10月7日(木)

宝塚月組
「飛鳥夕映え―蘇我入鹿―」
「タカラヅカ絢爛U」


いやぁ〜久しぶりに気楽でゴージャスでタカラヅカらしい楽しいショー、レビューを見てきました(^^)v

今月は彩輝直のトップお披露目と、宝塚創立90周年ということで
各組の二番手たちがそれぞれ他の組に特出、と言う形をとっている、一連の興行形態です。

一口に二番手と言っても、Wトップ並の二番手と、えっ?あの人二番手だったの?というのもいるし・・・
今月は、花組の「オレ様あさこ」こと瀬奈じゅんが特出で、
彩輝直とWトップ並の貫禄を見せてオー\(^^)/

これは、彩輝が悪いと言うことではなく、瀬奈じゅんが、もう十分トップだ、ということです(^^)
彩輝はホントによかったですよ〜♪

彩輝直といえば、宝塚特有の「大根なのに大スターの雰囲気が十分」だった人ですが、
何時の間にやら歌も巧くなり、目を覆うようだった演技がなんとか様になってきて、いやぁウルウル(;_;)
大体、一番最初に、彩輝直って凄い!!と、思ったのは「Asianさんらいず」だっけ・・・当時人気絶頂のスターで、
しかも、これまたデクノボーで何も出来ない天海祐樹の傍で女役で踊った時!!
あの可愛い子誰?というわけで、もう、他の誰も見えなくなっちゃった!!

でも、男役としては、まだまだイマイチ?イマニ?
そのうち星組に移籍してきて、この組はダンス踊れなくちゃ生きて行けんぜよ!
月組じゃ踊れても星組で通じるかい?と思っていたら
(まあ、星組だって絵馬緒ユウなんて踊れないのもいたけど)、これがけっこう踊れてへぇ♪
でも「武蔵野の露と消ゆとも」では将軍家茂で、台詞言うたびに首がヒョコヒョコ動いて。。。(;_;)号泣
それが「ウエストサイドストーリー」のベルナルドという儲け役を射止めて\(^^)/
これで大ジャンプして、博多座の「わが愛は山の彼方に」でWキャストでチャムガ!!
この後の宝塚クリスマスでは、もう立派にトップの顔してました(^^ゞ

もう、星組に移籍したばかりのお茶会には、○○先生が出席して、
「必ずトップになる人だから、皆さん宜しく」なんて、掟破りのご挨拶をしたと言う噂もあって・・・
だから、リストラのために各組二番手・三番手の大量専科移籍の時にも本人はどうか知らないけど、
まあ、そのうちナントカしてもらえるのだろう、という楽観があつたのです(^^)
そのわりに、待ち時間が長くて、しかもどの組に配属されるか、というのもソコソコ問題でネェ(^_^;
そうやっているうちに貫禄ばっかりついちゃって、俗に言うとトウがたつ!という雰囲気になっちゃって、
専科から月組に特出した「シニョール・ドンファン」の時に、あの紫吹淳と見事にWトップ風で
嗚呼今トップにしないともう駄目だ(^_^;
と言う雰囲気だったのですよネェ(^^ゞ
それが、その公演中に紫吹退団の噂が流れ、公演後発表をして、
宝塚には珍しく同時に彩輝のトップ就任の発表もあり・・・と言うわけでした(^^ゞ

で〜、もう今日は見事にトップン年目の貫禄m(__)m
トウもそれほど立ってない・・・まだまだ4〜5年はいける(^_^;ンンン?2〜3年♪

さてこれで退団のお相手役映美くららは、私は凄く評価してるし好きなんだけど、嫌われているんだとさ(^_^;
なぜ?目いっぱい女優なの、あの子!!
私は其処が好きなんだけど、宝塚の男役のファンの子たちは嫌らしい(^_^;
あっ、オジサンにも嫌われてるんだって(^_^;
でもね、美人じゃないのに綺麗に見える!情感がある!
女としての業を垣間見せる時がある・・・其処が嫌われるんだろうな、というのはわかるんですが(^_^;
外に出て成功してほしいです!!


