたりするようになる。
手術をしたからといつて平均年齢の85〜86歳まで保証できるということではない。
今は体調がいいから手術ができる。体調が悪くなれば手術したいといつても出来なくなるかもしれない。

母が、「手術をしなくても、こちらで続けて診て頂けますか」と、聞いたところ、「ええ、それは、まぁ、その時の状況で・・・」

まあ、おかあさん、それは、こういう病院では無理なのよ、まあいいや、後からゆっくり話しましょう。
私もホスピスのこと調べておかなくちゃ・・・。

では、そのお答えのタイムリミットは?ときいたら、
7月〜遅くも8月の末まで。
ということでした。

では、一応、6月17日から、一ヶ月は経つから7月24日にレントゲンのみ取ってみて、それで判断しましょう、
ということになりました。