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3月7日(火)

星組
「ベルサイユのばら」


いやぁ・・・行って来ました♪
わたる君の退団ショック覚めやらぬ星組観劇で・・・嗚呼・・・(;_;)

ベルサイユのばら♪ベルサイユのばら♪ベルサイユのばら♪
うちの掲示板に
ズッチャンズッチャンチャララララー♪ごらんなさい♪ごらんなさい♪ベルサイユーのばぁらぁぁ〜♪
というオープニングテーマを聞いただけで、正常な神経の大人は引きます(^^)v
と書きましたけど・・・
まあ、べるばらはファッションショーなので〜(^_^;

べるばら以前からの宝塚ファンて、けっこうべるばらに冷たいんですよね(^_^;
わたる君、ホントにベルバラで最後し゜ゃなくてよかったですが・・・(^_^;

えー、今回のべるばらは、巷の噂では、
@えー、またやるのぅ?こないだやったぱっかじゃん!
A白羽百合トップ披露公演だ、あれは!!
Bわたる君にパステルカラー着せるな!!!
番外で・・・ルイ16世がいいんだ!!
・・・というあたりでしたかねぇ(^_^;

というわけで、
今日のアントワネット!
いやぁ、最高でした\(^^)/
巷の噂どおり、というか噂以上!!
私としては、もう白羽さま、様くらいです♪
初風諄以来の、いやそれ以上にアントワネットでした(^^)v
もともと、雪組時代から、ちょっと貫禄つきすぎじゃない?と思っていましたが、
アントワネットにはピ〜ッタシカンカン♪

あ、私は、ファッションショーだとは思いますけど、
「ベルサイユのバラ」のヒロインは絶対マリー・アントワネットじゃないとおかしいと思ってますから、
フェルゼン編というか、フェルゼンとマリー・アントワネット編がいいです(^^)

宝塚は一つ当たると次々柳の下のドジョウを狙って、各組にあわせたいろんなバリァントを作りますが、
やっぱり基本はこれです!!
ただ、エリザベートでもそうですけど、二回目ってのは凄く特で、
先にやったバージョンのイイトコ取りが出来て、まだ目新しいし、
大体二回目やるのは、凄いスターがいる場合が多いので儲けものになるんだわぁ♪
というわけで、1975年の花組版は今でも一番よかったという人は多いし、
私もオトミのファンとしてはやっぱりこれが一番、という気もあり(^_^;

面白かったのは、雪でしたねぇ・・・バージョン的には、オトミたちと同じなんですけど、
あの時初めてターコが本公演で主役的な役をしたんですけど。
それが、ですねぇ・・・オープニングで、アンドレが、ぱーっと手を広げて、そこにオスカルが飛び込んでいく時、
凄く雄大な包容力って言うのが感じられて、
あ〜、男役に憧れる人って、ここに憧れるのか!!と初めて男役の魅力が分かりましたから(^^ゞ
私、甲ちゃんもオトミも男役として好き、というんじゃなかったし、
それまで一番好きだったのはベンちゃん(八潮路マリ)とマリ子さん(近衛真理)ですから〜〜♪
雪組だって、一番好きなのはピー子さん(高宮沙千)だっんですよ〜(^^ゞ
それ以後も、別にターコのファンではありません。最近のターコさんは素晴らしいと思いますけど(^^)

まあ今回もいろいろ変わったところもあり、お馴染みのところも有り、ですね♪
それがよかったり悪かったり(^_-)-☆

でも、まあ基本はマリー・アントワネット(*^-^*)
さようならパリー、さようならヴェルサイユ、さようならフランス!っていうの、
カンちゃん(初風諄)の台詞まだ耳に残ってます♪
まだカンちゃん越えるアントワネットいないなぁ、と思っていたんですけど、
太ったパン屋のおばさんみたいなアントワネットでしたけど、女王としての貫禄や死に臨んでのカペー未亡人としての存在感(^^)
花ちゃんはビジュアル的にはよかったし、けっこういいトコまで行きましたけど、
まだカンちゃん越えるとこまでは行かなかったですし・・・♪
毬藻えりはとっても綺麗で巧くて、でもスケールがちょっと足りませんでしたから(^_^;

