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12月20日(土)

「エリザベート」

エリザベート 朝海ひかる
トート 武田真治
ルキーニ  高島政宏
ヨーゼフ  石川禪
ゾフィ  寿ひずる
ルドルフ  伊礼彼方

よかったですよ〜♪
あまりにも宝塚のままでびっくり(^_^;
宝塚はかなり潤色してある、ということを聞いてたし、
宝塚見て東宝版を見たら、凄く違っていてガッカリした、というのも聞いてたんだけど・・・
どこが違う?ってくらいで・・・一部は全くそのままだし、
二部も、まあ二部は一寸は違う処もあるけど、
原作がどうかはわからないけど、どうせ原作は同じわけですからね。
脚本家も同じ小池修一郎だし・・・まあ殆ど同じですよ(^^)

あー、セットは大分違います。
こちらの方が重厚なところもあるけど、チープな所もある。
オープニングの棺桶から、ハプスブルクの亡霊たちが出てくるのはよかったな♪
アレくらいならスミレコードにも引っかからないと思うし、やればいいのに宝塚でも(^^ゞ

ビックリしたのは、子役のルドルフ!
三人(トリプルキャスト)とも凄い経歴なんだけど、昨日は田川颯眞って子だったのかな(^_^;
最初の亡霊のダンスからして、凄い切れてて、ヒョエーッて感じで。
後の「ママどこなの?」の歌も巧いし、表情の出し方も凄いよ!
オープニングはこの子ばかり見てました(^_^;

でー、武田真治は噂に聞いていたより猶ちっちゃくて、アラマ!だったけど、
トートのイメージは宝塚そのままみたいでした(*^-^*)
凄いビジュアル系ですよ(^^)
私は、山口祐一郎のトートはちょっと〜!と思っていたので、これで大満足(^_^;
歌も、四季系のベターッと生声で歌う歌い方だけど、
今のミュージカルの人たちこんなんばっかだからいいんじゃない(^_^;
アホネーチャンの方は、歌は下手だろうと覚悟してたけど、やっぱり!と言ってました(^^ゞ

歌といえば、ヨーゼフの石川禪がメッチャウマで(*^-^*)
彼はレミゼで初見参してほー!と思ったのでした♪

後、ルドルフの伊礼彼方の歌はソコソコ巧かったよ(^^)
びっくりしたのは、ゾフィの寿ひずるが
「だんだん初風諄に似てきた!今やそっくり!」と言われてたけど、私でさえわからなかった(^_^;
いやー、カンの字世代ですよ〜!それがわからなかったもの(^_^;
もともと、狸御殿で、かんちゃんの役所をやった時に、アレレ?とは思っておったのね(^_^;
まさか、ここまで似せるほど尊敬してたとは(^_^;

でも、歌舞伎の世界は、巧い!と思う人がいたら、そっくり似せて憶えるものだからね。
嘗ては八十助夫人として歌舞伎の世界にも足を突っ込んでいて、そういうやり方を学んだかね(^_^;
もっとも、芝居上手と言われるカンの字は、
新公なんかでも、そっくりそれこそブレスまでそっくり真似されていたりしましたから。
いーチャン・寿ひずるもその辺の息を飲み込んでいたのかも(^^ゞ
それにしても、オーラもありましたよ(^^)
このへんは、たとえトツプにはならなくとも、
痩せてもかれても、坂東流の家元夫人として君臨したキャリアがものを言うよね♪

特筆すべきは、ルキーニの高島政宏。
今回ダブルキャストでもなく、ルキーニは彼しかいない!!
ずっと今までルキーニは彼一人?
いやぁ・・・よかったす(*^-^*)
宝塚でも、「エリザベート」の出来は、ルキーニにかかっていると言っていいけど、
この芝居面白いするのも、詰まんないままにするのも、
ルキーニの仕上げ具合だからね♪
声の調子のメリハリの付け方から、台詞の遊び方まで絶品でした(^^)
本来のキャストの序列は「エリザベート・ルキーニ・トート」だと聞いた、それが今回はその通りでした。
てか、私の中では「ルキーニ・エリザベート・トート」かな(^_^;

さて、朝海ひかるのエリザベート!
宝塚の男役の時の声を聞いていて、どんな声が出せるのか心配してました(^_^;
いゃ〜!ビックリ!!
非常に自然にメゾ系の高い声が出てました(^^)
もっとも、アホネーチャンは、太い声でビックリした、と言ってましたが。
「朝海ひかるって、ホントに綺麗なんだね」とも言ってました(^^)同感。同感。

