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2010年

2月10日(水)

歌舞伎座さよなら公演
17代目勘三郎追善興行

歌舞伎座の昼間のチケットを取っちまっておりましたm(__)m
まあ、今日だけじゃなく、3月3日の上海バンスキングも取っちまったのですが・・・。

引越しのことだけでなく、
ちょっと、他にもまずいことがあって、これは本当にまずいことでした。
でも、ダンナがいいじゃないの、知らなかったんだから、と言ってくれて、行く事にしてました。

と・こ・ろ・が・よ〜・・・また、昨夜も眠れなくて早寝したのもなんのその。。。。
今朝は出勤するダンナの朝食を作って、お見送りもしないでオヤスミナサイとなりました(^_^;

それにしたって、歌舞伎座の昼の部はヌァ〜ント!11時開演なのだ!!
でー、普段なら軽くパスしちゃうところなのですが、
これが勘太郎なのよ〜!!
しかも、勘三郎がやった鷹匠の役を弥十郎がやるっていうじゃないですか・・・一寸でいいから見たいなぁ(^_^;

で、なんとか行けました。

「爪王(つめおう)」

まあ一寸出遅れたけど、勘太郎の出には間に合いました。
ご同様の方たちがおおかったらしく、序幕から大入り満員♪
チケット買った人は殆どそのまま入っていたんじゃないかな(^^)

作品としては、七之助が主役の鷹です。
これ久里子の猿若明石襲名披露の公演の演目だったのね。
昔、昔、勘太郎の役は宝塚から真帆志ぶき、
鷹匠を親父の勘三郎がやって、今回信二郎の錦之助がやっている庄屋の役を
本物の錦之助がやったんですって〜!!!!
ひぇー、それは覚えてなかったです・・・猿若明石の披露でスータンファンの勘三郎が
宝塚の生徒を歌舞伎座で主役級で使う!って、当時は大変な話題だったんですよ(^^ゞ


舞踊としてはやはり勘太郎は大変なものです!!
膝が爆弾抱えて怖いけど、そんなこと全く感じさせない素晴らしい踊りです(^^)
しかも、どんなに早間でもダンスにならない(*^-^*)
これはキッチリ基礎を積んでるからだよね(^^)
色気もあって、凄みも出て、スケールも大きいし、いやぁいいですねぇ(*^-^*)

七之助とはまだ相当の隔たりがあるけれど、七之助は役の性根の掴み方は凄いものがある。
これは兄貴に負けてないよね(^_^;
御浜御殿のお喜代の時もそう思ったけど、この人、かなり掘り下げるタイプなんじゃないかな(^_^;
変に掘り下げタイプになっちゃうと困るけれど、今は凄く良いほうに掘り下げてるのですよ♪
舞踊も、勘太郎に比べると・・・の所があるけれど、鷹としての表情というより居住まいがいいな(^^)
そういや、今月一番人気は七之助みたい(^_^;
勘太郎くん、お気張りやっしゃ(*^-^*)

鷹匠の弥十郎は、歌舞伎座の本公演で、序幕といえど、
勘三郎のやった役をやるなんて、親父の好太郎・兄貴の吉弥が聞いたら、さぞかし、と思う。涙。
吉弥、大好きでした!!
みんな死んじゃったねぇ・・・涙。
よかったけど・・・ちょっと所作が若すぎるんじゃないのかな・・・という所もありましたm(__)m

新作ですから、作詞者と作曲者がいるわけ。
戸川幸夫の作に平岩弓枝が脚色して、杵屋六左衛門が作曲して、
藤舎呂船・田中伝左衛門の作調した、となってます。

とにかく歌は巧かった・・・杵屋直吉!声良し、節良しです(^^)


「俊寛」

勿論、当代の勘三郎にとっても当たり狂言になってます。
少将成経に勘太郎、判官康頼扇雀、千鳥に七之助、丹左衛門が梅玉、瀬尾が高島屋♪
まあ、バランスいい座組です(^^)
ちょっと左団次が上級生ですが・・・口上の時も思ったけど、大変な人気ですよ〜(^^)
若い女性の二人組みが、「あの人出てるでしょ、高島屋の人、私大好き♪」
「あー、私も〜。面白いよね〜」と言っておりました(^^)

まあ、けっこうでしたけどね・・・なんとなく薄味でした・・・なんでかなぁ(^_^;
みんなちゃんと持ち場を守って、誰も悪いという所は無いんだけど・・・なんだかナァ。
「じいさんばあさん」もよ・・・まあ、あれは元々薄味というか水彩画のような作品なので、それはそれで良いんだけど(^_^;

今、渡辺氏の批評を見てきたんだけど
「今度の追善にはいずれも故人の勤めた役々がならんでいるが、狂言立てが軽くて地味に見える。
十七代目らしいはなやかさがほしいところであった。」ってあったのですが・・・そんなところでしょうか(^^ゞ

朝日の批評では、どれも満遍なく褒めてあったけどね(^_^;

浄瑠璃・竹本東太夫、三味線・鶴沢宏太郎、これも序幕の杵屋に負けじとよかったて゛す。
最近は、歌舞伎の浄瑠璃も良い人が多いです(^^)


