11月14日(金)

「オルゴールの小さな博物館」観覧記
大英博物館展


今日はナントダンナとお出かけ(^^ゞ
あんなに海外嫌いのダンナがたった一回出かけた海外出張で・・・
(アジア系は何度か仕事の担当の時否応無く行かされてましたけど、
部署が変わって偉くなった途端断りつづけて、行ったのはこれ一回!!)
もっとも、この時アメリカ・イギリス・ドイツ・フランス・スイス・イタリア・・・と、やたらにまとめて回ってきたのですが(^^ゞ
その時、ロンドンの観光で行ったのがお定まりの大英博物館!!
というわけで、今回だけは行ってみようか・・・と、其処まではよかったのですが・・・(^^ゞ

もひとつ、丁度護国寺のオルゴール博物館がリニューアルオープンをしたということでお知らせが来てまして、
これはもう行かなくちゃ!行かなくちゃ!!
でぇ〜、とってもよかったのです♪今日のメインイベントはここに尽きますね\(^o^)/

「オルゴールの小さな博物館」観覧記

護国寺のオルゴール博物館には14〜5年前に一度行ってます(^^)
ちょうど、ナマズ殿下が紀子様とご婚約発表をしたばかりで、紀子様ブームが起っていた時です。
「先週紀子様がいらっしゃったんですよぉ」
とご近所で食事した時、お店の人が言ってました。

そのころは、オーナーの自宅を土・日だけ開放して解説する、という見せ方だったのですが、
ずっと休館してる、と思ったら、建物そのものを建替えて全面的に博物館にしちゃったんですね(^^)
ここは箱根にもオルゴール博物館を持っていて(北原先生の「おもちゃ館」の向側)、
そこにも二度ほど行きました(^^)
(長野と伊豆のオルゴール館は違うらしいですが、どちらにしても私は行ってないので(^_^;)

まあ、とにかく、この護国寺のオルゴール博物館の充実振りは素晴らしい!!

まず、常設展示の方は
回りをぐるりと高級家具のようなオルゴールが取り囲む中、
オルゴールの楽譜というべきロール紙とデイスクが三階分くらいの吹き抜けに積み上げられ整理されています!

ぐるりのオルゴールもデイスク・オルゴールとシリンダー・オルゴールの集大成みたいなものばかり!!
外側の材質もマホガニーに象嵌・ステンドグラス・彫刻などなど・・・どれもこれも見ただけで目の保養というものばかりです(^^)
さっきHPを覗いてきたら、ポリフォン社製というのが当時のアップライト型のディスク・オルゴールの典型らしいですけど、
なんか、今日はレッジーナ、レッジーナと聞いてきたような気がします(^^ゞ
どのオルゴールも音色は似ているといえば似ているのですが、やはり微妙に違うのですね、これが。
ベルと組み合わせたオルゴールっていうのがありまして、一寸煩いか、とおもったら、バランス的にとってもきれいに響いてました♪
後全く同じデイスクを二枚一緒に動かしてステレオ放送(全くユニゾンなんですが)音に厚みが出て素敵な響きです(^^)v

企画展示は、その月や季節によって変わるわけで、前回見損なったオートマタ(自動人形)を今回は堪能することができました(^^)
常設展示の片隅に置かれたスィンギング・バード。
これは鳥かごの中に剥製の小鳥が三羽!ねじを巻くと、尾羽を動かして鳴きます♪ちゃんと嘴も動きます!
この間「開運!お宝鑑定団」で出品されていたのは両羽が動きましたけど、これは尾羽だけでした。

ジュモーの頭を使って身体に自動機械を仕込んだお化粧する御人形・・・これは手鏡を見る目が怖い!!
ドラムを叩く男の子・ハープを弾く淑女・タンバリンの少年・・・楽器ものが三体ありましたが、
これはハープを弾く淑女が断然優雅で素敵です(^^)
はしご乗りのオジサンはちゃんと、はしごの上で逆立ちして片手を離します(^o^)/
バレリーナはクラシック・チュチュですが、優雅な足捌きで踊ります♪

そうそう、骨組みを見せながら御茶を飲むお婆さんもいます!!
これが、ティーポットからカップに御茶をついで飲んで、満足そうな笑顔を向けるのよ!!もう感動\(^o^)/
この写真とらせて欲しい、って頼んだのですが、常設展のものは構わないけれど、
企画展のものは、それを見た人が来て、ないじゃないか!と、言われると困るので、ということで駄目でした(^^ゞ

