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11月6日(日)

――友枝会――

能「浮舟」
狂言「舟渡聟」
半能「石橋」


能「浮舟」

シテ 友枝昭世
ワキ 宝生 閑

アイ 
お笛 一噌仙幸
小鼓 北村 治
大鼓 柿原崇志

もぅ〜、「小原御幸後遺症」が残っているとしか思えない私(^_^;
何を見ても、標準値というか平均値がかなり正常ではない(;_;)

まあ、よかったんですけどねえ・・・綺麗だし・・・。

一緒に行ったお友達が
「友枝能を二曲も見ることが出来て、得した気分です。」
「梅若さんの時に感じたような凄いオーラというよりは、とても美しいお 能を見せて頂いたという思いが私にはしました。」
「浮舟の囃子方もとてもバランスがよくって好きでした。」
というメールを下さって、それが全ての感想だと思いました。

全てに綺麗に、すっきり、難なくまとまって、上品で、優雅で
何を文句言う所があるんだろう?と、自分でも思うのですが(^_^;


半能「石橋」

シテ 友枝昭世
ツレ 友枝雄人
ワキ 宝生欣哉
お笛 一噌隆之
 小鼓 観世新九郎
大鼓 國川 純
   太鼓 金春惣右衛門

アララびっくり!喜多流なのに獅子頭がカーリーヘアじゃないの!!
お能の「石橋」を見たのはたった一回、しかも30年近く前ですから初めてと同じです。
しかもね「石橋」は各流派全部違って、さらに小書きもたくさんあるらしいのでよくわかりませんm(__)m

それにしても、歌舞伎の「連獅子」は何度も見ていますが、
ああいう「石橋」は初めてだったのでハァー、こういうものかぁ〜、と興味深かったです。
↑ナニシロ以前に見たのは30年近く前ですから、何流のどんなお獅子を見たのか、まるで記憶がなくて(^_^;
ただお獅子の頭にウエーブがなかったので喜多流ではない、ということしか分からないのです(^_^;

でも、今日のお獅子はウェーブがなくて、やはり友枝バージョンなんでしょうね(^^ゞ
お友達が
「友枝さんはどっち??って聞きそうになりましたが、動き出し てすぐに分かりました。
見比べてしまうと差が歴然としてしまうものな のですね。 
足の運び、手の動き、所作、どれも綺麗で優雅ですね。」

そうですねぇ・・・ああいうのはちょっと可哀想かな、と思いました(^^ゞ
歌舞伎の「連獅子」は親子と言うシチュエーションで振りもさう言う感じでついているし、
最近は、大体親子でやることが多いので、見る方でもそういう気持ちで見ますから、
子獅子が未熟なのは当たり前、という気持ちになってますからね。
こういう白・赤対等の獅子という形ではなんとなく実力のアンバランスが気にかかります(^_^;

で、「獅子の座にこそ直りけれ」が、やはり文殊菩薩様の足元にひれ伏す、
という事なら、左右両側に、侍仏代わりにと言う形が想像されるので、とくにそう感じてしまうのでしょう。

こちらもバランスのいい囃子方で結構でした。
でも、お笛はやっぱり仙幸様を聞いてしまうと・・・ねぇ(^_^;



狂言「舟渡聟」

狂言に野村萬・万蔵の「舟渡聟」がつきます。
私は、萬斎よりこっちを買うなぁ♪って何度も言ってるか(^_^;
この頃よく見る機会もありますね。
萬という人も、万作さんがどんなに素晴らしいか分からないので、あまりいえないですが、
聞いていたほど悪くはない、と思います。
息子に死なれて後から変わったのか、大器晩成だったのか、そのへんは分かりませんが(^_^;
とにかく、狂言としては長い40分で、
寝なかったし、笑ったし・・・よかったですよ♪



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