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7月29日(金)

まったくねぇ〜、最近宝塚っちゅうと、あんまり体調良くないんですが・・・それでも行くんだよネェ(^_^;
今回は、ついに起きられず遅刻しました(^_^;
お昼ごはん食べられないし、若かりし頃はそれでも頑張るエネルギーがあったんですけど今は無理!!
でも日本モノのプロローグが長目で助かりました♪
頂いたメールでは20分くらい、という話でしたので、どうあがいても間に合わない、と決まつた段階で腹を決めました(^^ゞ
よって、まあ、いつもの回転寿司は無理として、ロビーでおにぎり弁当くらい食べて入ろう、と。

開演中のロビーでのお食事や休憩は、昔はよくあったんだけど、今はルール違反ということなのかな・・・誰もいません(^_^;
目立ちます(^_^;
でも、やりました・・・腹が減っては戦はできぬ〜♪

で、途中から

「長崎しぐれ坂」

これは、宝塚に珍しい榎本滋民の作品「江戸無宿」という作品で、その昔新国劇でもやったそうです。
辰巳・島田・・・どっちがどの役をやったのかな?
ヒロインのおしまは香川桂子?高倉典江?それともゲストが出たんかしら?

えー、ストーリーとしては、長崎の唐人邸に逃げ込んだ伊佐次というお尋ね者に、
江戸から伊佐次を追いかけてきた卯之助という岡引、
堺の大商人の商取引についてきた妾のおしま、
実は、この三人が神田明神の氏子の幼馴染で・・・・長崎の精霊流しを背景にドラマが描かれます(^^)
長崎の唐人邸は、屋敷といえど広大な街、その唐人邸の外に出るには坂を下ることになる。
そして、その坂を下る時には必ず涙の雨が降る・・・それでその坂を時雨坂と呼ぶ・・・
唐人邸に匿われて、唐人たちの人情に守られながら、それでも故郷江戸を忘れられない伊佐次とおしま、
そして、その二人を案ずる卯之助・・・と。

まあ、もうちょっと描き方があると思うんですけどね・・・ドラマ作り下手だなぁ(^_^;
せっかくいい原作があるのに台詞もうちょっとナントカならんか?!
特に卯之助の台詞が書き込まれていないですね。
あれじゃ、なんであれほど伊佐次のことを思っているのかという説得に欠けます。
もつとも、伊佐次の方にそれだけの求心力が無いのも一因(^_^;

宝塚ファンのお友達から
「榎本滋民さんの、『江戸無宿』の脚本を知合が松竹大谷図書館でコピーしてくれたので、読んだのですが…
ほとんどセリフは一緒。」
というメールを頂いておりました。
榎本滋民にしちゃ台詞が抜けてるな、という書き込めてないな、と思ったり・・・。
もともとあまり女の書き込み方が巧い方じゃなかったのですけどね(^_^;
新国劇でやるならそれでもいいけど、あそこは女という存在を忘れていた劇団で・・・だからつぶれちゃったんですけど(^_^;
島田・辰巳が男の友情を舞台で見せるだけで納得させちゃうし、しちゃうもの(^_-)-☆

でも宝塚でやる場合、もう少し丁寧に書き込まないと分かりづらい人も多いんじゃないか、と(^_^;

と書いていたら、件のお友達から、
「セリフはほぼ一緒と言ったばかりに…あうあう。『江戸無宿』と『長崎しぐれ坂』は全然別物だす〜」
と、再びメールを頂いて(^^ゞ
まあ、別物(全く同じでも演じるカンパニーが違えば当然別物になります)だろうと、とは思ってましたが、
設定そのものも違っていたり、書き加えられたシーンもあったそうで(^^ゞ
はぁ〜、書き加えた、ねぇ・・・書き加えん方がよかったんやろ、というのは私の思い♪

あ、とにかく、元に戻って私の感想ですm(__)m

第一に轟悠が大誤算!!
この人大昔の闇太郎が大変良かったらしいけれど、今どういう立場で出ているか、ということ、分かってる?
それから、基本的にニンじゃないですよね(^_^;
カッコだけはいい、それはほめてもいいですけど(^_^;
あの襟巻きの使い方、アイデアはいいけどアイデア倒れ、という所無きにしも非ず(^_^;
もっと、色っぽい使い方できたはずなんだけどね・・・
愛人との絡みやおしまとの?がりをイメージするのに、後最期の場面で、盗人頭を取ったらその襟巻きにして、
卯之助との絡みにも使えるんじゃないのかな・・・?
ああいう小道具は、使いこなせないと野暮になります。

春日野さんが、甲ちゃんトツプの頃に花組に出てくださったことがあったけど、正しく「出てくださった」わけで、
甲ちゃんファンの身としては、石井さんが出ている間にたくさん盗んでくださいよ!という気持ちでいっぱいでした(^^ゞ
轟はまず、台詞が下手!
江戸っ子風に喋りたいのはわかるけど、あれじゃ意味も取れない台詞回しだよ!!
もっと、歌舞伎を見なさい。歌舞伎の台詞を録音したテープを聞きなさい。VTRじゃなくて、テープで!!
それと、花組への特出(「野風の笛」)の時も感じたんだけど、この人意外、というかやっぱり存在感希薄です(^^ゞ
雪組の三番手くらいのときは、他の連中に比べて男役の美学を持っている、と思ったんだけど。
美学だけで存在感がなくちゃ困るわけで・・・。

まあ、春日野さんと轟じゃ一緒にはならないけど、けどねぇ・・・(^_^;
とにかくね、
特出は日本モノが多くなるんだろうから、日本モノの勉強もうちょっとしてくださいよm(__)m
お願いします!!

