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7月24日(月)

猿之助奮闘公演30周年歌舞伎座公演

母と歌舞伎に。
猿之助の奮闘公演30周年ですって!
「黒塚」も「四の切むもホントに久しぶりで、いやぁ、けっこうでした(^.^)
前々日か、伏姫様のサイトで、「黒塚」見てきた方が大絶賛で、私も期待して行ったのですが、
猿之助も年ですからね、黒塚と四の切なんて淒い演目並べちゃって大丈夫かしら?って心配していたんですが、
どちらか、代役になっちゃってたりして、とかさ。
ま、猿之助の代役なら右近だろうし、そんならそれでもいいか???とか不謹慎なこと考えてたりして(^^ゞ

でも、さすがに、口上で御本人が「これだけの演目演じ切るには、お客様の声援がなければ」と言ってましたよ。
そりゃそうだ!
いい舞台は、役者だけが良いわけじゃない。
地方、裏方、囃し方、揚幕のチャリンも柝のつけ方も、それで役者が揃っていて、
食いつくように見るお客がいて、初めていい舞台が出来るのですよ。
いいお客はいい役者を育て、いい役者はいい客を育ててね切磋琢磨していい舞台を作って行くのです。
いいな、猿之助!!

芝翫もよかった!
このところ、やたら若返って福助時代よりお姫様が似合うようになったのはビックリ!
昔は、なんとなくおとなの女というか、かたはずしか、女房役じゃないとなぁ〜んかヘン!?
という気がしていたけれど、今は、ちっとも違和感ない!
役者って怖いよね、年じゃないのです。年季なのだぁ!
もともと、うまい人ではあったけど、落ち着きすぎている、というか「破れ」が無さ過ぎたのが、
ここんとこ、すごくうまく破れてきたんですよ。
あの年で、進歩しつづける、つて淒いと思います。

そういえば、その前々日の土曜日に玉三郎の「天守物語」を中継で見て、
玉三郎は相変わらず素敵だったけど、新之助が思いの外によかった!
二枚目だし、例の「じわがくる」というスターの雰囲気はあるし、と思っていたけれど、
親が親だから(団十郎は決して嫌いではありません!!
あの歌舞伎独特の馬鹿馬鹿しさを持つ貴重な人だと思っているのです!でもね・・・)、
どうなることやら、と思っていたら、よく、特訓に応えたらしい。
ただし、口跡は親父に似てるし顔はおじいさんなんだけど、
誰かさんは「孝夫さんが図書をやったら・・・」というイメージで特訓したらしい(^^ゞ
それにしたつて大成功だぜ!
中継は途中からで、亀姫のところは見てないのだけれど、こうなると菊之助も拾い物になるかもしれない、
とVTR見る楽しみが増えました。
でも、亀姫は、時蔵がスンゴクよかったからね・・・辛いです!?
あのころ、容姿だけは親父に似て絶世の美女という感じだったのに、
煤けて暗い雰囲気だった時蔵が、玉三郎に五分に渡りあって「超々」よかったのです!!
大体宝塚で南悠子がやった時だってエコ先生(天津乙女)が特出した役ですからね。
こういう役でどれだけ存在感を出せるかが役者の格になるのです(^^)

ふーむ。楽しみ、楽しみ♪





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