それが、今日、見事に、カンちゃんを越えたゾ〜♪
まず綺麗!貫禄たっぷり!!歌巧い(声量があるよ)!!!
演技力十分だ\(^^)/

何がよかったか?
やはり見せ場は牢獄の場なんですけど、
それ以前の第一部の庭園の場面ね♪
この時「マリーと呼んで下さい」とフェルゼンに言うんだけど、
これがどの人聞いても陳腐だったんだわ〜(^_^;
これが巧かった!ちょっと「マリーと呼ぶのを許す」という雰囲気なのですが、
「(王妃様ではなく)マリーと呼んでぇ」という甘ったれた感じではなく、もっと切羽詰った甘さ、というのかな(^^ゞ
そして、それを受けるフェルゼンの謙虚さがいいなぁ・・・ぁ、フェルゼンについては後で(^_^;
そして、フエルゼンとの別れの場面、取り乱しかたは少なくて、物足りない人もいるかもしれないけど、
ここは、不倫をしていても王妃としての自覚はあった、という覚悟がちゃんとわかる所がいいです。
次に、チュルリー宮でのルイ16世とのやりとり、ここは英真ルイの好演もあって、凄い名場面になってました!!

そして、牢獄の場面!!
ここは、最後まで悲しい微笑を絶やさないアントワネット、というのがよかったなぁ・・・・(*^-^*)
勿論フエルゼンとの別れでは泣きますけど、それも押さえ気味でね・・・(^^)
まず、牢獄の場があくと板附で髪をとかしているカペー未亡人がいる。
髪も薄くなっているはずで、その薄くなった髪もいつ切り落とされるか(ギロチンに掛かる前に切られますから)、
という感慨を持ちながら静にくしけずっている・・・もう覚悟が出来ている人の静けさと哀しみが分かるのですね(^^)
ここから、ずっとフエルゼンが現れるまで、もう殆どモナリザの微笑よ\(^^)/

で、フエルゼンとの別れの場面も静の雰囲気ですよね・・・今までのアントワネットはけっこう、ここで「動」になったんだけど。
ついにきました、さようならフランス!
ここで、白羽は動になるんだ!!
「さようならヴェルサイユ、さようならパリ」までは、わりと平凡だったんだけど、
「さようならフランス!」で、ちょっと叫びに近い声になる、その悲鳴にはならないけれど、叫びに近い、具合がいいのですね!!
ただ、ちょっと後ろを向くと、これは花ちゃんの方がよかったか、と思った(^_^;
あの2500の目を引っ張りあげていけたか・・・というのはちょっと課題が残ったかも(^_^;
いゃぁねしかし立派!超〜立派!!
白羽百合さま万々歳\(^^)/


で、安蘭けいのオスカル
ビジュアル的には文句ない!
歌も巧い・・・オトミより巧いと思う・・・
でもさ、何か足りない(^_^;
この人、研4〜5位の時には花組みのトツプにほしい、と思ったほどだったんだけど・・・・(^_^;
それでも一時の落ち込み方(私の中で)よりは挽回してきた、と思うのですが・・・。
とにかく前回(2001/星)のフエルゼンよりは断然いいです。

あの時は彩輝直のオスカルがとても良いと思って、それは血の熱さとある種の泥臭さだと思ったんだよね(^_^;
思うに安蘭けいのオスカルは血が熱くないんだ!
口では、演説やらなにやら血が熱い、という役作りをしているけれど、こちらに熱さが伝わらない(^^ゞ
悲壮感がないのです!!
かつての汀夏子みたいな、何やっても悲壮感の塊というのもウザいかも知れないけど(私ゃけっこう好きなんだけど)、
あまりにも悲壮感がないんだなぁ・・・と、ここまで書いて気が付いた!

