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10月19日(木)

星組


「愛するには短すぎる」
「NEODANDYISM」

わたる君のサヨナラ公演です。
感無量だねぇ・・・・。
湖月わたるという名を初めて聞いたのは、わたる君が研3くらいだったのかな・・・
まだ海のものとも、山のものとも知れなかった頃です。

私じゃないのですよ、発見者は(^_^;
nemoのお友達のお母さんで宝塚ファンという方がいて、その方の縁で、
まあ、ちょっと○宝会会員といううるさ方m(__)mのオバサマが偉くゴヒイキだという話でした。
フウン、そんなうるさ方が買いマークつけるほどいいかな・・・くらいの感じでした(^_^;

ただ背が高くて、ダンスがちょっと巧い、歌はあの頃は聞いたことなかったけど、いかにも下手そうだった(^_^;
不器用でそう明るい雰囲気でもないんだけど、ナントナク心に残る、目に残る・・・
さすがにうるさ方のおばさまに買いマークつけられるだけのことはあるかも、ねぇ〜と思ったものです。

シメさん・紫苑ゆうのサヨナラ公演で新人公演で主役をやって感動してポロポロ泣いていたのが印象的でした。
(「スターの小部屋」で見たんだけど、ね(^_^;)
それと、マリ子さんのお茶会の時、ゲストで出て、「二人だけが悪」かな・・・
「暗くて分からないと思いますが、みんなマリ子さんの後ろで頑張っています。
皆さん、マリ子さんを見るのに忙しいと思いますが、時々私たちのことも思い出して見てください」かな、
はにかみながらアピールしたのが、とっても一生懸命の感じがしてよかったな(^^)
その時、マリ子さんが、真面目な顔して頷いていたのもけっこう印象よかった!
マリ子さんはボーッとしてみんなの御輿に乗っているようで、意外に気配りの効く所があったあったけど、
あのまじめな頷きは、そういう下の子たちに対する気配りだったような気がして、
これこそダンディズム(^^)v

四番手くらい、になった頃には自分のスタイルが出来てきて、
特にダンスは遠目で見ても、あ!わたる君だ!とわかつたね・・・ただデカイ、というだけではなくて、
足の上げ方、手の挙げ方、振り返り方、・・・いろいろ(^^)

紫吹淳の「ドリアン・グレイの肖像」の時は、わずかに写った「スターの小部屋」の中ブケの雰囲気がなかなかだったし、
こりゃあいけるぜ、と思ったんだわ(^^)

でも、トップになると確信できたのは宙組に移動した頃です・・・ってことは二番手だから、かなり遅いね(^_^;
でも、この頃は、わたる君のトップはファンの間でもけっこう疑問視というか不安に思われていたらしいので、
その時に、絶対トップになるだろう、と確信できたのは、けっこう偉かった?←自惚れ(^_^;

何度も書いてきたけど、
トップになるのは確信的だったけど、その頃から、例の「お披露目の次がさよなら」というリストラトツプが出てきて、
わたる君もそんな書き方をされていたし、
ファンの人たちも、そのへんを大変に不安視してたんだよね。
特に、わたる君の実家はふつうのサラリーマンということで、歌劇団の望むようなご協力が出来ないということで、
ファンにしてみれば、ドキドキものだったらしい(^_^;

でも、歌劇団も馬鹿ではないし、まして、外部の人からの評価が高い生徒には歌劇団は弱いのよ\(^^)/
というわけで、無事トツプ就任!!
2年連続芸術祭入賞!という大偉業を成し遂げた(^^)vこれは歌劇団には予想外だったみたいで・・・(^_^;
ちょっと困ったこともあったらしい・・・ハハハ♪
その辺のことは↑ともダブルかも、ですがこちらに。


前振り、相変わらず長いな・・・(^_^;
というわけで

「愛するには短すぎる」


留学先のロンドンから、アメリカに帰る船の中で、20年ぶりで再開した幼馴染。
男、マイケル・ウェインは、両親を亡くして、孤児院にいる所を富豪に見出されて引き取られて養子に迎えられていた。
今はフレッド・ウォーバスクとして、恩人の富豪の令嬢と婚約もしていた。
女、クラウデイアは、女優を目指していたけれど、結局は船上ショーチームの踊り子で、
今はそれも足を洗って故郷の母の病気の看病に向かおうとしていた。

住む世界が大きく違ってしまっても、再会して幼い日の感情が恋に燃え上がって・・・
舞台が豪華客船船上で、グランドホテル・スタイルで、ということで他にもちょっとずつドラマがあって、
それが絡み合って、船は進んで行く、日は経っていく・・・と。

でー、ショーもだけど、安蘭けいが、Wトップ並の扱いで、
ドラマのオープニングでは、船上から、フレッド&わたる君へのオマージュを歌い上げる、
なんて良い場面貰ってるんだけど・・・。

まあ、ヤン・ミキの「メランコリック・ジゴロ」風に行きたかったらしいんだけど・・・。
難しいのぅーーー(^_^;

