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4月10日(木)

花の狸御殿

宝塚のOBならぬOGたちが集まってショーをやるという!!
年中宝塚のイベントで集まってはいるけれど、何日間か(十日〜二週間)に亘って興行する、というのは珍しいのです(^^ゞ
前回も行きたい、とは思いながら、オトミ(安奈淳)も出てないしなぁ・・・と足踏みしているうちに終わっちゃった!!

というわけで、今回は病み上がりのオトミも久々に見られることだし、と行って来ました(^^)
エー、まず、感激!!感涙!!昔は良かった〜(;_;)号泣

とにかく、これは鳳蘭あっての公演です!!
ツレのオーラと人柄でツレのワンマンショーになることを誰にも納得させる。
しかる上で、ツレがよくみんなに気を使って、宝塚の座付き作者連(植田紳爾・酒井澄夫・三木章雄)も、
それぞれに上手く当てこんで書いてます(^^ゞ
もう、みんな踊れ、と言っても踊れないから国籍不明の日本物のレビューですが、文句言わない!!
芸術ということじゃなく文句なくエンターーテイメント!!

実は、これに先立って、NHKの「公園通り」という、ゲスト司会者が一週間づつ交代する番組ですが、
その週は鳳蘭が一週間のゲスト司会者で、当日のゲストが安奈淳でした(^^)
珍しいツーショツトでしたし、膠原病ということで、長らく見ていなかった安奈淳も大変懐かしくて、
もうその段階で見よう!と決めていました(^^)

ふたりとも、だいぶ老けてはおりましたし、特にオトミは病み上がりということ以上に、しょぼくれた感じは否定できなかったのですが、
一時は不治の病といわれた膠原病が
ここまで治癒できる物だと言う驚きとともに、ちょっと感無量ではありました(^^ゞ
それに、何より相変わらず、ツレがオトミに気を遣ってくれてまして、ありがたいことだと思いました(^^)
                     
ホントに舞台でも、ツレが大変に優しくて感激でした(^^ゞ
思えば、昔から、太陽と月と言われているのに、月(安奈淳)は白々と冷たくて、太陽の鳳蘭ははホントにおおらかで優しくて、
二番手で下級生のオトミを、大事にしてくれたのです!!
コンビ別れに宝塚の番組で特番を組んだなんてあのふたりくらいだわ!!
私なんて、ツレとなら、ずっと二番手でいい、と思っていたくらいの絶妙のコンビでしたけど!!

特筆すべきは、麻路さき!!やめて数年とはいいながら、既に一線を引いて結婚して子供も産んでいる、というのに、
大変なオーラと美しさ!!
現役時代ではオカマだの女装だのといわれてやらせてもらえなかったお姫様(これもちょっとおかしなお姫様なんだけど♪)を
やらせてもらって嬉しそう♪しかもけっこう可愛いもんだわ(^^)
もともと、舞台の男性的なイメージからオフになるとシタッタラズナ女学生風イントネーションで喋っていたマリコさんとしては、
「タヌキチローチャマァ、ダァイチュキ♪」なんて台詞が良く似合う(^o^)/~

でぇ、昨今のトップとしては珍しく舞踊会皆勤という日本物が好きだった人で、
星組トップとしてはなかなかその日本物を見せる機会がなかった分、今回は嬉しそうだし若衆姿もよく似合ってGOOD♪
おまけに死神になつて、広口袴でエリザベートを歌った時は美しいのと貫禄あるのとでゾクッときましたm(__)m
おまけに、このとき、エリザベートのパートをカンチャン(初風諄)が歌ったのですが、これが凄い!!
たったワンフレーズがそこらなんだけど、ちゃんとエリザベートになってんのです\(^o^)/
ひょっとして、今までのエリザベートの中で最高かも(^_^;
舞台自体も良く引き締めていたし、さっすがー!!
大路三千緒・三吉佐久子・榛名由利・・・!!ナツカシウございましたm(__)m
大路三千緒はシーザーを思い出したりしました(^^)
ショーちゃんは、こういうすっとぼけたのが良かったんだよ!!
「纒おけさ」の清吉みたいな・・・・どうしてできもしない二枚目に行っちゃったんでしょうかね(^_^;
それにしても、縁の下の力持ち、ご苦労様でしたm(__)m

その星組歴代トツプということで、ツレを中心に、瀬戸内美八と峰さお里とマリコさんの三人がバックについて
踊るのですが、これがよかったなぁ!!
この時のツレの「セ・シャルマン」は上手いというだけでなく、本当に宝塚のトツプは私!という気概が見えてよかったです!!
やっぱり、大地(真央)より、ツレのほうを買うな(^^ゞ
麻美れい、というと、また別物になるだろうけど、あっちはストレートプレイで、今や押しも押されもせぬ演劇界の女王風だけど・・・
戦後の宝塚なら、やはり鳳蘭!!

でぇ〜、「ボレロ」はさすがにツレとオトミです!!
涙!涙!!涙!!!


ラストのツレのご挨拶!開口一番「皆様お体の具合はいかがでしょうか」
もう〜、会場大爆笑\(^o^)/
「性欲・物欲・名誉欲、全ての欲を超えて、もう、この宝塚狸組の公演を見ることだけをお考え下さい」だって!!
うまいなぁ♪誰が考えたんだろ(^^ゞ

外に出たら、おばさん二人連れ、
おばさんA「ねぇ、私が夢中になるわけわかったでしょ?」
おばさんB「うん、わかった、わかった」と言いつつ気がなさそう(^^ゞ
おばさんA「バカだ、バカだ、と自分でも思うんだけど何度も来ちゃうのよ」
傍を通り過ぎながらワタシャふっかぁ〜くうなづいておったのよ(^_^;
帰りの電車で死ぬなら今だ!!と思いましたね(^^ゞ
青春真っ盛りのあの輝かしい日々の夢に埋没して幸せな笑顔で死ねるなぁ・・・と(^_^;




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