ダンサーの少女が上半身を揺らせながら、レースの肩掛けを開いたり閉じたり、というのもありましたね・・・。
出色は、詩人の人形で・・・足を組み替えながら、本を読むような風に瞼が閉じかけたり片メガネが動いたり。
あと、タバコを吸うおじさんは、タバコを吸ってはフ〜っと煙を吐き出して美味しそうに目を閉じたり。
そういえば、入館チケットの変わりに渡されるペンライトで機械を覗くようになった三人の踊子のケースがあるのです。
カーテンが下りていて、それが開くと踊り子達が踊るので、その様子と、オルゴールシリンダーや機械を覗けるように、
とペンライトが渡されるのですが・・・あまり役に立たない・・・(^_^;
それと、今日私たちが行った「博物館コース」の目玉として、オルゴールの響きが体感出来るベンチに座る、
と言うのがあるのですが、これもちょっと期待倒れ(^_^;
そんなことしなくても、あの音色と愛らしい人形達だけで、誰も文句なんて言わないわ!!
あ、でも、それで2000円は一寸高い!!だから、あの御茶がついてちょうど良かったかな♪

そうそう、豪華ジオラマがありまして、灯台に照らされる一つの街の様子です。
山の中腹を電車が走って下の道路にはバスが走って、トンネルの向こう側では馬が行ったり来たり、人が往来していたり、
海には船が行き交って、街の豪邸ではダンスパーティの真っ最中で・・・時々いろんな人や電車がストを起こすそうですが、
今日は大変皆さん協力的で、全てが見られました\(^o^)/

全部見終わって、御疲れ様♪という感じでティールームで御茶を頂きます(^^)
ピアノの自動演奏を聞きながら・・・なのですが、
気分としては、やはりオルゴールの音色の方がしっくり来ます(^^)

それと、今回もだったのですが、解説してくださる女性が、ちょっと年配の方たちで、
これが素晴らしいのです\(^o^)/
特に、私としては、前回解説してくださった方のオルゴール愛に満ちた解説が忘れられなくて、
それで、もうおやめになっちゃったかな・・・と思いながら、是非ご消息を聞きたいなぁ、と思っていたら、
今日の解説者の方のほうから聞いて下さって、まだ御元気で、現役で解説していらっしゃるそうです(^^)
今度は、その方の出勤に合わせて行って見たい、と思いました(^^)


↑護国寺の「オルゴールの小さな博物館」は公式HPを開いたばかりで、ちょっと説明が不十分で、
場所と交通アクセスと予約の仕方だけで精一杯、というところです。

Yahooに、 日本のオルゴール館というオルゴール館一覧表のページがあります。一覧表になっていて便利ですが、
ちょっと更新が遅いかもしれません(^_^;
その中で出色なのは、京都嵐山オルゴール館のサイトで、オートマタの御人形と解説が見られますので
そちらも覗いて御覧になるといいと思います(^^)

Wellcome to Hisayoshi`s HomePage!では、妙なるオルゴールの調べとオルゴールの歴史が解説されています♪

で、その後、せっかくだから、と、護国寺を見て、今日のメインの大英博物館展へ・・・ということだったのですが(^^ゞ

大英博物館展

いやぁ・・・これが聞くも涙、語るも涙の物語(^_^;

滅茶苦茶混んでいる、というのは聞いておりまして、平日の午後が狙い目、という情報もGETして、
それなら金曜日は7時までやるから、金曜日!帰りにどこかで御食事でも・・・と予定はばら色!!
ぬぁ〜んと・・・現実は!!
朝日新聞、無責任だぞ!!
展示目録もないのですよ!!
しかも、あの混雑ではメモだって取れないじゃないですか!!

あんなにバンバン煽りまくって・・・なんと、4時半に都美術館に着いてたら、拡声器のオニイチャンが、
只今70分待ちです!それをご承知の上でお並びください!!と、ガナリ立てている!!
ええっ!70分!!マジかよ(^_^;聞いてないぜ(^^ゞ
とは思いながら、せっかく来たんだから・・・と、チケットが一枚しかなかったので、買って、
列の最後尾に並んだのはよいのですが・・・そろそろ暗くなってきて薄ら寒くなって・・・まあそれでも動いているから、
いつかは入れるだろうと・・・(^^ゞ

で、結局、外で35分、中に入って30分・・・殆ど70分の予定通り・・・多少は多めに予想してるんじゃないかとたかを括っていたのに(^_^;
でも、不幸中の幸いは、オルゴール博物館でコーヒーが出てしまったので、
ちょっと小腹がすいていたけど・・・って時に、じゃあお蕎麦でも、って、
上野駅構内のカウンター(椅子はある)のお蕎麦屋さんでお蕎麦を食べてきたこと!!
帰りに食事をどうたら、というより、その時はおなかがすいてる、ということでフラフラと入ってしまったのですが、大正解でした(^^)
腹が減っては戦は出来ぬ!!

