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4月4日(木)

「徒労の日」と掲示板に書きました。
ホント、疲れた〜!!

劇団四季「コンタクト」

例の、ダンスだけで2000年のトニー賞をとっちゃつた、というスーザン・ストローマンの傑作というか怪作というか、なんですが…

なにやら振り付けをこなすだけで精一杯!というところなんですね・・・まだ開演一週間かそこらだから、仕方ないと言えば仕方ないんですけど(;_;)
演出にも、問題があるんじゃないかとは思う。
やはり、かなりアメリカンジョークの部分が多くて、日本人として意味はわかるが乗りにくい・・・考え落ちみたいな感じですよね(^_^;
ただ、これを日本的にアレンジしては意味がなくなるわけで、そこを演技力でカバーしなくちゃならんわけですよ!!
一体、四季のダンスメンバーって、ダンスは踊りさえうまければ後はノープロブレムって考えていないかな?
いつも思うんだけど、ダンスは演技力ですよ!究極の演技力です!!
この間のあの森下洋子のあの表情の作り方、あれ一つ取り上げたってわかるじゃないの!!
ふっと上げる腕・手首の返しから・肘の曲げ方・突き出し方・指の先まで意味がある、ということを四季のダンス陣はご存じか?と思う。

振り付けは確かに凄いんです!
ダンスもそこそこはうまく踊ってると思うんだけどこなれていない、というか・・・それと相変わらず劇団四季は各人の存在感が希薄です。
存在感が出てくるといられなくなっちゃうからね(^_^;)
そういう意味では明戸信吾は貴重でした!!
それに、肝心の加藤敬二に躍らせないのは、アホか!!という感じですね(^_^;
お客は何を見に行っているのか?がわかってない、というか、わかろうとしないんだよね。
お客が加藤敬二を見に行く、となつたら、浅利慶太は、また加藤敬二を劇団にいられないようにするでしょ。

それに、確かに、最近バレエ見てきたばかりなので、ちょっと辛いところはありますが、そういうことではありません。
基本は確かにバレエです。
振り付けもかなり、バレエの基本をこなしていないと出来ない物が多かったように思います。
でも、ああいうダンスはポップな感じも大事でしょ・・・そういうところがイマイチでした(^_^;
曲は懐かしのオールデェイズが多くてよかったけどCD演奏ですし(;_;
これも、浅利流なのかもしれない、日々違ったレベルの演奏をされるより一定水準の演奏を毎日するほうがお客に親切だ、という・・・
でも、それを言うと、ナマの舞台の意義が無くなるわけです。

そのへんがね、「SONG&DANCE」では気にも留めなかった、「OverThetCentury」では目をつぶった。
でも今回は・・・粗ばかり目立って、その大きな一点に挙げられてしまう・・・全て舞台の結果なんですね!!

チケットの売れ行きは大変良いそうで、10月まで日延べというから、また何ヶ月かたって行けば、随分ちがうかもしれません。
ことに序幕の貴族と従者と娘の「swinging」は練り上げたらおもしろいかも(^_^;
四季のHP(だつたかな?レプリークだったかしら?)では、これをポルノにしてはいけない、でも、エロティックでなければいけない、
という演出家からの指定で困った、というダンサー(井田安寿・菊池正・松浦勇治)たちの困惑のコメントが載っていたけれど、
確かに、振りの一つ一つはかなりきわどい!
しかしそのためにオープニングに額縁がセットしてあって衣装・照明・舞台装置(と言ってもブランコとピクニック・シート位なんだけど)、
泰西名画の雰囲気をかもし出すように配慮されているわけです。
でも、演者たちにその泰西名画の優雅にして猥雑な雰囲気が無いのよね・・・これは女性ダンサーに特に言いたいんだけど(;_;)
オチも一見ミステリアスでいて意外にわかりやすいから、これが一番面白くなりそうだと思うのですが(^^)

一部の後半の「抑圧された妻のデェイドリーム」はね・・・ダンスは言うことなかったとは思うけど、
ここでもヒロインのあまりにも、学芸会的台詞口調に何をかいわんや!!
それでも、そこだけ目をつぶれば、明戸おじさんの存在感で、この日一番の見つけもんだつたかもしれないんだけど、
ナンセ後味が悪いよね・・・(;_;)
バレエ的要素、と言ったら、これが一番バレエ的で、逆にバレエでも見せられるシチュエーションです。
それにしては、みんな良く踊っていると思いました。
まぁね最近バレエ見てきたばかりで比較すれば辛いところはあるけれど、バレエではないので゜すからね。

で、欲求不満のまま、第二部オープン!
その挙句加藤敬二に躍らせない!芝居はね・・・「クレーイジーフォーユー」のボビーならいいよ〜!!
人生に疲れた成功者・しかもちょつと神経を病んで死神にとっつかれている男だぜ!!
無理です!!はっきり言って無理です(;_;)
だつたら躍らせろ!!
ワタシャ何を見に行ったんだ?加藤敬二のダンスをみに行ったんだ〜!!

新聞の批評では、相手役の「黄色いドレスの女(当然“白いドレスの女”・シャロン・ストーンのイメージをパロッてる!?)」の高久舞に、
「特別な女として周囲を圧倒してしまう挑発力がほしい」というコメントがあったけれど、
それは劇団四季の中では無理です。
その中で考えれば、そこそこの「特別な女」にはなっていたと思うけどな(^^)
ただ、いつものことだけど、例の彼女ね。いつも凄く目立つのに、二列目の端っことか参列目に回される、
ダンスのうまいグラマーちゃん♪
どうしても彼女のほうが目立つのさ!!
なんで彼女が「黄色いドレスの女」になれないのか、ちょっと疑問!!
まぁ、特別過ぎるからなんだと思うのですけどね(^^ゞ







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