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3月6日(金)

宝塚花組

「太王四神記」

見てきました・・・まあナントもうしますか・・・(^_^;
各サイトでも、突っ込みどころ満載だとか、これはよっぽど原作が悪いんだ、
などと言われておりますが・・・
まあ、オバサンなんかには、ストーリーはそう分かりずらくは無いです。
要するに八犬伝、ならぬ四神伝なんだよね。
本線は、わりとシンプルだと思います。

でもさ、要するに人の出し入れが煩わしい、というだけでなく分かりずらい、というのかな。
でも、これ悲しい事だけど、
もっと花組の生徒たちが個性がはっきりしていたら印象も違っていたんじゃないか・・・
と、思うのよね・・・。

まあ、書割トリオも相変らずだけど、
もっと前面に出てきて欲しい若手がシーンなんだよ!!

神話の時代、火を操る女王カジンの部族とセオという女王の部族が争う世界。
神の子ファヌンが地上に降り立ち、
カジンから、力の元の紅玉を取り上げて、優しげに見えたセオに与える。
ファヌンとセオは結ばれて子供が出きる。
ところが、カジンが失った力を取り戻そうとして、子供を取り上げる。
カジンを唆したのは魔術師プルキルという男。

でー、この時、優しげに見えたセオは怒りのあまり、黒朱雀と言うものに変身して、
地上を焼き尽くしてしまう。
神の子ファヌンは地上を救うために玄武・青龍・白虎の神々を呼び集めるがいかんともするなく、
自らの手で、セオを矢で射殺さねばならなかった。
失意のうちに地上を去り、
チュシンの星の輝く時、高句麗に平和を与える王が誕生するという予言を残した。

という所で、そのチュシンの星の下に生まれた王は誰か?という所から、新世紀が始まるわけ。
それが、ここまでの説明がけっこう長ったらしい!
未涼亜希が巧く回しているけど、大真面目にやるから、猶の事長ったらしく感じるんですよ(^_^;

そして、その王を守る為に、玄武・青龍・白虎の神々も生まれているのだという、八犬伝ならぬ四神伝ね(^_^;
あー、四神伝というのは
ふつう東西南北を、青龍・白虎・朱雀・玄武に仮託するでしょ。そういう意味で。
なんで、玄武・青龍・白虎に若手を使わなかったのかな?
まあ、朱雀は今回ヒロインで、桜乃が大熱演の大好演で、お〜\(^^)/
なんだけどさ。
この玄武・青龍・白虎をもっと巧く回したら、若手の活躍場も出来たし、
ドラマも盛り上がったはずでしょ。
それと
黒朱雀が燃え上がらせた地上の火を消そうと、神の子ファヌンが歌うんだけど、
「白虎!風を起こせ、青龍!雲を集めぬ玄武!雨を降らすのだ」
これは、このまま、新世紀のチュシンの星の王に歌わせて、
屋台崩しや本水使用位やって、スクリーンプロセスも一寸使って、一大スペクタクルにして、
王である証にするようにすれば盛り上がったよね(^_^;

まあ、オバサンなら青龍には水の神として水を吐かせる。当然本水!にしたいけど、
予算の関係とか、舞台転換とかいうなら、ドライアイスと紗のスクリーン使えばけっこうごまかせます。
白虎は風の神で竜巻を起こさせる。これはスクリーンプロセスで良いと思うけど。
玄武は地の神としてこれが屋台崩し。
この三神を華形・朝夏・真野にすればいいんじゃね(^_^;
これでグッと華やかになる♪
王の下に馳せ参じるべく生まれた若い神々の子として。

ストーリーだって、どんな風に換えてもいいと、韓国からお墨付きもらっているはずだよね〜。

大体「パリの空の下」だっけ・・・月組のエッフェル塔の話のときも思ったんだけど、
宝塚は、そういう大型セットやセットを崩す事を絶対嫌がるよね!!
それは生徒の怪我が怖いから?
そのわりには、初風緑や和央ようかの大事故もあったよね。
もっともっと大昔には、大セリで胴体切断事故というのもあったらしい!

言いたかないけど、松竹のSKDは屋台崩しが名物で、
女の子たちが、全くめげず畏れず、毎日三度(あそこは一日三回公演だったんだよ!)やっていたんだけどな(^_^;

きちんと大道具と打ち合わせ詰めて、生徒に何度も稽古させれば出きることじゃないのかな!!
某オネーサマサイトでは、衣装が豪華で、当分中国モノには困らないだろう、なんて書かれていたけど、
そのわりにはラストのクレーンがお粗末、ということも書かれていたよ。

まあ、クレーンは、ライブなんかもよく使うから良いとしても、
使い方が・・・イマイチだなぁ・・・(^_^;

こういう大型ドラマ!みたいに名打って、屋台崩しの一つもなく、
本水も使わず、
いや、使う必要がなければ使わなくともいいんだけど、
今日の舞台は偉くチープに見えたぞよ!!