で、やっと入ったは良いのですが・・・期待していたほどではなかったなぁ・・・というのが実感でした(^^ゞ
まあ、凄い混雑で、ろくろく見られないから、と言うのもあるかもしれないけれど、
私は例の如きゲリラ戦法で、開いてるところ優先に順番お構いなく、チョロチョロしてけっこうよい位置で見てきたはずなのですが・・・。
前回の大英博物館展とか、四大文明展のエジプト展の方がいいものが来ていたような気がするんですよ(^_^;

新聞等に取り上げられている話題の作品は、それなりにチエックしてきたんだけど(^_^;

ただ、ホントに世界各国の出土品やら宝物が展示されていて、オイオイ!?という気は、
大英博物館展というのを見るたびに思う(^_^;
今回も例のスタインが敦煌の幕高窟からもって来ちゃった仏像や経典が出ているはずです。
テレ朝の特番でクイズ形式で、どうやって、それをGETしたかってことで、発見者にして管理者の僧侶に
自分が如何に玄奘を尊敬しているか、と売り込んで、幕高窟を教えさせてもって来ちゃったと言うんですからねぇ(^_^;
それで文化財を保護したと、声高く威張られるとどうなんでしょうか?
日本の大谷隊だって似たような物ですけどねぇ・・・あれは、自分が僧侶だからって、
それこそ玄奘を気取っていたんじゃないかとも思うし・・・微妙です!!

一番よかったのは大きな水晶にキリストを透かし彫りにした、あれもインタリオというのかしら、あれはよかったです(^^)
そうそう、例のウェッジウッドの模写から復元したという壷はホントに綺麗でした(^^)

ハワイのカメハメハ大王が建立したという彫像はなかなかの迫力でした。
でも木像ですから、後ろに回ると乾燥のためでしょうか、けっこう大きなひび割れがあってドキッ!でした(^_^;
その傍に立っている大理石の彫像はギリシア神話の誰かだった・・・忘れました(^_^;
仏像はガンダーラの2世紀くらいの、平山コレクションのと似たタイプの仏様をチェック。

「王の像」というの・・・アッシリアのアッシュールナルシパ二世の像というのはそんなに大きくはないのですが素敵でした。
そういえば、「アンティノウスの胸像」というのが、ローマ皇帝の寵愛を受けた美少年、というのですね・・・綺麗でした♪
私、本気でじぃ〜っと見つめてきちゃったもの(^_-)ー☆

ミイラは、今回は包帯で巻いてあるのが一体だけです。
後棺覆いが二組でしたか。「テーベの女性神官のミイラ・ボード」というのです。
タイタニックが沈んだのは、これを積み込んでいたためだというデマがあるそうで「アンラッキー・ミイラ」という名前もあるそうです(^^)
ミイラ繋がりで「黄金のミイラマスク」も見てきましたけど、なんだか有り難味が薄い(^_^;

噂の「ルイス島のチェス」はおみやげ用のレプリカも売り切れの大人気♪よくできていますが、
レプリカも海洋堂製作だそうで、そっちも見てみたかったですね(^^)

あからさまにガッカリしたのは噂の「猫」と「ライオン」
どちらも小さい、とは聞かされてましたけど、あんなに小さいとは!!
まあ、猫はあんなものかと思ったけど、ライオンのレリーフの方はもう少し大きいかと思ってました(^_^;
今回はカノボス壷は一組だけでした。
私はこれが何気に好きなので一寸ガッカリ(^^ゞ

ルーベンスの素描を見ましたけど、素描はかなりの物があったらしいけど、私はパスしてしまいました(^_^;
ダビンチがミラノ公に仕えていた頃の作品もあるようです。
つまり「白貂を抱く貴婦人」を描いた頃のですねぇ・・・ちょっと見たかったか、残念(^_^;

まあ、とにかく大変!!
一時間待って、結局30分で飛び出した!!
だってもう疲れましたよ・・・でもダンナは呆れていたみたいです・・・あまりにチョロチョロ動くので(^_^;
だってそうしないと見られないんだもの(^_^;

で、もう、二人とも疲れちゃうし、おなかもまだそんなにすいてなかったので、もうライナーで帰ろう、
地元に着いたら考えよう、と乗った途端にZZZ・・・
で、地元に着いたら、二人ともぐったり、もう御弁当でいいね、お家に帰ろう♪という気分で、
殆ど売り切れていた御惣菜をあれこれ買い集めて、とにかく家に帰ってきました(^^ゞ

でも疲れたけど楽しかったです(^^)
なんたっち、久方ぶりのダンナとのツーショットでしたからね(^^)v