1月15日(土)
行ってきました!

冷泉家展、
東大寺至宝展、
奥村土牛展、
現代美術の巨匠展

朝8時50分のライナーに乗ってひとまず池袋!って思ったら、この時間は山の手線はスタンドなんだわ。
で、急遽新宿の冷泉展から回ることに。

冷泉家展
ソコソコいいものばかりで、好み的には当日の一番だったのだけど、
そこは国宝ぞろぞろの東大寺には負けるのですよ!
それにしても、好みは一番合致してるのでついついカタログまで買ってしまいました!
貝合わせなどは、これは、やはり写真でみるほうがきれいだけれど、
屏風などは絵の具のかすれ具合などは、やはり実物の重みがあるのですよ。
それと、当時日常使用だつた食器の可愛らしく繊細なこと!
螺鈿・蒔絵はそのままの美を保っていて素晴らしかったし、
消息文なども鮮明で、それなりに意味のあるものもあってよかったけれど、
やはり文化的にどうこう、ということでも、せいぜいが12〜3世紀からのものではあるし、
政治的に何を果たしたという家系でもないので、ま、弱いと言えば弱い!
それにしても好みは好みでね、はい。
ことにカルタの色々はとても珍しいとも思って個人的には大満足でした。

東大寺至宝展

東大寺はショツパナから、見上げるほどの持国天様たちのお迎えがあってウォーっと思い、
その後圧倒されっぱなし!
しかし、混んでましたねェ!三蔵法師展並!
狭いから仕方ない、ってこともあるのだけど・・・
それにしても、みんな、その狭い、混雑したところで、メモとったり、スケッチしたり、
カタログと照合したり・・・
八角灯篭の羽目板の一部が展示してあつたのが大変に美々しくて気に入ったのですが、
これが灯篭の一部といわれてもピンと来ない大きさで、全体ここは大きいことに驚かされっぱなし!
まぁ、大仏様の東大寺だからして当然ですか。
それに国威の壮大さをみせつけるには、やはり「大きいことはいいことだ!」ってわけですから。
それにしても、大仏様の光背の蓮弁の一枚を拓本とって
エスカレーターで上がった真正面に飾ってあったのだけれど、これが偉い大きさで
横幅3メートルはあると思うし、縦幅はあれ全部だったのかしら飾ってあったのは二メートル分くらい。
おーねこれが蓮弁1枚分なのかいな!?っておどろきましたね。

といっても、小さな仏像で素晴らしいものもあり、それこそ、回りを取り囲んで、見るのに大変。
経典も様々。
白地の上に墨で、という普通の経典から紺地に(本当は金も吹いてあるらしい)銀の墨で書いたものまで。
しかし、一般的に仏様のお顔が思いなしか人間的ですな。
三蔵法師展の時の仏様のお顔のほうが貴く見えたというのは僻目か!?
それにしても、確かにヨーロッパなんかでもうけるでしょうね。
政治的背景も文句のないところで、アカデミックでもあるし彫像のダイナミズムもいうこと無し!

もうこのあたりで、かなり疲れていたのを、えいや、っと日本橋へ。
かなり、おかしかったのよね。
丸の内線と銀座線の乗り換えなんて日常的にやっていたところで、
おのぼりさんになった今でもここだけはめをつぶって行ける所なのに、丸の内線で降りたところで、
「ここはどこ?私は誰?」状態になってしまって営団の職員に尋ねたら、
もう、めっちゃ食っちゃ横柄で不親切なの!
池袋でも、JRの券売機ばっか目に入るから、営団職員に券売機どこですか?って聞いたら、
「なんのをーっ」って右上がりで横柄なの!
てめぇの緑の制服着ているの見て聞いてんだ、営団だろうがぁ、と思ったけど、
ま、ここはと腹に収めて丸の内線ですが、っていったら、「あっち」ってアゴで指す!
営団職員てのは何様だい!?とおもつたわね。
オームのサリン事件で命がけで職場を守った!って先輩達の功績を
あいつ等は土足で踏みにじっているんだぜ!

ま、とにかく、奥村土牛展
ここも、混雑!
でも、やはり日本画は落ち着きます。
土牛を名乗るだけあって「牛」の絵が多いし素晴らしいけれど、鹿やうさぎなど動物がやはりいい!
あと、鳴門の渦!あの小さな絵の中にホントに引き込まれそうなほど迫力があった!
桜もいい!でも、那智の瀧はなぁ・・・これはも絶対東山魁夷!

これで帰ろう、いや、やっと帰れる、と思ったけれど、
○越から東京駅方面に出る出口がわからなくなっちゃった!
やれやれ、年はとりたくないねぇ、と思いつつ、
(ここは独身時代けっこう東京駅から近道してきていたのに、半年前、お友達と来ようとした時迷子になったのだ!)
店員さんに聞いたところ、よっぽどヨレヨレに見えたのか、
「あちらの出口から出ると斜めに行けるので近いのですが、こちらの出口から○島屋さんの前に出て、
そこを左に折れてまっすぐいらっしゃると東京駅がみえますから、その方が分かりやすいと思います。」と
手を取らんばかりにその出口が見えるところまで案内してくださいましたよ!!
あのバカッチョの営団職員にさんざっぱらイヤな思いをさせられた後だったから、
涙がチョチョギレるほど感激!

で、そこで、元気を取り戻してしまったアタシは、「○島屋さんの前」

を通りかかって
現代美術の巨匠展、入場無料」って垂れ幕見るなり、
ここを素通りしてしまっては女が廃る!とばかりに○島屋に吸い込まれたのであった!
よかった!
加山又造の桜に吸い込まれるように会場へ!
この頃、桜といえば中嶋千波って感じだったけれど、さすがは加山画伯!
あ、桜だ!って桜。土牛の桜より断然こっち!
そう平山郁夫の「法隆寺の春」かな?よく絵葉書になっているヤツ、あれも実物がかけてあったし、
小倉遊亀さんも、片岡珠子も、ほんとに現代巨匠展だ!
「絵に関するお問い合わせは」って受付があつたから、ここは有力画商の展示会だったようで、
どうりで無料のはずでした。
しかし、こういう絵を個人で所蔵するなんてどこのドイツだ!
以前大谷美術館に行った時も速水御舟とかいっぱいあって思ったのです。

もう、さすがにヨレヨレのグチャグチャ!
這うように東京駅の階段を上って、座席に座った途端意識不明!
気がついたら辻堂!!!ははは助かった!
今夜はパパとアホネーチャンはソトメシなのでひれ弁2ケ買って帰りました。
おおー、おつかれさま、チャンチャン。