でー、これで最後の檀れいはなかなかの女っ振りでけっこうです(^^)
でも、このまま高橋秀樹公演かなんかに出そうで、辞め時でしたね・・・そういうトコなかなか天晴れな引き際でした\(^^)/

湖月わたる君はなかなか青天も似合うし、あれだけの長身がマヌケに見えなかったのは偉い!
そこまで、で、せいいっぱい(^_^;

さあ〜〜、これでよかったのは一に真飛、二に伊佐次の愛人をやつたユズミさん、三に安蘭
四が英真組長、たった一場面の立ともみ。
そうそう、欄外に「ぼら」という内股膏薬の典型のような手先をやった高央りお!


とにかく真飛はよかった。
前回の公演「楊貴妃」での皇甫惟明の端正な武人もよかったのですが、
今回は伊佐次の手下で一丁意を含んでいる雰囲気のさそり!
女モンをだらしなく着流して髪もザンバラ、眉毛を落として超悪役面、でーーー色っぽいだぁ♪
ここまで書いて気が付いた!轟つて色気無いのネェ!!だから駄目なんだ(;_;)
わたる君はなかなか色気あるのに!!
だから、卯之助に抱かれて死ぬシーンがちっともジーンとこないんだわ!
真飛のさそりは、きっと蚊やハエを殺すように人殺しもして、女なんて何人も強姦してるだろう・・・という雰囲気でー、
素敵でした(*^-^*)

「ベイ・シティ・ブルース」の時、真矢みきがヤンサンに抱かれて死ぬシーンなんて、
もの凄い感動で、
何度もVTR巻き戻して見たもん\(^^)/



轟は色気が無さすぎて、
「奥さん」がいたからなかなかトップになれなかった〜、というのが信じられませんなぁ(^_^;
ちなみに、トツプ就任の条件として「奥さん」とは分かれたそうですが・・・。

これ、わたる君と真飛なら泣かせたぞー!!絶対(^^ゞ

泣かせたといえば、伊佐次の愛人をやつたユズミさんこと万里柚美!
思えばこの人「エリザベート」の時も地味だけど凄い良い芝居していたんでした。
オフはかなり飛んでるオネエサンのようだけど、芝居巧いんですよ〜♪
今回は、特にもう、伊佐次に対する献身や焦燥感、諦観、それでも愛し続ける妻の心持、余すことなく表現して泣かせた(;_;)

近来にないヒットだったのは、伊佐次が可愛がる手下の若者をやった安蘭!
この人、昔は花組みのトップにしたい、と思うほど惚れ込んでいたのに、最近はあら、まだいるの?って感じだったんですね(^^ゞ
それが、こればかりは轟出演の良い効果だったのか、若かりし頃を思い出したか、ショーも含めて良い感じ♪
まあ、こういう役は、雪組時代に良くやっていたろうから手に入った、という所なんだろうけどね。
でも、最期のシーンは、もっと痛めつけられた汚い作りでなくちゃ、同情も芝居の向きも描き切れないません!
汚す時は思い切って汚した方が舞台栄えがするって、スミレコードのあるナシではなく考えなくちゃ!!

英真と立は当然といえば当然ながらよかったですね(^^ゞ
英真は唐人らしい、というよりは(それは一寸無理だからね)庶民の中の大人を、
立は大商人の貫禄とエゴイズムを
高央は目先の欲に転んでナントカ貧しい世渡りの中で甘い汁を吸おうとして失敗する小物を、
それぞれ巧く演じてました(^^)

それと、なんにもしなかつたのに、あの柚希の存在感!凄ー!!

「精霊流し」の民族舞踊風群舞の振付は花柳芳次郎!!
音楽吉田優子、衣装河底美由紀、三者共に素晴らしい\(^^)/

「ドゥーイ、ドゥイ」という掛け声を聞くだけで涙が出る、という方もいらっしゃるそうですが、よくわかります。
ここだけは、どんな劇団の公演に出しても恥ずかしくない!!

芳次郎の名前、宝塚の新作で見るのは久しぶり(^^)
「深川マンボ」を是非もう一度振付けて見せて欲しいんだけどな(^^ゞ


「ソウル・オブ・シバ」

オープニングも洒落てるし、ショーとしてなかなかよくできてますが・・・
ナント言っても、このショーは陽月華・柚希礼音・真飛聖!

