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10月01日(水)

東寺宝物展

教王護国寺


東寺に行きたい、と思ったのは、そう昔からのことではありません(^_^;
ここ7〜8年のことです。
確か、2000年の春に、「国宝東寺展」という記事が載ってました。
オバサンは行きたかった!見たかった!のに行けなかった展覧会などを、
「遺心集」としてスクラップしてますが、その頃は、記事の日付をキチンと取ってないのですよ(^_^;

でも、その記事に
「京都の社寺の中でスバ抜けて多くの文化財を所有する東寺の『すべて』をワンセットで見てもらうのが主旨」
とありまして・・・へぇ〜♪と思ったんですね(^_^;
まあ、イメージとしては、東寺って五重塔だけが京都のシンボルになっているマイナーなお寺!
だと思っていたのです(^_^;

いや〜・・・冷や汗三斗!!

でー、その記事に写真が二面ついてました。
それが、例の国宝の「両界曼荼羅図」と講堂に安置されている大日如来を中心にした21体の仏様でした(^^)

これはねぇ・・・ぶっ飛んだ!!
立体曼荼羅と呼ばれるくらいだそうですが・・・素敵!!

「両界曼荼羅図」は、けっこう東博でも観ていたと思うのですが・・・
まあ、金剛峰寺宝物だったりすののですが(^_^;
見分けつかないm(__)m

とにかく、「立体曼荼羅」も「胎蔵界曼荼羅図」も、新聞写真だけでも素敵でした!!
これ、見たい!いつか行くぞ!必ず見るぞ〜!ってなこと思っていたんですけど、
やっぱり東寺はイマイチマイナーで・・・(^_^;

高野山展のときも、同じ空海の寺院というのに、全く話を聞かなかった?気がするんだけど(^_^;
ま、そんな具合で東寺は遠かったのです!!

でも、源氏の先生や、ぐんままさんのお話でも、
東寺の仏様は美男揃い♪と伺って、とにかく行かなくちゃ♪君に逢いに行かなくちゃ♪
というわけで、やっと行って来ました!

「東寺は京都にある真言宗の大本山」というのが定義の第一。
桓武天皇による平安遷都の二年後、つまり794鶯平安京の二年後796年に官寺として創設され、
823年の嵯峨天皇の時代にお大師様=空海に下賜されて密教の根本道場になったそうです。
それにしても、1994年世界遺産登録、というわりには・・・寂れております(^_^;

しかも、只今宝物館大公開\(^^)/というのに、ちょっと寂しい(^_^;
まあ、平日だから、ね(^^ゞ

それにしても、京都着12時37分で、とにかく回れるだけは回ろう!
というわけで、焦って、宝物館に飛び込んだら、ヌァ〜ント!順番狂って、
まず手前の金堂・講堂・食堂・宝物館と進めばよかったのて゛すが・・・本当に焦った(^_^;


でー、宝物館
足利尊氏寄進という梵鐘がありました。意外にチッチャイ!でも一応京都市指定文化財♪
でー!ガッカリしたのは曼荼羅は複製展示でした(^_^;
五重塔のミニチュア?レプリカ?と思ったら、これはこれで重文なんですって!
確かによく出来てます(^^)
「宣陽門院庁寄進状」
「宣陽門院」てのは、後白河法皇と、あの丹後局高階栄子との間に出来た皇女、覲子内親王。
ネット検索したら、あるもんですね・・・ここ

「東寺百合文書」という別の展示会があるのですが、ここではけっこう見られます。
そうそう・・・「後宇多法皇荘園敷地施入状」ってのがあったんですが、その時だけ感心して、もう忘れちゃった(^_^;
それと、重文の「宋版一切経」とか「宋版大般若経」なんて出てましたが、やっぱり、経文は難しいです。
般若心経くらいは読めますが、って言いたい所ですが、ダメだワァ(^_^;

ここは「地蔵菩薩半跏像」とか「弘法大師坐像」はよかったです♪
「地蔵菩薩半跏像」は、ちょつと珍しいですよね・・・ついついオジギしてしまいました。

二階の展示室は、もう〜、ビックリの背の高い重文の千手観音像がいらっしゃって、
今、展示目録みたら、584.6cmですって!!
(^o^)〜ホの世界でした。
あんなに大きな仏様に、あんなに近くでお会いしたのは初めてでした!!
そうそう国宝の「兎跋毘沙門立像」というのがあって、これは立派だったと思ったんだけど、
後ろの方にいらっしゃった重文の「地蔵菩薩立像」というのがとても可愛らしい感じでよかったです(^^)

そういえば、「牛王宝印(ごおうほういん)」も展示されてました♪
誓紙・誓文用紙というのですかね・・・まあ、けっこう展示見てますけど、
東寺のって初めて?
熊野の「牛王宝印(ごおうほういん)」は有名で、たぶん今まで見たのも熊野が殆どじゃないでしょうか。

さて、そこから、逆走して、御影堂を拝見しました。
ここは、お大師様=空海が実際住んだところだそうです。
修復もキチンとされているのでしょうが、綺麗でした。
そうそう、ここはけっこう人がいました。
観光客というよりは、ご近所さんがいつものお参りに来ている感じです。

そこから食堂へ。
あー、チケットは、宝物館に入場するとき共通チケット千円也を購入済みでした。
ここは結局なにもなかったっけ・・・(^_^;

