7月1日(木)

劇団四季「オペラ座の怪人」

行ってきました、赤坂! 20年ぶりくらい!
ホントはアルキタカッタナァ・・・あちこち
もうどっちに行ったら何があるかなんてわからなくなってるけれど、
大体、千代田線の赤坂ってのは、あんまり御なじみが無くて、
私たちはやっぱ「見付」よ、「赤坂見付」
それでも、ここはTBSに行くには便利です。そのために作ったのかしら?
などと、赤坂行きの目的も書かずにうだうだ言っててるのは、
肝心の目的だつた「オペラ座の怪人」があまりよくなかったこと!
今頃行って何言ってるのさ、と言われれば面目無いが
行こう、と思ったときに限るって何かあるのですよ。
それに、ここ半年は、アホネーチャンの御受験で自重していたし・・・寝。

いろんな批評で、歴代のヒロインたちがメチャ悪評だったし、
チケット申込のTELの時流れていたテープの歌が怪人やラウルに比べて「著しく劣る」、という
感じだったので、覚悟はしていったのです。
がー、覚悟以上の代物で、これなら、私がカゲウタ付けたげる、というほど!
おまけに、「劇場は仮設だが、扉をあけて一歩中に入るとると、そこはオペラ座だ」
っていう批評がどこかにあって、劇場の内装に期待していたのですが、
いつもの四季のシステムシアター(?)要するにキャッツシアターなんかと同じ構成。
これはこれで、大変機能的には優れもので、宝塚の1000DAYSなんかもだいぶ参考にしてる
良く考えられたいい劇場なんだけど、「扉をあけて一歩中に入るとそこはオペラ座」と言われると
「ウソツキーィ!」とさけびたくなる分けです。

唯一の救いは、怪人は今井清隆だつたんだけど、これはよかった!
タッパもあるし、声量も凄い、歌唱力も、アンダケノ声量をよくコントロールして、
怒りの大アリアから哀しみの弱声、クリスティヌへの甘い調べと声の色が千変万化!
役作りそのものもスケールがでかくて、素晴らしい怪人でした。
ラウルもそこそこよかったし、特筆すべきはカルロッタ役の益満美江という女優。
ウィーン国立音楽大学を出てヨーロッパで活動していたというから、筋金入りのオペラ歌手!
四季にはこういうキャストがいるからアナドレナインダナァ!!!
それにしても、ヒロインだってキャリアを見ればソコソコなのですよ。
なのに、ナンダイ?あの歌?あの演技?演出者は何してたんでしょうね・・・???
第一可愛くないんだわ!それとヒロインとしてのオーラが無いのです!
このオーラというのは。四季のキャストの一大課題デスよ!
みんな超一流のテクニシャンが揃っているわりには、イマイチ舞台が盛り上がらないときがある。
たまに主役としてのオーラを持った俳優(女優)が出たな、と楽しみにしていると、
いつのまにか「四季」色に塗りつぶされて、オーラって何?状態になってしまう。
塗りつぶされない者は、或いは塗りつぶされるのが嫌な者は劇団をオン出て行くしかないのです。

思うに、これは「浅利慶太の嫉妬」だね!
「四季では俺様がNo.1だ!誰も俺様を超えることは許さん!」
で、超えた者は徹底的に潰す、干す、潰されたくない者は外に出る、
干されたくない者は四季色に染まるしかないのです。
勿論、いい製作、いい演出は大事だよ、でも、役者の個性だって大事ですぜ!
どの芝居、どのカンパニーを見ても金太郎飴みたいな四季色ではそのうちあきられる!
加藤敬二みたいな役者とダンサー意外にスタッフ(振付師)としての仕事もある人は別かもしれないが
石丸寛治あたりはどうなるか???
といいつつ、九月の「ダンス&ソング」楽しみにしているのですが・・・

それにしても、クリスティヌはなんとかなりまへんかぁ?
もう初演から数えて十何人いるはずなのにみんながみんなって言いほど評判わりいのだ!
ロンドン版のCDと比べたら可哀相だけど、
四季版の他のキャストと比べても著しく劣る!ですぞ。
なぜなんだ!?



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