要するに、今回の「星組版べるばら」は全般的に悲壮感がないのだわ!!
わたる君というか、フエルゼンとアントワネットには悲壮感持ってほしくないんだけど、
オスカルとアンドレは悲壮感がないとカッコつかないんじゃないかな(^_^;
カッコつかない、といえば、オスカルのアントワネットに対する忠誠心を見せる所がないよね(^_^;
今回の脚本じゃ、フランスの為に、というのは分かるけど、
王妃への忠誠心とフランスの為にということで引き裂かれる苦悩が出てないよね(^_^;
まぁ、ファッションショーだということを、植田紳治も割り切っているということね(^_^;

アンドレは今回は柚木礼音と立樹遥のWキャストで、今日は柚木です・・・まあ、それを目指して買ったんだけどね♪
今回のアンドレはやりようもないしねぇ・・・まあ可もなく不可もなく♪
ただ、今回わかった!
あの立教の上にアンドレがボーっと撃ってくださいとばかり立っているのは
(まあ、オスカル危ない!と告げに来て自分が打たれちゃうのですが)、意味わからん、と思っていたんだけど、
歩哨に出ていたのね、ということが゜わかったわぁ(^_^;
・・・その程度のアンドレでしたm(__)m
柚木礼音、宝の持ち腐れじゃあ(^_^;
ついでに、ベルナール立樹はもっと可哀想・・・もうちょっと、二本立ての初演のベルナールだって、
もうちょっと扱いよかったけどな・・・あれ藤城潤がよかったんだろうな・・・大好きだった(*^-^*)
新人好演のレッド・バトラーで東宝の劇場中キャァー!と言わせたんだ(;_;)

ロザリーの陽月華はちょっと?だったけど、まあ、この役は難しいです。
はっきり言って、後半はロザリーが仕掛け人ぽくなるものね・・・この役はとにかく、
オスカルの忠義心を受け継いでいる、という自負で成り立つ役どころですから、そういうタイプの人じゃないと・・・
彩乃かなみみたいな感じの人なら良いのかな(^_^;

で〜
わたる君のフェルゼン
えー、某サイトで「鳳蘭がフェルゼンなんてホントどうでもイイような役」と言ったとか言わないとか、だけど、
そんなことホントに言ったかな(^_^;
ツレのキャリアの中ではどうでもいいようなもんですが(^^)v
べるばら上ではどうでもよくないよ!
もともと、歴史上では、アントワネットの肩を抱いてバルコニーから演説をしたとか、オイオイ(^_^;
スゥェーデンの自分の領民に冷酷だったとか、あんまり良い人ではなかったようですが。
こと宝塚べるばらでは、やはり超然とした二枚目で、
とにかく何もしないで存在感だけで立ってほしい、という役なんですよね♪
だからさ、愛華みれで見たい物は何もなかったんだけど、
フェルゼンだけは、きっと良いだろうな、と思っていたのです♪

ということで、今日のわたるフェルゼンは当然○です♪
存在感申し分ない♪
パステルカラーにフリルの衣装・・・ま、ファッションショーですから(^^ゞ
良いじゃない!似合ってましたよ!
みんなが駄目だ、駄目だと言うほどじゃないと思うけど。
白いマントや軍服姿もあって良いですよ(^^)

まあ、フェルゼンの見せ場は牢獄と馬車です♪
馬車のシーンは、けっこう大昔から、実演と活動写真が一緒になって〜、という感じで有りでしたけど、
とにかく今やると、超泥臭せぇ〜もんですが、それを文句言わせず見せきることができるか、
というところに掛かっているのです(^^ゞ
見せきったぞよ!!
行け〜!行けー!行けー、フェルゼン!!

そして牢獄ね。ここは、トップの包容力を見せなくちゃ〜というところで、
包容力ナンバーワンのわたる君にしては、ちょっと物足りない・・・なんとなく、
あんた、誰か他に好きな人いるのね?という気がしたなぁ(^_^;
これは、日向薫様ですねぇ・・・よかったぁ・・・毬藻えりもよかったし、これは絶対ネッシーさまです(^^)
初風諄は相手役が悪くて可哀想だったですよネェ・・・しかも、あんな恥っかきvtrが残ってるし(^_^;

わたる君が包容力ナンバーワンを見せたのは↑の庭園の場ですね。
小舟の中で、アントワネットが苦しい日々を告げているときは、僕が包んであげます、という気分があったんだけど(^^ゞ
牢獄は圧倒的に白羽に持っていかれた、と思います(^_^;

