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9月6日(火)

ボヘミアオペラ「トロヴァトーレ」

nemoにおさんどんさせて、ボヘミアオペラに行ってまいりました♪
・・・いやはや、台風予報が気にかかって、昨夜一昨日から大変でした(^_^;

ボヘミアオペラといえば、私は1月30日に定価で取ったのに、其の後アチコチで割引販売があって気を悪くしていたら、
ついに、最近○プラスから半額チケットの案内が回ってきて大ショック!!
「白鳥の湖」の半額チケットの時から、もう、絶対にクラシック系の定価チケットは買わない、と決意していたのですが、
既に買ってしまったのはどうしようもないですものねぇ(^_^;
というわけで、県民ホールのルジマトフとレニングラード・バレエも、半額チケットを横目で見ながら、
もう〜絶対定価でなんか買わないよ〜!と行って来たのでした(^_^;

バレエもオペラも良かったのに、なんとなくすっきりしないケチなおばさんですm(__)m

そういえば、そのバレエの時も
見ながら思ったのは、日本のバレリーナもかなりのもんなんだ!ってことです、な〜んて
おらが故郷さの〜って観劇記書いたんですが
このボヘミアオペラもそうですねえ(^^ゞ

大体、ボヘミアオペラと言うのがなじみが薄い、というより、私ナンゾは初耳だったのです。
チェコのプラハ国立は超有名で、日本人のソリストもたくさんいるし・・・でも、ヨーロッパってオペラが切り離せない所なので、
地元に密着したオペラはたくさんある、というのは分かってましたから、
オペラにしては料金が超安値(ナニシロS席13000円というのは他に無い!!)
という所に惹かれてチケットゲットしたんですよ(^^ゞ
ああ、それなのに、それなのに・・・相次ぐダンピングで、哀れ、私のA席11000円は5500円に、Sだって6500円です(;_;)
これじゃ、あんなにSかAか悩んだのはアホみたいです(;_;)
アララ・・・またチケット代の話になっちゃった(^_^;

ボヘミアオペラの話ですm(__)m
光藍社のホームページに行くと、ボヘミアオペラについて書かれています。

2003年の初来日で、「ヨーロッパにはまだこんなにも優れた歌劇場があったのか!」とオペラファンを驚かせた『ボヘミア・オペラ(チェコ国立プルゼーニュ歌劇場)』の2年ぶりの来日が決まりました。
―中略―
「プルゼーニュ」はチェコの首都プラハ近郊の都市の名前ですが、ドイツ名の「ピルゼン」と聞けばだれしもピンとくるでしょう。そう、ビールで名高い街なのです。しかし、この街はビールだけで有名なのではありません。1865年にオペラを初上演したという歴史ある歌劇場も街の人の誇りなのです。それもそのはず、名作オペラだけでなく、毎年15以上もの新作を上演し、月曜を除く毎日2演目を上演し続けている、というのですから驚きです。初来日のとき、日本の音楽ファンがその実力を認めたのもそうした積極姿勢がはっきりと表われたからでしょう。

だそうですが・・・田舎臭い、どんくさいという印象はありませんが、線が細い(^_^;

まず、外国オペラを見ると(聴くと)、
嗚呼、やっぱり、毎日肉食ってる人種にはかなわねぇ!←何時の時代の感想だ(^_^;
と、思いません?
やはり、いくら日本人が朝から500グラムのステーキ食べたって、
あの声帯、あの音量、あの激情、ドラマチックな歌唱力は出ませんよ!!
と、思っているのですが・・・
このボヘミアオペラの歌唱力って、決して悪くは無いのですが、日本人の手の届く範囲というのでしょうか・・・
まあ、ステーキだけじゃなく、野菜も食べてるよ〜、と言う感じ(^_^;

もともと、オペラのストーリーって大してキチンとしているものは少なくて、音楽のためのオペラという感じですよね♪
だから、荒唐無稽だったり、お色気過剰だったり、差別・被差別、人権無視・・・合理的じゃなくても、そのへんは見る方で補って、
まず、歌い手たちが、その歌唱力で、その場のシチュエーションにあったドラマチックな歌を聞かせてくれればいい!
と、私は思っています(^^)