いゃぁ、陽月華っていいです!!
もう惚れまくりです(^_-)-☆
但しトツプ娘役、というわけにゃ行かないわネェ(^_^;
も〜う〜〜ダンス!ダンス!!ダンス!!!
柚木礼音だって当然巧いし、カッコいいし、目立つしもうメッチャ惚れなんだけど、
この陽月華のダンスには負けるんじゃない(^^ゞ
とにかく、この二人、目立ちまくりのスベシアルテクニシャン!!

柚希はスター性も猛烈で、ホストクラブの場など眼が離せない!!
いつかはトップになるんだろうけど、わたる君のすぐ後でも行けそう、というか、そうしないと腐るかも(^_^;

真飛はこの二人には負けるけど存在感といい、ダンスといい、もう、こんなトコ(星組さまごめんなさい)にいないで、
早く花組にいらっしゃい!!と言う感じ♪
もう、ホストクラブの真飛は「バレンチノ」みたい、という・・・まあ真ん中分けしてるから(^_^;単純
でも、本気でやらせたい「バレンチノ」!絶対素敵(*^-^*)


安蘭けいも久々にショーでよかった♪
ドラマがあつたから?
ダンスもなかなか切れていたし、歌も久々に巧いな、と思ったし・・・この人、
歌の人だというのに歌が巧いという印象が薄いんだ(^_^;
今月の安蘭けいはなかなかに買いです(^^)

ここでもお別れの檀れいは、ショーでも存在感たっぷりでよかったです(^^)
芝居でもショーでもわたる君とがっちりという感じでなくて、それぞれに自立したスターという雰囲気で、
宝塚の男女コンビとしては珍しくて、それがよかったです(^^)
しかし、ビックリしたのは、最近知った話なんですが、宝塚の公式HPから掲示板がなくなったのは、
檀れいが月組のトップ娘役になった時に、あまりにもバッシングの書き込みが多くて、それで閉鎖になったとか!!
へぇ〜、聞いて見なくちゃわっからないもんですなぁ(^_^;
私は、そう嫌だとは思わなかったけどねぇ・・・まあ何度も書いてますが、
歌えない、踊れない、芝居だけはチョコの娘役版愛華みれって。
でもスターの雰囲気はあったし、
スターの小部屋で見せる役の掴み方とか、自分の立場への認識など、頭いいな、と思ったからね(^^)
そう好きでもなかったけど、花の文月に比べれば断然ましでした(>_<)
檀れいはやっぱりアムネリスからですねぇ・・・檀れい星組トップ披露公演でした!!

ちなみに花組の文月、こちらも退団でホッ!・・・でも、まだ一年あの娘役と付き合わされるかと思うと、
春野寿美礼さま、可哀想(;_;)号泣

そうそう、次からトップ娘役になる白羽百合は雪組の時から存在感だけは抜群だったけど、
やはり娘役の雰囲気に乏しい(^_^;
そのぶん、わたる君とはやっぱり大人のコンビが出来そうで嬉しくはあります(^^)
初コンビのお披露目が「ベルバラ」の王道編なので、牢獄シーンは必見だと思うけど♪

さて、わたる君!!
もう、星組トップも板についても今更どうこうも無いです(^^)
お邪魔虫の轟もなんのそので、マイペースでトップしてます♪立派m(__)m
オープニングでひとりピンスポの中でタップを踏む所はかっこいい〜\(^^)/
オープニングの羽山紀代美振り付けはらしい、といえばらしいけど素晴らしいです。

そこから若央りさ振付の総勢のタップシーンになだれ込んで行くのがゴージャスだわぁ♪
若央は芝居の方でも「精霊流し」以外の分を振付しているらしい。大活躍です♪

そうそう、安蘭がタップがそれなりに踏めるのでびっくりしたんだけど、
「雨に歌えば」を主演していたんでした\(^^)/
もひとつそういえば、なんだけど、このショーはフレッド・アステアをイメージしているらしいけど、
作品の雰囲気や振り付けのイメージはジーン・ケリーじゃないのかな(^^ゞ
藤井大介先生は、タップといえばアステアしか想像しないんじゃないの(^_^;

↑今回の一番の売りのホストクラブの場面、振付けはANJUーヤンサンでぇ〜す(^_^;
今までのヤンサンの振付けの中では一番良かったと思う・・・星組の方があってるのかな(^_^;

そうそう、ワタクシ的一番の見物といえば、ロケット!!
久々にロケットでトリハダがたった\(^^)/
御織ゆみ乃振付で、「アダルトなラインダンス」とプログラムにあったけど・・・いゃあ素晴らしいです(^^)v
しかし、こういうロケット見ちゃうと、後辛いですね。
星組はみんな背が高くて足が長くて美人が多い・・・花組のロケットはなぁ・・・技術じゃ負けないけど(^_^;

というわけで、まあ、ソコソコよかつた公演でした。
今回はOMCの追加で取ったので、いつもの3500円の席ではなくて5500円の席でした。
まあ、5500円としたら、ちょつと?んな所もありますが、
とにかく、真飛と柚希・陽月に免じて許そう・・・なんて偉そうm(__)m



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