まあ、組んでいるのがわたる君で、ちょっと見た目にも損なんだけど、存在感も包容力もダンチでねえ(^_^;
ヤンミキは、予科本科で、体格もどっこい、
技量もスターとしては、一時は真矢みきがヤンサンを抜いたか、というくらいの時があったくらい伯仲してたわけで(^_^;
ホントにWトップといってよかったんだけど、
今回は無理だネェ(^_^;
二番手としては無理がないです(^^)
トップになったら化けるかな(^_^;

でー、どちら様も、白羽が次の雪組移籍が決まっていて、水夏希との新コンビが決まっているから、
結ばれない形にして、それぞれが新しい出発をする、という形にした、というんですね。
それで、そういう組替は公演中にしないで欲しい、みたいな事も言われるんだけど、
それはそうかもしれないけど、
クラウデイァは、今現在、フレッドを猛烈愛してますよ(^^)v
それでいいんじゃない(^^)
銀橋でのデュエットで、クラウディァの声が震えて音が外れてました。
そこまで、演技でできるなら、それも天晴れだし、あの白羽を見れば、クラウディァの気持ちが十分感じられて、
それで万事オーケーよ(^^)
フレッドも、とってもクラウディァを愛していることがわかるし、それでも、自分の今の世界に帰ろう、という気持ちと、
今までの自分ではなく、新しい自分の世界を目指していこう、という覚悟も感じられて、
とってもよいです!!

「愛するには短すぎる」というのは、船上で再開して二人で過ごした4日間を指すんだけど、
その4日間が「愛するには短すぎる」とは言うまい、というんだよね。
当然それは、トツプ就任から3年7ヶ月の日々を「短すぎる」とは言うまい、というファンの気持ちと連動しているんだよね。
「わたる君の3年7ヶ月」は十分に密度の濃い素晴らしい3年7ヶ月だった!
「短すぎるとは言うまい」という、わたる君とファンの心意気なんだ!!
チェッ!泣けるぜ・・・って泣いてるけど・・・(^_^;

この芝居、わたる君以外のだれがやっても、臭い田舎ドラマなんだと思うけど、
わたる君の包容力と存在感で、良い芝居になってるよ(^^)

そして、白羽ゆりさん、わたる君を愛してくれてありがとうm(__)m
わたる君は、檀れいにも白羽にも、良いお嫁さんに出会えて、ホントに幸せだったと思う\(^^)/


柚希礼音が初めて?の色仇で、けっこういいです(^_-)-☆
立樹遥、久々に存在感!あんた、いたのぅ〜(^^ゞって感じです。
陽月華!びっくりだ!!女優志願の女の子の役だけど、スタイルといい、声といい、絶対男役の子がやってると思った(^_^;
ちょっと問題だぞ!!

デッキに若手の男役も含めて、船客のドラマ性のある連中がワンコーラスずつ歌い継いでいくときの、
柚木がいいよ♪・・・色仇にも人生あり、の雰囲気で・・・安蘭けいは二公演でいいんじゃない(^_^;

相変わらずの未沙のえるが良い味で、この人ほんまにスターやなあ♪
高央りお、怪しげなバレエ団の団長。
相変わらず(って「長崎しぐれ坂」と「ベルバラ」くらいしか気づかなかったんだけど)巧いです!
でも、この人もこれで退団。お幸せにm(__)m
そういえば、今回の組長・英真なおきはちょっと役不足?
歌もなかったし・・・そのかわりショーではけっこうバリバリで踊ってました!!


「NEODANDYISM」

DANDYISMなんてタイトルが似合う男役なんてそうそうはいない!
最近なら、確かに真矢みき、真琴つばさ、麻路さき、今なら春野寿美礼とわたる君くらいだろう(^^ゞ
ワキでいえば、断然みゆさん・海峡ひろき!!
ゴヒイキの瀬奈じゅんも最近辞めた和央や朝海もDANDYISMとはちょっと言えない。
カッコいい、というのとも違う、確固たる自分のスタイルを持った男役だ。

真矢は、この「NEODANDYISM」の元の「ダンディズム」の主演者、
マリ子さん麻路は、ダンディズムの体現者へミングウェイを主人公にした「ヘミングウェイ・レビュー」でさよならしたし、
真琴は、さよなら前の「Practical Joke(ワルフザケ)〜ってことにしといてくれよ」で大いにそのダンディズムを披瀝した。

そして、今、わたる君が、宝塚DANDYISMの見本を示している(;_;)
歌もうまくなったよ!!
オープニングで、あの真矢みきのジャージーな歌唱力に負けない歌を披露して感動♪
胸の傷が痛い痛い胸の傷が♪塩辛い涙が滲みるから♪
というの・・・これまた、ファンの胸も痛いよ(;_;)
この曲、真矢版「DANDYISM」でも、凄く印象に残って、いつでも唇からこぼれるんだけど・・・
アレンジも変わらずでよかった・・・吉崎憲治先生m(__)m
こういうのなまじ換えられちゃうと辛いのだ!
それに真矢みきほどジャージーでないけど、わたる君のビブラート唱法とはマッチするんだ、この曲♪

このオープニングがチャイナ服で、「月夜歌声」を思い出す、というだけでなく、
男役多しといえども、ガタイがよくて、足長くて、チャイナ服がコンだけ似合う男役いませんて♪
さすがの春野もChina服はちょっと華奢に見える(^_^;
芝居とショーと両方とも衣装は相変わらずの任田幾英先生。
でも、このチャイナ服のオープニングは、ちょっと斬新!

