1月30日(木)

ヴェルサイユ展

ヴエルサイユ展は、あまり期待していなかったのですが、予想以上!!
実はお能が後に控えていて、一時間くらいしか取っていなかったので大変残念でした(^_^;

「ヴェルサイユ宮殿美術館」が企画し、綿密な時代考証を行った、
フランス絶対王政時代の美術工芸品(絵画・彫刻・家具・タビストリーなど)108点を一堂に集め、
バロック、古典主義、ロココといつた17、8世紀を代表する様式を再構成し、ヴェルサイユの新たな魅力を紹介します

――と、日経のHPに謳われております。

いやいや、ホント!大変な物でした(^o^)/
一番有名な物では、教科書定番のルイ14世とマリーアントワネットの肖像画!!
これ二点とも来ていました(^^)
特に、こないだEPSONの「美の巨人達」で、ル・ブランとかル・ノートルを見たばっかりで、ハハァ〜ン、この前振りだったのねぇ(^_^;
とは思いながら、それなりにウンウンと知ったかぶりしてみて回れました(^^)
そうそう、会場のそこここに、ヴェルサイユ宮殿内部の写真が実物大で掲げられてあって、
ちょっと宮殿内部を見て歩くような趣向になっているのですが、この協力がEPSONと大日本印刷だそうです。
EPSONがスキャナーで取り入れて、拡大し、それを大日本印刷で加工したらしい・・・説明を覚えたつもりだったんだけど、
メモを取らなかったら忘れてしまいました(^^ゞ
かなり混んでいましたからねぇ・・・大体行く時、目録ぶら下げて帰ってくる人たちにたくさん出合ってビビリましたもの(^_^;

入り口近くに「異端に勝利を収めるルイ14世」というブロンズ像がありまして、これが良くできているのですが、
なんとなく、というよりは典型的な白人優位主義で嫌でした(^_^;
まあ「朕は国家也」という御仁ですから(^^ゞ

気分を取り直して中に進むと、ルイ14世の時代の絵画がびっしり並んでいます。

T.ルイ14世の治世―栄光の時期

王の家族の肖像画が中心なのですが、王妃のマリー・テレーズの肖像画は勿論、
愛人の「モンテスパン公爵夫人と四人の子ども達」も出ていました。
この頃は、ヨーロッパ王室もおおっぴらに愛人が闊歩していましたからね・・・(^_^;
ポンパドゥール夫人の「私の支配した時代」なんて言葉まであるわけで・・・で、そのポンパちゃんの肖像画もありましたよん(^^)
後釜のデュ・バリュー夫人はセープルの食器セットだけでしたが(勿論素晴らしい!!意外や!可憐なご趣味でした)

それと、「レース編みのかけ布」と目録などにありますが、壁掛けと言ってもいい
1.2メートル四方位かしら・・・素晴らしいです!!

そうそう、ゴブラン織りのタピストリーが相変わらず巨大にして豪華!!
都美術館の二階へ上る階段そばのいつもの複元コーナーになる部屋に、三方の壁面に各一枚ずつのタビストリーが、更に、
二回へ上がる階段から見下ろすところにもう一点・・・いやぁ、強烈です(^_^;
でもねこれもちょっと修復過剰と感じるのは考え過ぎでしょうか・・・だって色が鮮やか過ぎるし、
なんとなく色を指しているような気がします(^_^;

肖像画・絵画類はまあ、いつもの修復過剰の西洋名画!という感じですが(^^ゞ
私は、ジャン・コテルという人の「三つの泉水のある迷宮への入り口」他、一連の庭園風景を描いた物が好きでしたね(^o^)/~
この庭園は、例の「美の巨人」のアンドレ・ル・ノートルの作園なのでしょう。
彼の肖像画も勿論ありました。
そういえば、ヴエルサイユの噴水は王の散歩の時にしか水を吹き上げないとか(^_^;(「美の巨人」より)

先ほども述べたように「教科書定番のルイ14世とマリーアントワネットの肖像画」が二点とも来ている上に、
例の「ポンパドール夫人」の肖像画も東京展追加出品ということで来ています(^^)
但し、「ジャン=マルク・ナティエの原作に基づく」というから、複製品なのですね(^_^;

U.ルイ15世の治世―フランス芸術完成の時期

ま、そのポンパドゥール夫人とデュ・バリュー夫人のダンナであるところのルイ15世ですが、
ルイ14世があんなにたくさん肖像画を展示してあるのに、この人は二枚だけ!!
で、ここでも、私は「飾りつき掛け時計」の豪華さに目がくらみました(^_^;
それと「テリーヌ入れと飾り台」要するに銀食器ですが彫刻の見事さといい、デザインの美しさといい、さすがフランス!!
それと、「ルイ15世の王太子の紋章付馬車の縮小模型」!!要するにマントルピースか何かに飾る物でしょうけど豪華♪
後、私の一押しはとにかく家具です(^^ゞいやぁ、半端じゃなく豪華です!!
ビロードの地に金糸・銀糸の刺繍・宝石の装飾・金銀細工・ブロンズ彫刻をちりばめて・・・これでどうすると言う家具ばかり(^_^;
金銀細工に縁取られた「休息用寝台」〜要するにカウチね。ゴブラン織りの屏風というスクリーン。
折りたたみ椅子というのがこんなに豪華でいいのか?これ持ってお付きの者達が王様の跡を追っかけるわけねぇ(^^ゞ

V.ヴェルサイユのルイ16世とマリー=アントワネット

ここでは、やはり、あのルイ16世のお人のよさそうな肖像画がジンと来ます(;_;)

もし、王家に生まれなければ、きっと平穏で幸せな市民生活を送っただろうと思わせる温和な表情ですよねぇ(^^)
マリーアントワネット関連では、王立セーブル磁器製作所の食器セットが、デュ・バリュー夫人とは異なって、かなり豪華絢爛!!
それと、「美の巨人」でおなじみになった、エリザベート=ルイーズ・ヴィジェ=ルブランという女流画家の一連の肖像画。
マリー=アントワネットのコレクションとして、日本の蒔絵の小箱や香合が数点、古伊万里も四点ほどありました。
頭悪いという印象が強いけれど、この時代の貴族として、審美眼はかなりあつたんでしょうね(^^)

マリー=アントワネットの書斎の復元がされていました。
「トロンプ・ルイユ―だまし絵」という技法で、セットを描くように、平坦な壁に大理石のように模様をつけたり、浮き彫りや窪みを描いてみたり、という豪華に見せる技法を駆使していかにも宮殿内部であるかのように復元してあります。
床はさすがに「ヴェルサイユ張り」だとか「布団張り」という本当の張り方を復元しています。

このあたりでは、マリー=アントワネットの「トルコ風寝台」というのが豪華でした(^^)
豪華というば、例の「王妃の首飾り」が展示されていました!!
当然復元品ですがね(^^ゞ
いやいや、復元品にしたって超々豪華です\(^o^)/
しっかし、あんな重そうな首飾りしたら、肩こり間違いなしですね(^_^;
というわけで、一時間はあっという間にたって、時間がなくなりバタバタと美術館を後にしました(^_^;