講堂

ここは、東寺の創建時にはなかったそうで、
825〜835年にかけて空海によって建設されたそうです。
室町時代(1486)に土一揆のために一度焼失し、
現在の金堂は1491年に再建されたものだそうです。
ここが、例の「立体曼荼羅」・・・大日如来さんはじめ21体の仏様が神々しく鎮座されております。
イヤー!壮観でした\(^^)/
宝物館のあのBIGな千手観音像も素晴らしかったですが、
この立体曼荼羅はもう一度見たいです!!
ちなみに、この講堂内の21体の仏様は、全部国宝と重文なんですが、
中心になる、大日如来坐像は重文なんです(周囲の如来坐像も含めて五体)。
それで、その周りの梵天・帝釈天などが国宝なんですね・・・ま、どっちでもいいですけど。
それにしても皆様お美しい仏様ですm(__)m

金堂

ここが一番古びているな!と思ったのですが、本堂として建てられたのは796年だそうですが、
↑の講堂同様1486年に焼失し、
現在の金堂は、ヌァ〜ント!豊臣秀頼が、片桐且元を奉行として再興させたものだそうです!!
豊臣秀頼が歴史上に名を出す、ということは(関が原以外)滅多にないことなので、
へぇ〜♪でした。

ここの薬師如来さまも、日光・月光の菩薩様もと〜ってもハンサムで、
あー、東寺の仏様はみんな美男だ!ってこの事なのね・・・と思ってしまいました(^^ゞ
12神將も立派ですが・・・けっこう愛嬌が勝ってる気がしました(^^ゞ

さて、京都のシンボル五重塔
いや、可愛いですよね(^^)室生寺くらい?
ここはお正月とか特別な時に、内部も公開しているそうですが、経はダメでした(^_^;
そしたら、先日(これ書いている10月末の旅行パンフに)、
東寺五重塔の内部も見られる、というツァーがあり、一寸ムー!!
そうそう、この五重塔は四回も焼けて、現在の塔は、三代将軍家光の寄進によるものだそうです。

それで、西本願寺に行こう、と思ったら、
もう一つ觀智院という寺院が特別公開中、というのでちょっと奥まっていたのですが行って見ました。

觀智院は後宇多法皇が東寺に帰依して、御影堂にこもって、東寺興隆を祈願された頃、
杲宝という名僧が出て、この寺院を創建したのだそうです。
でー、徳川家康が黒印状を出して觀智院を真言の觀学院と定めたそうです。
でー、ここには、吉岡一門との決闘の後、命を狙われた宮本武蔵が隠れていた部屋などが゜あり、
その時、武藏が描いた、という襖絵が残っていたりします。

なんだか、ボランティアのオバサマが親切なようなお節介なような、でついて回られて、
煩いので適当に出てしまったら、後からパンフを見たら客殿の前に
「五大の庭」という素敵な石庭が広がっていたのですよー!
坪庭なんか、見せられて、まあ感心もしたのですが、
こっち見たかった(^^ゞ


というわけで、西本願寺へ。

西本願寺

ここも、実は、2003年の東博の「西本願寺展」を見損なった恨み節のところで、
遺心集に、当時のチラシや、行こうと思ってネットから出した資料も綴ってあります(^_^;

でも、いまはまだ、その御影堂は修理中で、見られないのですよー(^_^;
それは分かってたんだけど、本堂だけでも見たかったし、
そしたら、上がってよいそうで、上がって、丁度夕刻のお勤めだったのでしょうか?
読経が聞けて、とってもよかったです\(^^)/

そりゃあ、腐っても鯛!
まあ、若いといえば若いのかも知れませんが、
とにかく本願寺の本堂で勤行される方たちですからね・・・お経を聞いてあんなにいいな、と思ったの初めてです。
しばらく立ち上がれませんでした。
結局最期まで伺って、足のほうは情け無いことに大分痺れて横に出していたりしたんですが(^_^;
今度の旅行の白眉!というくらいでしたm(__)m


二条城

ここは、もう観光スポットですから・・・。

ただ、修学旅行の時でも、なあんだ!と思ったのに、世界遺産に登録されたと聞いて、
是非もう一度確認に行きたい、と思っていたんですよ。
で、まあ行って来ました。
まあ、要するに観光スポットでしたm(__)m

まあ、それなりに面白い、といえば面白い。
綺麗といえば綺麗でした。

まあ、損したとは言わないけど、他に見るものはたくさんあるので・・・。

これがこの日の最後でしたから、もうそそくさとホテルに入って、
本当は、このホテルの地下に和食どころがあったので、そこに活きた買ったのですが、
どうも、この日一日胸ムカムカでした。
その時は、お昼のお弁当のエビフライだ!と思い込んでいたのですが、
後から考えると、どうも、骨粗鬆症の薬に、いつもは300〜400ccくらいのお水を飲むのに、
この日は旅行だと思って、200ccくらいで飲んだので、
それが原因かなぁ・・・と、思いました。
あの薬は一週間に一度飲めばいいので助かるのですが、服用が難しいんですよ(^_^;
たいていの人は、胃がやられて飲めないのだそうです。
私がオーケーなのは、タブン水をたくさん飲めるからだと思うのですよ(^^ゞ
というわけで、翌日まで、このムカムカは続きました(^_^;



関連サイト↓

教王護国寺
西本願寺
二条城