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3月17日(月)

歌舞伎座「浮舟」「勧進帳」

いつもなら、絶対見ることのできない序幕を、ドールハウスのおかげで見られます(^^ゞ
序幕は、染五郎の「三番叟」。まあ見た、というだけです。

本日の注目一番「浮舟」はねぇ・・・北条秀治なんですが・・・ちょっと古すぎます(^_^;
しかも、「あさきゆめみし」なんかで、「源氏物語」が大ブレイクしている中でこの筋立てで見るのは正直辛いです(^^ゞ
浮舟・玉三郎、薫・仁左衛門、匂宮・勘九郎というゴールデントリオ!!
だったんですが・・・玉三郎が今更発展途上の美少女を演じるのは?
色悪が似合う仁左衛門の薫もちゃんちゃらおかしい♪ぴったんこで得をしたのは親譲りの匂宮をやった勘九郎くらい(^_^;
これ、逆でやったほうがいいのではないかと思うけどなぁ・・・。

去年の勘九郎の「末摘花」もそうでしたけど、
明治以降の貞女幻想が強すぎる、というか、男が考える女の悩みってあんなもの(^_^;って感じですねぇ(^_^;
それでも、「末摘花」はそれなりに新派の世界で完結できましたけど、
「浮舟」はあまりにも現代的なテーマを貞女思想で括っては難しいです。

台詞もあの時代はああいう言い方が新しかったのでしょう。新歌舞伎だぞ!!という意気込みはあれど、
今では逆に古さが目立ちます(;_;)
というわけで、ひたすら疲れた(^_^;

でぇ、「勧進帳」これはよかった!!
松本幸四郎大車輪!!
ちょっと富樫の富十郎が押さえ気味というか、元気が無いような気がしたけれど、山伏問答の辺りはさ・す・が\(^o^)/
終わりまでやりすぎず(この人はやりすぎる所もあるからねぇ)意気の抜けるところなく、どこもかしこも結構でした(^^)
万々歳の勧進帳でした(^^)
でも、いつもなら白鴎そっくりなのに、心なしか、吉右衛門(先代じゃないの、当代の、つまり弟)に似ていたような(^^ゞ

でぇ・・・それにひきかえ、なんで、義経は勘九郎じゃないのさ!!と怒ってしまった染五郎の義経(;_;)
松緑が「勧進帳」で一番大事な役は何ですか?と聞かれて、
「そりゃぁ義経だろ。あの人のためにみんなが死に物狂いになるんだから」と答えたというのが、しみじみと分かる悔しさ(;_;)
今月の染五郎はカスです!!
「アテルイ」が朝日賞を取ったからって威張れないよ!!
あ、魁春が「浮舟」の「中の君」で良かったのです♪意外や!!こういう意外は大結構です(^^)




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