でも、歌がよかった、と思います。
ちょっとビブラート掛かりすぎ、という所もあったし、今日は音程けっこう乱れてた(^_^;
でも、トップの歌として、その場面の情感を盛り上げる歌を歌えてた(^^)
しかし「愛の面影」って名曲ですよ!本当に!!
これは大浦みずきバージョンからの歌だったのですが、
大浦さん、巧かった\(^^)/
みんな、ナツメさんはダンス!と思っているらしいけど、
大浦の歌唱力は、そんじょそこらの歌手顔負けです(^_^;
大体、水島早苗がお気に入りで秘書代わりにかばん持ちさせてた、というくらいだから仕込まれてます!!
大浦が歌うと大体一発で憶えられるんですよ、私(^^)v
なんだろう、曲に対する言葉の載せ方が巧いのかなぁ・・・。
まあ、わたる君、ソコまでは行きませんでしたけどよかった〜♪

先程から書いてますが、英真なおきのルイ16世はアチコチで大絶賛です(^^)
私も良いと思ったけど、これはツレ版の椿ゆりと、2001・星版の一樹千尋の名演があるからねぇ(^_^;
でも今回はやりどころも多くて特をしましたね、組長(^^)

邦なつきのマリア・テレジアは遅刻して見損ねましたm(__)m
でもねチラッと聞こえた台詞だけでもよかつた\(^^)/

モンゼット公爵夫人に出雲綾が出てますが・・・勿体無いネェ(^_^;
なんでポリニャック伯爵夫人をやらせないかなぁ(^_^;
イナバウアーなんて叫んで、けっこう笑いもとってますけど、ここまで来たらポリニャックだよ!!
そうすれば、アントワネットの追い詰められていく姿も、
オスカルのアントワネットへの忠義芯もちゃんと出るのになぁ(^_^;

モンゼット夫人に対抗するシッシーナ夫人というのに、長崎で好演した高央りおが出てます。
負けてないぞ(^^)
しかし、こういうコメディーの部分も古すぎてねぇ・・・何とかならないかな(^_^;

敵役のブイエ将軍の汝鳥怜、この人なら、もうちょっと濃くやれると思うんだけど(^_^;
親父のジャルジュ将軍ににしき愛、為所がないか(^_^;
ジェローデルに涼紫央はそれなりに二枚目候補生。

メルシー伯爵の未沙のえるは前回に引き続きで↑の某サイトで「メルシー伯爵専科」と書かれてましたが、
2001宙組版よりよかったなぁ。
あの2001宙組版て、一階のかなり良い席で見たので、けつこうそれで惑わされた部分もあるみたいだったのですね(^_^;
だから、一階席は怖いのです(^_^;
そういえば、「バスティーユに白旗が」という白旗を見たことがない、
三階では見えない、という話がアチコチで書かれていて、
あれ?おかしいな?私、けっこう見てるんだけど、と思っていたら、
オトミの頃は、三階席は勿論、一公演に何度もいったし、一階席も二階席も行ったから見てるんですよね。
で、この宙は前から十番目くらいのど真ん中で、勿論ちゃんと見てました。
今日確かめたら、ホントに三階からは見えません。
ちなみに今日のお席は、二階14列25番、3500円也♪

ダンスは、やつぱり大浦バージョンの花のフィナーレが余りにも圧巻でネェ(^_^;
比較するのは気の毒に思える・・・星組が?
まあ、その代わり、花組はなんであんな駄作にしたのかという程の駄作べるばらだったからね(^_^;

それにしても、喜多弘先生の振りが若央りさで復活していて嬉しいです・・・が、
ちょっと古くねぇ?
「バラのタンゴ」って衣装も難しいんだよ・・・2001・宙の水もそうでしたけど、
今日の安蘭もあの衣装は考え物です・・・足が短く見えるのね(^_^;

わたる君と白羽のボレロはちょっと隙間があったけど、ダンス自体は二人ともうまかったです。
何なんだ・・・この隙間は(^_^;
「小雨降る路」は、これも大浦さん見てると、ちょつとわたる君は荒っぽいのぅ・・・
相手も日替わりで、今日は麻尋しゅんという人でした・・・ダンスは巧いし、美人のようですが、わたる君と踊る格がない(^_^;

べるばらはもう当分いいんじゃない(^_^;
大体、初演から長谷川演出の功罪って会ったんだから、当時は功罪の功が大きかったけど、
今では罪もけっこう大きそうです(^_^;

まあね強力な演出家が出てくれば良いんですけどね♪




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