10月19日(日)

四季を彩る絵画展「ウッドワン美術館」展

相当な混雑ということでしたが、行ってきました。
噺ほどではなかったですけど混んでました。

「ウッドワン」なんていうからどこか海外の美術館かと思ったら、日本の、住建産業が持っている美術館のようです。
あそこ、名前変えたのですよね。それで美術館も「住建美術館」から「ウッドワン美術館」になったわけ(^_^;

で、混雑の原因は?というと、例の中川一政画伯が所蔵していたというゴッホの「農婦」が出展されているからだそうです(^_^;
それがグッタイミングで、まあ、エアポケットになる時間はあるもので、数十秒間ですが「独り占め♪」で見てきました。
力強いタッチで、ゴッホらしいといえば、らしいです。
でも、これ偉く汚い絵が上に描かれていて、それを洗い落としたらゴッホが出てきた、というんでしょ?
中川一政画伯はそれを知っていたかどうか、と言うことでしたよね(^_^;
で、まあ、この絵だけ見てもそれなりの迫力あるから、ゴッホじゃなくても私としては好きですが・・・(^^)


この展覧会の目玉、といえば、やはり上村松園の「舞仕度(一対)」ですか。凄い迫力m(__)m
やっぱり大観より(また富士山だわ(^_^;)松園かな・・・。

あっ!岸田劉生の「毛糸肩掛けをせる麗子肖像」・・・これはよかった!!
私、今まで麗子像って写真しか見た事がなかったのですが、ナマではじめて見てわかった・・・
麗子の眼差しって凄く可愛いのですね(^^)
みんな気持ち悪いとか思ってません?
当日も、私のそばでそう言って通り抜けていく人がいました(^_^;
でも、ナマで見るとホントに可愛いのです。
きゅっと結んだ唇は、父親から其処に座っておいで、動くんじゃないよ、と言われて
ちょっと緊張しているような感じがにじみ出ていて、
頬の柔らか味、肩掛けの毛糸の質感・・・大変な傑作なんだ・・・と遅まきながらわかったのです(^^ゞ

で、結局後は好みの絵が・・・結局好みです!!
メズラシヤ!!速水御舟の「緑」じゃない絵「晩秋の桜」!!
安田靭彦の「紅白梅」、奥村土牛の「仔犬」、黒田清輝「木かげ」
面白かったのは前田青邨の「豊公」って、これ豊臣秀吉の肖像画を模写して自分の絵の中に組み入れているのですが、
これがそっくりなのです・・・例の浜村純に似てる教科書に載っている秀吉像に\(^o^)/
橋本関雪の「春暖」猿の関雪の面目躍如♪
藤田嗣治の「デイナーパーテイ」というのは、猥雑なパリのパーテイの感じなんでしょうか・・・面白くはあったけど(^_^;
超大作で、おかげで小磯良平がワリ食っちゃって気の毒な場所になってしまいました!!
まあ、いつもの小磯風でないからいいか(^_^;

佐伯雄三のパリの街頭の絵が二点、柱の裏表に面白い飾り方でよかったです。絵もそこそこ好きかな・・・
このあたりは絵より先に若くして死んだ画家のエピソードなんてのが咲きにちらついちゃうから駄目だ(^^ゞ



というわけで大変よかったのですが、何かポイントが無かったかなぁ・・・と(^_^;