11月30日(水)

「中国国宝展」

昨日は午前中源氏物語・午後中国国宝展・夜お食事会!という凄いスケジュールで今日は一日死んでました(^^ゞ

まず、午前中は朝日カルチャーの単発講座「源氏物語の女性たち」
これについては、「源氏店・インターミッション」


はい、かくて午後の部「中国国宝展」

いやぁ、よかったです!
中国文明展もそれなりに良かったけれど、やはり、あちらは秦中心のような気がしたほど
古いのは骨笛と、まぁ青銅器はそこそこにあつたけれど・・・今回は凄い!

紀元前4000年頃のものがごろっちゃら!
ま、私がほれ込んだのは6世紀の菩薩立像(青州ビーナス)で、そんなに古いものじゃないのだけと、
しょって帰ろうと思ったほど!



後、紀元前6世紀の編鐘というのは面白かった!
中国文明展で骨笛の音色聞かせろ!と言っていたのが聞こえたのかちゃんとテープで流していました(^^ゞ
いい音色でしたよ。ちゃんと和音構成もできるのね、26鐘もあるんだもの!
紀元前6世紀の人たちの音楽的才能(編鐘は演奏用ではないらしい、時を告げるもの)と、それ以前に聴力は大変者だったのですね。
「彩陶人面瓶」というのは、これこそ紀元前4000年〜3500年くらいらしいけれど、その時代にこういう技術があったのかと驚きです。
ことに色がついている、ということはね、大変な文化ですよ。文様もモダンで今でもイケテマス(^.^)

青銅器類はやはり古くて、手が込んでいるものが多くて、「人面青銅器」なんて名前もそのままだけれど、
人面というよりは「お人よしの鬼」という感じでした。瓶というか、やはり儀式用の酒器なのか面白い顔です。
「泣いた赤鬼」の青鬼版ですね(^.^)

エジプト文明展の「アクエンアテン頭部像」の場所に展示されていた「立人像」というのは、
かなり、売れ筋の目玉商品という取り上げ方ですが、
そのものもかなり大目玉で、「人面青銅器」共々、デフォルメなのか当時の人は目玉が大きかったのか?

私のお気に入りは水盤の中にゴブレットを入れたような尊盤というの。ゴブレットみたいな部分が酒器で回りの水盤は水受け皿とか。
脚はドラゴンが凄い細工で彫ってあるのに、遠目ではダイナミック!
紀元前五世紀にこれだけの細工(鋳造技術)ができたことに脱帽!
それにしても、中国文明展でも思いましたが酒器が多いです(^^ゞ

あと、回りのおおきな瓶にお湯や水を入れて保温や保冷に使った大型青銅器。
青銅器は、所々だけれど金彩が残っているものがけっこうあって、
ああ青銅器つてこういう感じだったんだよなぁ、と言う感動がありました。

玉の宝物もたくさん出ていて、簪類は今でもそのまま使えるような透明感のある美しさを保っていました。
「絲縷玉衣」「金縷玉衣」なども玉の透明感が残っていて、それはそれなりによかったけれど、
美的感覚からしたら?
透明感といえば、白象牙で彫った仏像群も凄かった!6〜7世紀のところらしいけれど緻密な彫刻と
白象牙の滑らかな質感の美しさは思わずため息!

兵馬俑はやはりここでも凄かった!飾り方も、馬車の部分がないけれど、御者の人間像と馬四頭がとうまく配置してあって
インパクト強し!
馬車の部分は、多分根岸の「馬の博物館」に展示した「始皇帝の馬車(復元品)」だと思うのだけれど、見損なってしまった!
あの展示は確か11月3日あたりで終わっているはずなんだから、こっちに移して展示すればいいのに、
せっかく来日させているのにもったいない!!
唐時代の彫刻壁画も文明展のものより鮮明なものが来ているみたいです。
「侍女俑」も鮮明な浮き彫りでインパクトがあります。


ああ書いてるとキリガない、とにかく文明展より相当いいですね。
法門寺の秘宝もしっかり出ていて、ちょつと損した気分もあるけど、あれはあれで全部見られたし、まいいです(^^ゞ

それにしても、朝日の宣伝攻勢が凄くてNHKへの対抗意識だろうけれど、まじめにじっくり見たい人たちにとっては
けっこう迷惑なのではないでしょうか、これって排他的!?