粗筋としては、貴族がジプシーから呪いをかけられたとしてジプシーの老婆を殺し、
その娘から(この段階ではもはや老婆になってる!)復讐を受ける話、
それに美女を巡ってジプシーの息子と貴族の息子の三角関係が絡みます。

そこで〜
まず、主役のレオノーラ(ヴァレンティナ・チャウダロヴァー)がドラマチックじゃないんだ、これが(^_^;
美人じゃないし!・・・まあ、これは仕方ないです、オペラだから・・・でも最近はけっこう美人のソプラノ多いのですよ♪

それにさ、レオノーラにくっついている侍女(ヤナ・テトロヴァー)が、ナカナカに存在感があって、美景で、
声がメゾ?一寸肌が黒いかとも思うのだけど「オテロ」のデズデモーナなどピッタリじゃん、と言う感じなんだな〜(^^ゞ
こういう人のそばでポチャコロリの歌もーーーのレオノーラは辛いです(^_^;
ギャア!今光藍社のトコで確認したら、この侍女ヤナ・テトロヴァー、「カルメン」と「利口な女狐の物語」の方の主役らしい♪

その代わり、今日のレオノーラは他の人と二重唱・三重唱になったときに、相手の声を殺さない!!
これはよかった\(^^)/
どうしてもソプラノの声は強いから、重唱になると独走しがちですけど、これは大変綺麗な重唱でした(^^)
基本的に、脇の群集の重唱もみんなソフトで綺麗です・・・ん〜、ちょっとソフトすぎるかも(^_^;

トロヴアトーレのマンリーコ(ヤン・アダメッツ)も綺麗なテノールですが、パバロッティを小型にしたような体型でね(^_^;
まあ、このマンリーコで、あのレオノーラで合う、といえば合うよ!!
おかしいのは、ルーナ伯爵(イジー・ライニシュ)が若くて、かっこよくてソコソコオーラもあって、
なんで、レオノーラがこっちに来ないのか不思議!!
まあ、蓼食う虫も好き好きさね♪
歌も、いいバリトンですが、この人もあんまり迫力はない、なぁ・・・(^^ゞ
でも、今、確認したら「カルメン」のエスカミリオらしい・・・カッコいいだろうな(*^-^*)見たい♪

このオペラ、偏にジプシー女のアズチェーナ(ガリャ・イブラモギバ)に掛かってました(^^)V
会場の拍手も一番貰っていたんじゃないでしょうか(^^)
歌唱力・存在感ともに郡を抜いてました\(^^)/
この人を調べにサイトに行ってきたんですけどね(^_^;
みんな、これくらい、ドラマチックに存在感バーンと出して歌ってくれればよかつたのにねぇ(^^ゞ

終演は九時でしたけど、アンコール見ていたら、ライナーに間に合わないのでさっさとサヨナラ♪
惜しい、とは思えないところが可哀想m(__)m

そうそう、ナント、今、宝塚では、この「トロヴァトーレ」より、という「炎にくちづけを」というお芝居を出してますが・・・
そのへんは、「駄らだら宝塚」さんというサイトで、「炎にくちづけを」の観劇評が書かれています♪

それより先に、
音楽よもやま話」さんというサイトでは、オペラのあれこれが解説されて、
「トロヴァトーレよもやま話」というところでは、サイトの主宰者さんが製作されたMIDIも聴けます(^^)
そう、そこで、その主宰者さんが、「トロヴァトーレ」のことを、
「細かい矛盾点には大いに目をつむって、ただひたすら音楽を楽しむオペラです。」とお書きになったました。
賛成♪


まあ、なかなかオペラは高くて、ナマオペラ見たのは、30年ぶりですよぅ〜(;_;)
オペラコンサートや声楽発表会などは、子供たちの関係でけっこう行ってますが・・・ナマのオペラは、ねぇ!
今度何時見られるか〜、と思えば、安くて、踏ん切りつけて行けただけよかった(^^)

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