神話時代のカジンとセオが、新世紀になって、別の役で生まれ変わりかと思えばそうじゃ無いでしょ(^_^;
だったら、カジンとセオを桜一花と野々すみ花にやらせればよかったのに〜!
あまりに女役が少なすぎて、名前の付いているのは
ヨンホゲのおかあちゃん役のセーム・花野じゅりあくらいだよね。
これは悪役だけどちょっと良い役なんだから、もう少し貫禄のある人にやって欲しかったナァ(^_^;
せめて大神官をやった絵莉千晶と替わってもらえばよかったかも。
大神官は高翔みずきでもよかったんだし。

そうそう、サポートに徹して好ましいといわれた、大空祐飛は野々すみ花と一緒に
宙組TOPにご栄転、のはずなんだけど、
今日は、不思議なほど、誰もおめでたいとかよかったわね、とかいう話は出てこない。
いや、トイレとか、喫茶コーナーでの会話、客席でも、
それに触れたらいけない、と言われているかのようにシーンです。

でー、出来は・・・これもシーンだね。
何を今更!ってとこ。
良い役なんだけどナァ・・・美味しい台詞がいっぱいあって・・・。
「やっと地獄にいける」と言う台詞、もっと大事にしておくれ、くらい言わせてもらおう。
あ、拍手は凄かったですよ!
みんな、その拍手にいろんな思いを込めているんだろうな、と思う。

そういえば、蘭トムは「逆転裁判」大好評で、早々に夏のパートUが決定なんだそうです。
ところが、ライバル役で好評だったという七帆ひかるが辞めちゃうんだって(^_^;
宙組ショックがいろいろあるなぁ(^_^;

そういえば、「太王四神記」のパートUも決定で、こっちは柚希礼音のお披露目になるらしいです。
タムドクのその後なのかな?
それともさらに新世代なのかな(^_^;
こっちの話は、ちょっと出てましたね。

スケールはでかいは、ダンス巧いは、最近は、歌と芝居も絶好調だそうで・・・
あんまり、真飛に差をつけちゃや〜よ♪

宋一帆、オジサマサイトではなかなかの好評だったんだけどなぁ・・・。
押し出しが悪すぎる(^_^;
もっとも、フィナーレまで髭つけて歌っていた、というのは、この役お気に入り?
ルキーニだって、フィナーレでは髭とってるけどね・・・紫吹ね轟も。
あれ?霧矢はつけたままだっけ(^^ゞ
あんた、大空君の後の宙組トップにしてもらったら、と言うと酷かね(^_^;

愛音羽麗は桜乃綾音より純情娘役でした(^^)
もう、大昔のうちに性転換しとけば、今頃大TOP娘役だったと思うけど・・・。
それでは桜乃が出て来れなかったかな(^_^;
それにしても、オジサマサイトでも、いくら好演でも、本人もファンも嬉しく無いだろう、って書いてたけど、
そうだろうな・・・あんたどうするの?
って、本人が、歌劇団に一番聞きたい事なんだと思うけど。
ただ、これで゜退団後のお仕事はかなりスムーズだと思いました。
まあ、宝塚もトツプが上がり、と言う時代でもないからねぇ・・・。
頑張れ!愛音!・・・というほどファンじゃないんだけど、
最近はけっこう女役に限っていいかな(*^-^*)

それにしても、桜乃綾音は凄いね!
もはや女優です!大女優!!
ってかさ、この人、絶対「男役」の気分でやってるよね(^_^;
今、花組で「ベルバラ」やるとしたら、オスカルの第一候補は桜乃だなぁ!!
私は、あんまり「ベルバラ」好きじゃないし、
オスカルもそう良い役だとは思わないんだけど、
対外的にインパクト強いでしょ!!
男役には、豪華な娘役つけるんだから今、娘役にも、カッコいい役つけてもいいんじゃない!!
毅然として、玲瓏として、それでいて熱くて、
しかも、真飛を凄く立てているもの〜ベタベタせずに(^^ゞ
いや、今月もオバサンの一押しは桜乃綾音です(*^-^*)
「シトワイアン!行こう〜!」って、剣振り上げる桜乃を一寸見たい気がする(^_-)-☆