さて前置きが長くなりすぎたけど・・・

「飛鳥夕映え―蘇我入鹿―」
柴田侑宏久々の新作なんですが・・・まあこんなものか・・・と(^^ゞ
宝塚の平均からしたら高いけれど、柴田作品のアベレージで言えば、ちょっと低めかな(^^ゞ

あの時代(飛鳥〜奈良時代)はわりと使いやすいそうで、コスチュームもオトコはズボン、オンナはドレスみたいな感じだし♪
気持ちの出し方もストレート(万葉集など読むとね)だし、
ドラマ向きのネタは多いし・・・(^^)
で、今回はた「裏から見た大化の改新」と言うところでしょうか。
権力家の家に生まれた入鹿と中臣という単なる神祇官の家に生まれた鎌足の戦いです。
お互いにお互いの力を認めるからこそ、あいつだけには負けられない、
必ずあいつの上に立ってみせる、という・・・まあ、これは鎌足の方の気持ちですが。

でも、思えば仏教という新興勢力と、神道という旧勢力の戦いでもあったのですよね。
物部という旧勢力が滅びて、仏教ー大陸の蘇我氏一辺倒になったと思ったら、
どっこい、中臣というもともとの神道の家が控えていた、という。
もっとも、政権を握ってしまえば、あっという間に仏教を推し進めて人心掌握を図るのですが(^_^;

でも、彩輝トップで、花から瀬奈、雪から貴城けいの特出で、
もともと月組の三番手か4番手かわからない大空雄飛と同期生トリオでトリプルキャストで景気煽って、という
諸条件を考えたら、柴田先生でなくては、ここまでまとまらなかったかもねぇ(^_^;

というわけで、彩輝よし\(^^)/
本日は瀬奈の鎌足、貴城の軽皇子、大空の石川麻呂という私に言わせると最適のキャスティングです♪
いやぁ・・・これ、鎌足がよくなくちゃ、入鹿が生きないでしょ、というより死ねない!!
無事、鎌足の陰謀?で入鹿は殺されました(^^ゞ
瀬奈の悪役はスケールが大きくて\(^^)/
去年の柳生宗矩にはまだ不服があったけれど、今回の鎌足はスケールが大きい分やりやすかったかな(^^)

貴城は、ねぇ・・・(´∧`)〜ハァー「ささら笹舟」の光秀はいずこ・・・と聞きたい(;_;)
大空はこの二人と同期という縁で同格に近い扱いを受けるのがちょっと苦しい(^_^;
某ファンサイトで、鎌足の大空を褒めていたので、それを見たら変わるかもしれないが、今のところちょっとねぇ(^_^;

入鹿の恋人から妻になる瑪瑙の映美くららは、大変によいです!!
若々しい色気と、才女の切れが煩くならずに出ているし、激情の演技も巧い!
入鹿が殺されたと聞いて、ガッバァと銀橋に倒れ付す!今まであんな凄い倒れ方した女役いないでしょう(^_^;
まあ、要するに可憐じゃなくてコケティッシュでもないから嫌われるんじゃあ〜!!

蝦夷の箙かおるは、もう〜この間の「王家に捧ぐ歌」のエジプト王でも感動者の演技だったけれど今回もGOOD\(^^)/
珍しく高ひずるが専科から、映美くららの乳母の役で出ていて年功を感じさせます(^^)
まあ、この人も芝居の雪組。しかも真帆しぶき・汀夏子の時代の生き残りで巧いのは当たり前ですけど、
使われないのは勿体無いよネェ(^_^;
思えば詩吟が得意で「若獅子よ 立髪を振れ」では、楚々とした武家娘姿で舞台で詩を吟じたのです♪

美々杏里が瑪瑙の姉の小足媛で、これはちょつといい役♪無難にこなしています(^^ゞ
「バラの騎士」でも、この人はいい役をもらって、それほど巧くはないが無難です(^^ゞ
もっとも「バラの騎士」の時はこの人の歌唱力が最大限に必要とされたのですけど(^^)
同じような意味で、皇極女帝の夏河ゆらネーサン(組長っす!イチオ(^^ゞ)は凄い!!
大体二枚目の「年上の恋人」って設定の時はたいてい、ネーサンが食ってますm(__)m
現実でも食ってそうで怖い(^_^;


「タカラヅカ絢爛U」
もう〜、これがさぁ、最高♪
近来稀に見るゴージャス且面白いショーでした\(^^)/
で、これ↑件の某ファンサイトでも、星組と同じショーだとは思えん!!と書いてあったのですが、
同じなんだとは思うのね・・・ところどころ(^_^;
でも、星組の時は一に若央りさの振付、二に大和悠河だったんですが、
もう、これは彩輝・瀬奈の二枚看板に映美くららだよ!!

