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5月8日(木)

劇団四季「マンマ・ミーア!」

大変残念ながら、良かった、と書くことは出来ません(;_;)
全編ABBA(二つ目のBが裏向きにならないのはm(__)m)のヒットソングでつづっていてノリだけはいいんだけど、
舞台がイマイチ乗ってないんだなぁ・・・(^_^;
帰りに母親とあそこが悪いからだ、ここが悪いからだ、とぶつくさ言い続けてきた・・・って事がそもそも面白くなかった論より証拠(^^ゞ

四季のページに行くと
「ロンドン、トロント、サンフランシスコ、ロサンジェルス、シカゴ、メルボルンと、上演される都市全てで人々を熱狂の渦に巻き込み、興行収入記録を塗りかえているミュージカル」
と書いてあるんだけど、ホントかいな?と思ってしまうくらい。

お友達もオススメで、新聞も大絶賛だった・・・何ヶ月前の話(^_^;
この何ヶ月に何があったんだろう?
「マンマ・ミーア!」は変わってしまったのだろうか?

まあね。舞台は生き物!今日良くなくたって明日凄く良いということもあるし、その逆もあるんだから
今日見ただけで言えないこともあるけれど・・・。
大体CATSの時だって、最初見た日はなんだか、此れが噂のCATSなの?
ダンスだけはいいけど、舞台全体がイマイチだなぁと思っていたのです。
でも、娘と母が行きたいというので、まあダンスだけはもう一度見てもいいと思っていたくらいなので、
二度目に行ったら、
グリザベラが変わっただけで凄いよかった!!
今回も二度目を見たらそう感じるかもしれないけど・・・今日のところは×

新聞の大絶賛どおり、保坂知寿はよかったです(^^)
母は、「マンマはもっと太ってなくちゃ!」と言うのですが(^^)v、私は現代のマンマはあれでいいと思う(^^)
ナイスバデイで、ボン・キュッ・ボンでいいじゃない♪
母の言うイメージで、マンマというと富士真奈美あたりかも(^_^;
まあ、あれくらい存在感があれば申し分ないけど、ソコソコにヒロインの存在感はありました、ソコソコね(^^)
前田美波里と並んだ時ブットばないかどうかが見ものだけど・・・プログラムでも危ういもの(^_^;

彼女に絡む友人二人はハリウッド映画・ブーロードウエイ・ミュージカルにお決まりの
金持ちキラーのグラマーとキャリアウーマンになっちゃった一見知性派のオールドミス。
当日の出演者の中でしどころも多いけどとっても良かったと思う♪
森以鶴美と青山弥生。青山はCATSでも凄い目立ったと思う。

テーマもね、
母は「ミュージカルのテーマには不似合いだ」というんですけど、
私は「自分探し」というのは決してミュージカルにふさわしくないとは思いません(^^)
「ラマンチャの男」なんて人生如何に行くべきか!なんてことがテーマですよ!!
「屋根の上のバイオリン弾き」だって流浪の民が社会に追われていくというテーマで!!
父親探し、自分探しなんて人工授精児の父親(精子提供者)をその子供に知らせる、というアメリカ社会では、
とっても身近なテーマだと思うのです。
ただ、それが凄くいい加減になっちゃってるからよろしくないわけで!!

いや、小難しい事を言え、というのではなく、
ソフィが人の心を弄んでしまった、ということにもっとシビアにならなくてはいけないと思うのです。
そして、母親がどうして父親の事を教えてくれないのか、そこを描かなくては、
「私はママにバージンロードを手を引いてもらうわ」という言葉が感動的に聞こえない。
おじさんたちの三人父親宣言に戸惑って適当な逃げ道にしたように思えちゃうのです。
ソフィのフィアンセの結婚式を利用しようとしたソフィに対する怒り方も中途半端だしね(^_^;

そのためには、おばさんトリオに対抗して、ソフィの友達にも一場面与えて娘の気持ちを歌わせなくちゃ(^_^;
ひとりはソフィの気持ちがよくわかる、もう一人は両親揃っていても家庭内離婚で寂しい境遇だとか、ね・・・
これもよくあるパターンだけど(^^ゞ

相手役の男性陣はお声は皆さん大変お宜しくていらっしゃるのだけれど顔がないのさ(^_^;
こんなの誰だっていいじゃん!!という感じになってくる(;_;)
まあねそれもいいよ、劇団四季なんだから!!

