2003年

1月9日(木)

「有元利夫展」

新春第一回目のお出かけは有元利夫展と宝塚の「エリザベート」でした。
有元利夫という人は寡聞にして知らなかったのですが、去年の地区のお食事会のときにSさんとIさんから伺って、
絶対いいから見ていらっしゃい、という強いお勧めで行って来ました(^^)

有元利夫氏は、東京芸大のデザイン科から電通に入社し、すぐ頭角を表して安井賞などを総なめにして、独立。
38歳で亡くなるまでの10年間で、本当に彗星のように現れて光芒(作品群)を残して消え去ったのです。
画風は、学生時代に遊学したヨーロッパでイタリアのフレスコ画に魅せられた、ということで、それを基礎に、
帰国してからは、日本画の、というより仏画などに強い影響を受けたと書かれていました。
ドラマというか劇場的な雰囲気が好きらしく、劇場的シチュエーションをテーマにしたものが目に付きました。
後、手品ね。ドラマも手品のひとつなのかもしれないし、手品もドラマなのかもしれません。
絵の中の登場人物は、常に一人、というのが特徴的で、
それは、ご自分の解説にもありましたが、
「絵の中に、人を一人しか描かないのは、人と人の関係を描きたくないから。自然と人間との関係だけでいいと思うから」
ということでした。
私は、「天・地・人」だと感じたんですが・・・つまり、これもドラマツルギーの一種だと思ったのですが(^_^;

木曜日のお昼頃だというのに、かなりの盛況で、老若男女幅広い観客層でした。
確かに、一見西洋風な絵でしたけど、
なんとなく、お能の面をつけた風情に通うような気もしました。
お袖の形も、当時のふんわりしたデザインなんでしょうけど、
私としては、なにやら飛べない翼をイメージされて、ちょっと感動(^^ゞ
暮れにBSで、林英哲の「伊東若冲」の絵画から触発されたという「飛べない鳥」の感動を思い出したりして・・・あの時は夫婦揃って泣いたんですよ(^_^;

絵はがきを買おうとしましたらナント売り切れでした(^_^;
その代わり、今まで、いっつも満員で入れなかったステーションギャラリーの喫茶室に入れました\(^o^)/
しかも、正面ウインドウの丸の内を見渡す一等席に座れてラッキー♪

私は全然知らない画家でしたから、いい方を教えていただきました(^^)

でー、宝塚!!
おっと、その前に大事件発生!!

ふと、日比谷を歩いている時気が付いた!!
ネックレスが無い!!ダンナからの20周年記念です(^_^;
宝塚どうしょう?とは思いながら、チケットもうとれないし、とにかく見てから、東京駅の遺失物係へ。
そこにも届け出が無くて、もう、だめか〜(;_;)と思って、思慕くれて帰宅の途に。
で、もしや、と思って娘と待ち合わせて車に乗ればピカッと光るものがある!!
送ってもらった娘の車の中に落としたんですねぇ(^^)
たぶん、チェーン代わりに使っていたテニスネックレスが切れて、ペンダントトップが落ちたんだと思うのですが、
一時は死ぬかと思うほど心臓がドキドキでした。
テニスネックレスの方だけはなくなっちゃったけど、肝心の20周年記念が見つかってよかった(*^-^*)
――というお馬鹿な話だったのですが、一時は寿命が縮まりました(^_^;