それと、月組デカ!!あんなにデカかった?
星組だってかなりデカデカ連中が揃っていると思ってたけど・・・ん〜、デカ(^_^;

その中で映美くららは可憐じゃなくてコケティッシュでもないけど、きりっとした女の色気が出ていていいと思う(*^-^*)

で、ちょっと思うのネェ・・・彩輝直の相手役、難しいよ!!
彩輝って愛されるのが似合う、というか、愛するより愛されるタイプですよ・・・だって、サエちゃん可愛いんだもん(^^ゞ
宝塚の男役の主人公はひたすら、愛してくれなくちゃ困るわけで(^^ゞ
でも、思ってた以上にショーに余裕があってGOOD♪
ジャージーな歌声もNICE(^_-)-☆ 凄く柔らかに歌えるようになった(^^)
でも、ちょっとオンナの声が微妙に入る・・・その辺がまた色っぽいんだけどネェ(^^ゞ
とにかく、銀橋に一人で立って、劇場中彩輝直にしたのは立派m(__)m

瀬奈じゅんもオレ様全開!!銀橋も、舞台も瀬奈一色にするもの(^_^;
月組は私の組と思ってる!絶対!!
もっとも、次の公演も特出居残りで「エリザベート」のタイトルロール♪
まぁ、ミスプリだと思いました!最初は(^_^;
スカーレット・オハラがパッとしなかったのに、歌劇団も懲りないのぅ・・・ただ瀬奈は美人だからねぇ(^_^;
しかし、ダンス巧いですよ、ホントに(*^-^*)
彩輝・瀬奈ときて、貴城が並ぶとちょっと苦しい(^_^;
ただ、星組で失望したようなことはなかったです(^^)v
わずかの間にダンスも巧くなったと思うし、ただ・・・なんだろう暗い、よねーーー。
やっぱり雪組のキャラなんだろうか(^^ゞ
大空雄飛も暗いけど、どうしてこんなに暗いんでしょう(^_^;

大空は、ショーの方は一枚落ちて、それでも一場面いいところをもらってかっこよいけど、これは星の真飛に負ける(^^ゞ
それがあなた、このラインダンスが久々の豪華版でビックリ\(^^)/
端から端まで足長くて美景で・・・ん〜どうなっちゃつたんだろう(^_^;

もともと、大昔、ツレの頃の星組って、皆体もでかい、スケールもでかくてダンス巧いのが揃ってて
しかも、その連中が、てんでんばらばらに自分たちの色をパレットにぶちまけるような舞台を見せて、
どうだ、これが星組だ!!って凄んでいるようなところがあったのですね(^^)
それが星組の魅力だった(^^)

日向薫様の頃はまだそんな感じで、ネッシー様がいて、紫苑ゆうがいて、マリ子さんがいて、
おまけに毬藻えりの色もけっこう濃くて、一樹千尋が濃くて・・・みんなの色がぶちまけられて混ざり合ってた!!
それがマリ子さんの時代になって、まあ紫苑ゆう突然の休演で、とかいろいろあったんだろうけど、
一斉にマリ子さんを頂点とするピラミッドになってしまって・・・まあ、私はマリ子さんのファンだから、それもいいと思っていたけど、
マリ子さんの後も代々そういうピラミッド性が残ってしまって・・・まあ、弱小トップが続いたからネェ(^_^;
こうなってみると、星組がそれでは寂しいm(__)m

片や月組は、トップを守り立てるために、というより、一時は月組という存在を守るため、一丸となってと言う風だったからね(^^ゞ
初風諄というおっかさんを中心に、誰にも迷惑をかけずに月組を守ってごらんに入れます!という雰囲気で(^_^;
だれも入れない、誰か他の組に移籍すると、もうそれだけでた気力がなくなったりしたもの(^_^;
今日の月組は、往時の星組のような皆が思い思いの方向に思い思いの色出して、
これが月組みだ!文句あっかぁ!!という感じでワォウ♪
それもこれも彩輝のトップとしての安定度と瀬奈の頑張りだよ!!
ワォ\(^^)/

端っこや二列目で巧いダンサーがいるな、と思うと嘉月絵理なのだ!!
芝居でも脇の中老けを手堅く演じていたけど、大事にしてください、こういう人m(__)m
そうそう、柚木礼音がいない代わりに、越乃リュウと北翔海莉が頑張って踊ってました!!偉い(^^)


嗚呼・・・長々と書いちゃった〜〜♪今夜は最高\(^^)/


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