しかも、わたる君のアジア的DANDYISMに大変マッチしてます!!
ガウチョの衣装も大男揃いの星組には似合ってた、ね(^^)

このショーの安蘭はなかなかよかった・・・まあWトップは無理だけど(^_^;
二番手としては、ナカナカ良い感じでした(^^ゞ
まず若い、というかトウがたったようには見えなかったのだね♪
歌にスケールが出てきたし、ダンスもそこそこ巧くなって、そうそう若手に引けをとってないのは立派♪

そういえば、白羽ゆりはダンスうまい?んじゃない(^^)
みんな、檀ちゃんに比べれば、とか言ってたけど、ふつうに「踊れる」と言っていいと思うけどな(^^)
それに、ナント言っても大人の雰囲気があるのはいいです。

ここでも柚希礼音&陽月華ですよ!!

いや、こっちの陽月はいい意味で!!
ドラマの方は考え物ですが・・・(;_;)
いやぁ凄いですね・・・どこにいてもダンスの巧さで直ぐ分かる(^^)V
柚希も勿論、男役連中、みんな今月のダンスはどれも凄い気合入ってるけど、
巧さのレベルがダンチだわ♪

「DANDYISM」を再演する、と聞いて、まず、紫吹&匠(りか&チャーリー)のタンゴどうするの?
てのが大疑問だったんだけど、それは無しです(^_^;残念
あれ、柚希と陽月でやらせるとよかったんだけどな・・・
陽月が最初ソフトかぶった男装で、りか&チャーリーのような男役コンビのタンゴを踊って、
引き抜きで男女のタンゴになる!ってどう?

とにかく、一度、大島早紀子って人招いてこの二人に振付して躍らせたい\(^^)/


新しい場面で入った「アディオスパンパミーア」はその陽月がわたる君の相手役で凄いダンスコンビネーションを見せる。
でも、別れのシーンになると妹、という雰囲気になっちゃって・・・(^_^;
陽月華くん、誰か、芝居の基本を教えてくれる先生探して!!
あんだけ踊れる人が勿体無さすぎ・・・まあ女役のダンサーって、そういうパターン多いんだけど(^_^;

今回は殆ど羽山紀代美の振付で、まあいいといえばいいんだけど、それなり感が強い(^_^;

「キャリオカ」(御織ゆみ乃振付)が凄くよくなったのは、わたる君のスケールも、だけど、
ここは相手役の白羽の存在感。
純奈理沙ではどうにもならなかった(^_^;

ここで、安蘭と柚木が別枠で、選抜隊が六人抜けて、わたる君のバックがどうよ?と思ったら、
これがすげえ\(^^)/星組ダンス陣の面目躍如♪

そういえば、
選抜六人組の一番下手側で踊っていたのは誰だろう・・・他の五人(立樹や涼紫央など)を圧倒するテクニシャン!
ダンスだけ見たら一瞬柚木?!と思うほど巧いよ(^_-)-☆

そういえば、最近PUSHされていて、某サイトでは実家のご協力の預かる所大という意味で嫌がられている涼紫央は、
どうなんだろうねぇ・・・ソコソコは踊れるし、今月もそれなりの役貰ってるけど、
あの役組長なら断然面白くなったのに・・・と思うと邪魔だな(^_^;

実家のご協力もいいけど、舞台がよくなくちゃねぇ・・・まあ花総まで行くのは大変だとしても、
もうちょっと何とかしておくれm(__)m

今回は振り付けで目立ったものは・・・特になかったかな・・・

ロケットのオープニングで、陽月と涼乃つかさ・初瀬有花というトリオで踊るのがちょっとおもしろいか・・・
振付・室町あかね。

あ!わたる君が白羽をリフトするの、片手です!!
凄いネェ・・・マリ子さんでも大和悠河でもできませんm(__)m

フィナーレ前に銀橋を一人で歌い終わって中央に立つと、一度ライトが消えて、またピンスポがあたる。
もう拍手、拍手・・・私もわたる君の顔ぼやけながら一生懸命拍手しました。



湖月わたる君、
「わたる君の3年7ヶ月」は十分に密度の濃い素晴らしい3年7ヶ月だった!
素晴らしい舞台をありがとう(^o^)/~
新世界での活躍をお祈りしています


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