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9月25日(金)

TheCONVOY『GEN〜雲のゆくえ〜』

作・構成・演出:今村ねずみ

出演: 瀬下尚人 石坂勇 舘形比呂 徳永邦治 黒須洋壬 / 今村ねずみ

前日に偉く落ち込んだわりには、ヤッパリでかけてしまいました(^_^;

でも、ナントナク、気分がパッとしない(^_^;
でー、観終わって発散したか?というと、これまたイマイチだったなぁ(^_^;
途中で意識失う時あったもん!!

大体、トクチケが回ってきたって、かなりウームだったんだよねぇ・・・。
おまけに行ってみたら「当日券あります」だって・・・またウーム、でしょ。
そしたら、実際中に入ったら凄い混雑で立ち見も出ていて、一寸安心(^^)だったんだけど。

作品的には微妙だワァ(^_^;
休憩なしで2時間、まあ、意識失う所があったとしても、そんなに長くは感じさせなかったから、
ソレナリではあったと思うけど、ねぇ(^_^;

えー、昔やって好評だった作品のリメイクだそうですが、
時代は、村上龍が「コインロッカーベイビーズ」を出した頃。
夏目雅子の三蔵法師が大ブレーイクしていた頃・・・つまりゴダイゴのガンダーラ♪ガンダーラ♪
って音楽が溢れていた頃、だと思うんだけど、ステージの音楽にはゴダイゴは一切なく、
ビートルズへの傾倒が深い。
まあ、これはシチュエーションにも関わってくるのかな(^_^;

舞台は「ガラクタ」と言うカフェ?なのか?
店を開ける前にアマチュア劇団が稽古場に使わせてもらっている、というところて゜・・・。

アマチュア劇団のリーダーで座付き作者兼演出家のGENちゃんが、今日集合をかけた。
でー、その店にメンバーが集まってGENちゃんが来るのを待っている。
どうやら、「西遊記」をやるらしい・・・ん、だけど、そのキャストが、ねえ(^_^;
その待っている間の色んなお話。

創立以来のメンバーでも、実力の無いものに役は回ってはこなくなる!ってのは、劇団の宿命です。
わかっちゃいるけど、言いたいことは溜まってる♪
しかも、後から入って、どんどん役が付いて華やかになって行く奴を見ると・・・ってなわけです。

中の台詞にもあるけれど「ゴドーを待ちながら」のパロディーのように、
「GENを待ちながら」話は進んで行きます。

ダンスと歌と、ヌァ〜ント!楽器演奏も挟まって・・・。

そして、30年後、同じメンバーが、それぞれの現在の境遇(肩書き)とともに集まっています。
あの待っている間にGENちゃんは交通事故で亡くなってしまったのです!!
うん、たぶんそうだと思ったよ(^^ゞ

このへんさ、もうちょっと、今村さんのストーリーテーラーとしての限界です。
「今村課長代理の早期退職」ってのも、そこにいない今村課長代理を中心に話が回っていく、という筋だったでしょ。
なんだぁ〜!また、今回も〜!!と思うじゃない(^^ゞ


ダンスは申し分なく(*^-^*)
歌と楽器はそれなりに(^^)
芝居も演技はまあまあ・・・でも、作品自体が・・・ちょっとなぁ(^_^;
でー、ビートルズに対する思い入れが深い事はわかるんだけど、
「西遊記」て゜夏目雅子がどうこうで、と言ったら、やっぱりゴダイゴ流さないのはおかしいよね(^_^;

ビートルズナンバーも、あれ誰かな?
ヘレンメリルみたいな声でアレンジも大体ジャジーなブルースになってるし・・・微妙。

いつもながら、比呂さんが、何やっても華やかで、
せりふの中で「お前は脇役やっても主役を食っちまう」というのがまんまです(^_^;
でー、けっこう楽屋落ちみたいな台詞も多くて、ね(^_^;
瀬下尚人と今村ねずみが、その旗揚げ以来のメンバーで、公演ごとに役が落ちていく、って役だったり。
徳永邦治が「文学座養成所止まり」と言われたり(^_^;

でも、とにかく、三十年後に集まって、俳優になったのは一人だけだけど、
ダンサーとして成功していたり、
芸能プロダクションの宣伝部長になっていたり、
テレビショッピングのタレントになっていたり、
「ガラクタ」のオーナーを引き継いでいたり・・・というところで、
GENちゃんを待ちながら、いい時間をもらつたなぁ・・・という述懐で締めるわけです。

まあ「青春賛歌」といえなくもないけどね(^_^;

ココは一番、誰か他所の作家に、しごいてもらう必要があるんじゃなかろうか?
そういう時期に来ていると思う。

六人均等に顔を立てて、というのは今日のテーマみたいで難しいだろうけど、
ここは、それを乗り越えるのも大きな挑戦だと思いますけどね。

でなければ、ツマンナイ芝居なんか止めて、
ダンスパフォーマンスに徹するね!!

そうそう、劇中、やたらに早口言葉に挑戦して、皆様お上手に喋るのですが!
勿論、早口言葉は滑舌の基本だけどさ・・・滑舌さえよければオーケーと言うわけでもないわけで(^_^;
まあ、今回は笑わせる?ツールとしての勝つ舌ですが(^_^;

まあ、巧く言えないけど・・・ダンスの超一流ぶりに比較すると、ね(^_^;
でも、そのダンスも、今回は振付にキャア!というのがなかったなぁ(^_^;
要するに全体的に低調だった、と思います。
スタンディングオベイションがあったけど、四季と同じで、ちょっと空々しい気がしました(^_^;




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