「口上」

今日はヌァン〜ト!芝翫が体調不良でお休みでした。福助と橋之介が二人揃って謝ってました(^^ゞ
大丈夫かな・・・心配・・・元々丈夫な人じゃないのです。
歌舞伎座の新劇場の?落としは福助の歌右衛門襲名だと思うし、まだまだ頑張ってくれなきゃ、ねぇm(__)m

勘三郎の人となりをズラーッと並んだ連中が色々とエピソードを入れて話すのですが、
仁左衛門と玉三郎が二人で冗長に話すのはアレレ?
芝翫のぶんの時間を埋めて、といわれたのかな(^_^;
後の人たちは巧いよ〜(^^)
梅玉は立て板に水過ぎて、一寸しらけ鳥でしたけど(^_^;

こういう時は、件の高島屋のお兄さん、今やおじさんだけど(^_^;
「(先代勘三郎は)遠くからこんなに嫌な人はいません、近くに行くとこれほど良い人はいません」
とは巧いよねv(^^)

片や三津五郎は、
「当代とは子どもの頃からの仲良しで、お稽古も一緒にしましたが、悪さもよく一緒にしまして、
先代のオジサマからも、
おい悪友、こら悪友、と可愛がって頂きました」
な〜んてね♪

そうそう、勘三郎の麻雀狂いにも触れて、
「よくお稽古もつけていただきましたが、お稽古に至るまでが大変で。
その前に麻雀をやって、うっかり勝ってしまうとお稽古をしていただけ無いんです。
当代が、もうこんな良い手は二度と来ない、というような良い聴牌でも、ロンという言葉が出せずにいるのを、
何度も後ろから覗いて、大変だナァ、と思っておりました」なんて言ってました(*^-^*)

しかし、この一列の口上メンバーがズラーっと出てきたときの仁左衛門のオーラの凄さ!!
勘三郎は主催者側だから一歩引いて地味つくり、と言う事もあるけれど、
孝夫さんと玉三郎のオーラは強烈!
ことにも孝夫さんの貫禄もたっぷりで、一座にビョーンと覆いかぶさってしまう(^_^;


「じいさんばあさん」

これは、森鴎外の原作を宇野信夫が舞台化したものですが、
玉三郎に言わせると
「原作も印象深いですが、作・演出された宇野先生の力によって舞台芸術になった、
そんな気が致します(プログラムから)」そうです。

鴛鴦と冷やかされる若夫婦が行きがかり上のトラブルに巻き込まれて、
37年も離れ離れになって、
年老いて、やっと再会を果たす、という話です。

第一幕の若夫婦から第三幕の老夫婦になる代わり方画見せ所といえば、見せ所なんだけど、
ただ、形が変わったオモシロさということでは芝居として成立しませんからね(^_^;
これは「心」の芝居です(^^)

これはよかったです(^^)
元々淡彩な味のものですし、
朝日の批評で二人で並んでいるだけど一服の絵だ、見たいな事が書いてありましたけど、
それだけでなくて、「ふたつの心が寄り添う」芝居♪万全だったと思います(^^)

そうそう、これがより淡彩になった、一つの原因は、敵役に回った勘三郎がお人よしの感じが出すぎて、
なんというか、何かの原因で嫌われ者になってしまった哀れさが出てしまったこともあるんじゃないかな。
本気で嫌味にならない。
世を拗ねて、誰にも彼にも八つ当たり的に嫌がらせをしている感じで、
ナントナク憎め無い・・・この役にはちょっと不似合いだよね。
(こういうのは段四郎が巧いんだ!)
だから、伊織が最後に、「明日は下島の墓にも参ろう」っていう台詞が一寸切ない。

そうそう、孝太郎が伊織の甥の妻女で出ますが、一寸貫禄ありすぎですが、いいです(^^ゞ
亭主の橋之介より年上にも見えちゃうけどね。
それと、どっか良いところから嫁いで来た見たいな感じもします。

以前何度か見ているけれど、玉三郎では猿之助の伊織で一度。
大昔に先代勘三郎の伊織で章太郎のるんで見てます(^^)・・・もう殆ど忘れてるけど(^_^;
だってねプログラムの後ろの一覧表で見たら、昭和38年だよ!!!!

母なんかは、あまり良い(芝居)と思わないらしいです(^_^;

いずれにしても、今月の目玉は夜の部の「籠釣瓶」!
これは、渡辺氏のサイトて゜も大絶賛だったし、朝日でも凄かった(^^)

夜の部は行けないよ〜!!

そういえば、時間割ナントカナリマヘンカ〜?

30分の休憩が2回、20分が1回、休憩だけで1時間20分なんて何考えてるの?
みんなカベスのためでしょう?!
ちったあ、お客のためになること考えてください。

もう今は、11時から3時45分なんて無茶苦茶な時間割で20000円なんて
無茶だ!!!!
私は三階ですから6000円ですから、値段としていいですけど、それでも時間的に無駄は嫌!
朝、11時開演なんて、何考えてるの?!
休憩30分を一回にして、せめて3時間前後で終わるようにしなくちゃ!!
八月の納涼歌舞伎の三部制だって良いじゃないの、と思ったら
と、思ったら、3月4月は、三部制のようです(^_^;
何方か、お偉いさんが言ってくれたかねv(^^)

それなら、ついでに、
275ミリリットルのペットのお茶を250円で売るのも辞めてほしいわね!!
カベスの弊害、ここに極まれり!!




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