「でも、綺麗だというので宝塚ではけつこう損もしていたよ」と、私。
そうじゃありません?
踊れるし、歌えるし、芝居もソコソコ巧かったのに、なぜか評価が低かったのは、
彼女が綺麗過ぎるから、だと思ってました(^^ゞ

それと、「凄いエリザベートが強いねぇ!」とビックリしてました。
それも同感!
勿論脚本もそうなっているんだけど(第一部は台詞や場割りは宝塚と殆ど同じ)、
エリザベートの強いのがやたらに目に付くのですねぇ・・・。
ってか、ヨーゼフは勿論だけど、トートもひ弱というか・・・トートだけ宝塚なんだよ、これが(^_^;
このトート君、このまま宝塚に出ても違和感ないだろうな、というくらい(*^-^*)

「まあ、これはこれで、こういうエリザベートもありだよね」と、二人とも同感♪

でも、第一部を見終わって、二人で一緒に、
「あやかさんは凄かった!」と言ってしまいましたよ!!
「あれ、あやかさんがやったんだなぁ、って思いながら見てた。
いや、あやかさんはヤッパリ凄かった」と、アホネーチャン。
彼女は、あやかさんの「エリザベート」を最後に宝塚から足を洗ったのでした。
「マリ子さんの最後まで見ていたいけど、まあ、もういいや」って。

「やっぱり、あやかさんのエリザベートもマリ子さんのトートがよかったからだよね」と私。
「うん、私の中でトートというと、マリ子さんしか思い出せないんだよ」と、娘。

でー、私が、あやかさんが子供ひとり生んた後、
「あー、これで離婚しないかな・・・結婚生活も味わったし、子供も出来たし、もういいんじゃない」
と、言ったときに、
「ママ、もういい加減に諦めなよ。
あやかさんはね、宝塚で女優としての運を使いきっちゃったんだよ」と言いました。
あー!なるほど!女優としての運を、ね!!
これでまあ、諦めがついたのですかね・・・私(^_^;

今日も、その話になりまして、
「しかし、あやかさんは残念だ!今中山が死ねばまだ復帰間に合うんだけどな」
と言ったら、
「いや、それでもあやかさんは復帰しないと思うよ。
あやかさんは、山口百恵だよ!」と言いました!!
おー!山口百恵か!!
そうだよねえ・・・でも、百恵ちゃんのダンナは三浦友和で、いい役者ですよ。
あの結婚が発表された時、
「山口百恵の亭主になる覚悟は出来ています」といったのを聞いて、こやつ出きるな!と思ったものね(^_^;
「山口百恵を女房にする覚悟」じゃないのよ!
「山口百恵の亭主になる覚悟」ですよ・・・なかなか言えない台詞だよ!!

あー!そうそう、
ルドヴィカの春風ひとみ、マックスの村井邦夫はもう、これ以上のキャストはない!くらいよ(^^)
特に、オープニングで、マクシミリアン公のマックスが家庭教師とじゃれあっているトコはピッタリだわ♪
いかにも、マックスという男の性根を巧く著してます(^^)
本人の性格にもあってたりして・・・(^_-)-☆

春風ひとみは、いかにも中産階級という感じがちょっと惜しいけど、
良い母親だけど、ちょっとばかり見栄っ張りで野心家、と言う雰囲気も見えて結構です(^^)


でー、第二部、そんなこんなで、第二部になって、
無事にエリザベートは暗殺されて、アンコールがあって、良い気分で外に出ました。
お茶でも飲んでいこうか、ということで、すぐ裏の東京會舘で(^^)
豪華なツリーにキャアキャア言って、
ケーキセットはどうかな?
でも、せっかく東京會舘だし・・・で、サンプル持ってきたボーイさんに、
「この期に及んでなんだけど、ドレが一番カロリー低いかしら?」と聞いて、
やはり、カボチャのプリンかベイクドのチーズケーキなら、と言われて、カボチャのプリンと紅茶を頼みました(^^)

でも、ソコソコの舞台を見て、東京會舘でお茶飲んで、久々に発散できました!!
ちょっとしんどかったけど行ってよかった(^^)

え?なんでそんなに東京會舘に拘る?
いや、東京會舘とパレスホテルには、私の青春時代の思い出がいっぱい詰まっているのですよ(^^)v



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