私がどうしても許せない!!と思ったのは、ヒロイン保坂の愛娘になるソフィ役の樋口麻美という女優。
このソフィが舞台を開けるのですよ!!
ああそれなのに輝いてないの(;_;)
この娘は一体どうなるのだろう?という観客への期待感が持たせられないのだ。
なんで?オーデイシヨンで選んだんでしょ!選ばれたんでしょ!!
だったら役を愛してよ!!
私はソフィよ!ドナの娘ソフィよ!!つて体中で叫んでよ!!
こういうの、映美くららにやらせると上手いんだ・・・見ながらすぐ思ってしまった(^^ゞ
あの子ならちょっとブスイけど、出てきただけで、あの子どうなるんだろう?と思わせてしまう(^^)
そうなんです。
彼女がよくなくては主役のドナが光らないの!!
ドナに光を持っていくのは彼女なんだから!
ソフィが可愛くて魅力的で素敵でなければ、「あんな素晴らしい娘を女手一つで育てたドナ」の値打ちはなくなっちゃうのです。

当然美少女じゃなくていい!!ただきらきらしていて欲しい!!
お願いだから輝いてm(__)m
あの看板のソフィは誰??
あの娘はあんなに輝いているじゃないの!!

照明とセットはオリジナルのままなんだろうけど、まあいいと思う。
セットはもう一工夫あってもいいと思うけれど、幕間のないままアンサンブルが片付けたり設置したりするのではあれくらいだろうか。
私はもう少し工夫できると思うんだけど。
たとえばねバージンロードは絶対白い布をくるくる巻きだして欲しかったね。それこそ舞台上でいいんだもの。
一応、照明デザイン(というのね)オリジナル・クリエイティブ・スタッフ=ハワード・ハリソン、
日本公演来日スタッフがアンドリュー・ヴォーラー。
装置というのはオリジナルのほうにはなくてプロダクション・デザインというのかしら、それがマーク・トンプソン。
日本公演来日スタッフがジョナサン・アレン。

オリジナルの音響デザインがアンドリュー・ブルースとボビー・エイトキン。
日本公演来日スタッフがブライアン・ビーズリー。
これ、トイレでも噂していたんだけど、なんとなく伴奏がでかすぎるせいもあるんだけど、口パクっぽく聞こえるのよねん(^_^;
今のマイクは相当性能が良くて、かなりボリューム上げられるから本物でも馬鹿でかい伴奏にも負けないはずではありますが、
それでも、あの伴奏に負けないボリュームが出ている、その割には楽そうだ、というと・・・ねぇ(^_^;
ダンスから歌でも楽そうだし(^_^;

で、ここまで書いちゃ、いくら誰も見ないサイトでもまずいか、とも思うけど、
演出がなんだかミュージカル慣れしていないような気がするのですよ(^_^;
勿論アメリカ人との英語直接のやり取りは出来ないから通訳を介してということになるから、といえばそれまでなんだけど(^_^;
ミュージカルってもっと楽しいもんだべし!!

フィナーレに多少スタンディングがあったけど、なんだか、空々しい(;_;)
「Great Century」でやむにやまれずブラボーって声かけたのが嘘のようにしらけた気分です。
今見て来たミュージカルの曲も口ずさめずに帰る日は空しいぜぇ(;_;)
なんだか5250円凄く損した気分だぁ・・・(;_;)

柿落としの劇場は相変わらず劇団四季らしい良く出来た劇場です。
但し母からは絨毯が悪趣味だということでしたけどね(^^ゞ
波の模様をモチーフにしているのに(と、思う)赤なのです・・・まあご愛嬌(^_^;

しかし、汐留シオサイトってなんだかよく分からん場所ですねぇ・・・まあ今の東京のどこに行っても、ってところなのかも(^_^;
こうやって見ると日比谷&上野っていうのはかなり濃い場所なのね(^_^;
ワタシャ日比谷&上野向きの人間です(^^)






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