そうそう、こないだ(「レッド・ホット・シー」)も子持ちの役やってましたけど、
今回は、他の女性の子を投げ殺したり、
別のヒロインに生まれ変わったら、身篭るのはともかく、大きなおなか突き出して歩き、
出産の声を上げ、
その合間には、肩の模様(tatooかな?)を確認されるのに、何度も片肌脱がされたり、
どう考えても、トツプ娘役というよりは、男役につける女役です。
また、それが不自然じゃなくて・・・片肌脱がされる所は、
もっと大胆に脱がして、バックに鏡を貼り付けて朱雀が燃え上がるように見せたらいかが?
なんて考えるオバサンはSでじょうかm(__)m

さて、神の子ファヌンとチュシンの王の真飛聖。
オネーサマサイトでは、主役ってつまんない、と仰ってました。
為所がないからね!!
でも、そういう為所が無い主役をいかに必然的に見せるか?!というのがTOPの役回りだと思うのですよ。

でー、オネーサマには「つまらない」と思わせてしまったみたいですけど、
オバサン的には、情があって、色気があって、スケールがあって、良かったと思うのだ(^^)
ただ、ボケーとしているときのタムドクとキリッとしたタムドクの違いがあんまりないですねぇ(^_^;

まあ、あんまり差をつけすぎると嫌らしくもなるから、このへんでいいかも、なんだけど・・・。
それにしても余りにお人よし過ぎて、ちょっとなぁ・・・ホンマニ頼りない、とこおまっせ(^_^;
それでも、王剣で胸を刺されても死なない自分を「チュシンの星の王」だと悟った時は、
効果さんのお手伝いもあって、
なかなかにシャープになったぞよ(^^)

ファヌンは書き込みも六すっぽない役どころですが、本当に為所も無いつっころばし!!
誰かに替わってもらえ、というくらいの役ですが、これけっこうよかったです。

タムドクのお父ちゃんに星原先生が出てます♪
あいかわらずいい貫禄だし、王様にはピッタリで、やはり情も知も備えた王でありますが、
小池先生、もう一言台詞書き加えて欲しいです。
タムドクに後を継げという時、
「私情で言うのではないぞ。民の爲、この国のため、そなたが王となるのだ」くらいなことね(^^ゞ
あのままじゃ、ヨンホゲの親と同列じゃないか、と言う気にもなるべっし。

フィナーレはショーです。ふつうの。

でー、ここで、真飛さんは、次の衣装替えだと分かるのですが、
えらっく大急ぎで、舞台袖に駆け込みました!!
これはいかんよ〜(^_^;
分かってるけどさ・・・大変な事は!
でも、こういう時こそ、貫禄ですっと行かなくちゃ(^_^;

ここで若手四人が揃い踏みします。
華形・朝夏・真野・・・もう一人誰?今月やめる望月?
未涼と愛音は別枠でしたから。
夏美組長が珍しくどこにいるかわかりませんでした。
こないだあたりから、ちょっとおかしい?心配です。


あー!思い出したよ!
真飛も大空も、槍使うの下手ネェ!!
これはさ、去年のMAHOROBAで桐生園加と遼河はるひの絶妙な槍捌き見てますからネェ(^_^;
若央りさの振付なんだけど・・・最近振付好調だと思っているんだけど、
こういう振付はだめ?
別に殺陣に栗原直樹と言う人の名前が見えて、どんな人?と検索したら、
「スカピン」もやったんだそうです。
「高句麗一武道会」の場面だけはよかったな、と思ったら、
若央と栗原と、桜木涼介という名前が見えて、こっちは字面だけ、ドッカで見たな、と思ったら、
それなりに見ているらしいです。

この場面の大空に絡む殺陣はよかったな(^^)
作曲・編曲は太田健って、聞きなれないせいかイマイチなのか・・・。
照明は↑でも言いましたが、けっこう助けてもらったのですが勝柴次朗。
衣装はいつもの有村淳。装置もいつもの大橋泰弘。
このあたりは眼が慣れているから、そんなもんか、と思うけど、
有村氏の衣装は色使いが付いていけない時がある。
それと、最後の装置(両袖傍の階段状の二段くらい)は、
ちょっと引きこめないかな・・・フィナーレのパレードになったとき、ウザいし危ない。
誰も引っかからないのが不思議です。

・・・・
外に出たらまだ雨。
でー、有楽町の駅前でチラシ配っている人からチラシを受け取った二人連れ。
東宝から出てきた人たちだと思うんだけど、
「あら、号外じゃないんだわ。小澤さん辞めたのかと思った」だってさ。
宝塚も一歩出ると現時の世界は世知辛い(^_^;
オバサンたちも現実の世界に生きているんだよ〜。



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