6月1日(火)

宝塚花組「ジャワの踊り子」


今日は県民ホール、つまり地方公演でした(^^ゞ
宝塚の地方公演を追っかけるって何年振りでしょう、とにかく行ってきました♪
今回は、ん?今回もー春野に尽きます\(^^)/

瀬奈じゅんも彩吹真央も抜けている割には、
つまり、現在花組という一つの組がトップ・二番手・三番手、それぞれを頭に頂いて三箇所で公演してるってことですが
そんなに薄手に感じないところがさすが花組\(^^)/さすが春野寿美礼\(^^)/

でも、あの娘役なんとかなりませんかねぇ(;_;)
あれでは春野寿美礼が可哀想です(;_;)号泣

「ジャワの踊り子」は原作・菊田一夫!!
つまり、あの大プロデューサーにして不世出の劇作家が、せっせこ宝塚に脚本書き下ろしてくれていた、
夢のような時代の作品です。
主演、明石照子・新玉美千代、
で、雪組ゴールデンコンビと言われた麻美lれい・遥くららの時代に再演されてます。
私は、そっちをテレビで見ましたが・・・。

まあ、古いところもありますが、ナント「ジャワ(今のインドネシア)の独立戦争」を舞台にしていて、
あまりにも現代とぴったんこすぎる處もあります(^_^;
当然のことながら、インドネシアはイスラム教が多いですから、今日もアラーの神が、と言う台詞もあり、
アラーに祈るシーンもあります。
何より白人支配の中で自分たちの国を取り戻そうと命をかける若者たちの姿は、
宝塚の甘ったるいあいまいな世界の中で、かなり刺激的ではあります。
この間の「官邸の言い方はおかしい」とおっしゃつたおばさま方は、ご覧になっていらっしゃるでしょうか(^^ゞ

蘭寿トム、ビックリしました・・・よかった♪
自分もインドネシア人でありながら、
春野寿美礼の独立運動の青年たちを追い詰め、最期には殺してしまう、という敵役でしたが、
あの役しどころなくて難しいのに(^^ゞ
大昔、初演の三好佐久子のようなクセの塊みたいな人じゃないと難しいし・・・。
若手の二枚目であんまり嫌味にやっちゃうと、という心配もあるし、
なのに丁度良いところでうまくやってたと思うのですが(*^-^*)
キャストつけるほうもよくつけたと思う(^^)v
大体、出てきただけで、あの人誰?と思わせて見直しちゃいました(^^)
スターだ\(^^)/

本来なら蘭寿に回ってきそうな若手の二枚目役を華形ひかるというそれこそ宝塚チックな名前の男役がやってまして、
これもなかなかでした♪
この役は、昔明石照子が主役を演じた時には寿美花代がやっという出世役です♪
其の恋人役、こちらは八千草薫がやったというカワユイ娘役を桜乃彩音という、これも可愛い子がやりました♪
トップ娘役より断然可愛い(^^ゞ

スターといえば美沙のえる素敵\(^^)/
思わず、日本一♪と、声かけたくなりました(^^)v
ナンガイ一本立ての昔の大芝居を、今のテンポにあわせて時間詰めるのには、説明役が要ります。
しかも、かなりご都合主義に書かれている分も、うまく纏めて、
これはショーマンシップがモノを言う!!
ああいう時の序詞役、いいですねぇ♪
もう〜立派なワキの大スター、宝塚の宝です(^^)

あ、勿論白人代表の嫌味君をやった夏見組長もよかったし、王妃の邦なつきもよかったけど、
麻美れい時代(相手役は遥くらら、の名コンビでした)の淡路路子(大昔の花組組長、当時専科)の王妃が出色で、
自ら、「ジャワの王妃は自分から王冠を脱ぐ決意ができています」と王冠を取るシーンの台詞が今も耳に残ってました!
どっちかと言うと、「ジャワの踊り子」というと、あの王妃見たい気分だったんですよ♪
ジャワの王妃は、ジャワの母である、というコンセプトがあると思うんです。それを淡路路子は巧く出してました。
邦なつきはアグリッピナのような大芝居の悪女役の方がいいですねぇ。


そうそう、肝心の春野寿美礼は、凄いですネェ・・・言うことナシです(^^ゞ
前々から誰かに似てる、とおもったら春日野さんに似てたんですネェ\(^^)/
春野が地味なのにあまりにも安定したトップ振りを示していたので、イメージ的に明石照子、と思っていたのですが、
今回の役でターバンをかぶったところは春日野八千代ですね♪

嗚呼、春野で「メナムに赤い花が散る」が見たくなりました(^^)
あれは、植田紳爾の絶頂の作品で、あれで全力使い果たして、もう落ち目になってしまったのですね(^_^;
私が、宝塚の一本立てで、見ていてだれなかつた、というのは唯一あの「メナム」だけです(^_^;
勿論、春日野八千代の大々代表作でしたし、近衛真理のナラーダが絶品で、
悪女の役なんだけれど、絶対あやか様にやってほしい、と思ってました(^^ゞ

でも、ショーは・・・やっぱりフィナーレになると瀬奈じゅんがいないのが堪えました(;_;)
そうそう、ダンス陣はみんな、殊にラインダンスの二十人は褒めてあげたい♪
まあ地方公演といっても、横浜だし、国際バレエ団も公演するような劇場で下手なことは見せられない、
と言うこともあるでしょうが、みんな気合入ってよかったです(^^)

春野の歌は、まあダンスも絶好調\(^^)/
ただ、あまりにも声量がありすぎるのか、マイクのトーンが高すぎるのか、CD録音と区別が付かない(^_^;
体が動くから本息で歌っているのはわかりますが、クチパクになるところと聴いただけでは区別できないし、ちょっと煩い(^_^;
その点、娘役ちゃんは音外れたりひっくり返ったりで、本息かクチパクが良くわかりました(^^)

歌、といえば、久しぶりに入江薫のメロディーを聞いてほのぼのしました(*^-^*)
昔の宝塚の名曲は殆ど作詞・菊田一夫、作曲・入江薫でしたからねぇ♪

中興の作詞・鴨川清作、作曲・寺田瀧男というのもいいですが・・・
最近では誰かいたっけ・・・(^_^;
まあ、けっこうでした(^^)

あっ、結構じゃないのは劇場です!!
県民ホールってあんなにしょぼいの?
なんたって、エスカレーターもエレベーターもない上に、
階段の蹴上がり幅が高くて一段が高いから大変なんです・・・お年寄りや子どもはどうすんの?
第一、障害のある人たちは一階の客席まで二回上がるんだよ!!
各フロアロビーだけは広くて眺望はいいけれど、トイレが又狭くて數が少なくて・・・最悪!!
交通アクセスだけでも、ミナトミライに水をあけられているのに、あれではどうしょうもないです(;_;)
設計ミスでしょうねぇ(^^ゞ




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