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12月30日(火)

「佐伯祐三とフランス展」
―ポーラ美術館―

今は、「佐伯祐三とフランス展」ですが、佐伯祐三も見たかったけど、
それより何より「ポーラ美術館」というのに行きたかった、というのが本音です。

お友達が開館早々に行って、
「とにかく『常設展』が豪華!自前の展示であれだけ充実しているというのは凄い!
あの作家のこの一枚、というのが確実に展示されている」

という感想でした。

もう、長年行きたい、行きたい、と思ってましたが、
何しろ、場所が辺鄙!
値段が高い!・・・ふつうで1800円ですよ!!!
出光を初め、サントリー・BS・五島・・・みんな努力して千円以下で納めているのに!
しかも都心の一等地にあるのに!!
出光なんて、かならず、200円の割引券を新聞広告に付けるでしょm(__)m
しかも、お茶の無料サービスまでしてくれてm(__)mm(__)m

それを考えたら、交通費かかるわ、時間かかるわ、
おまけに入場料高くて、レストランも喫茶も高い、と来ています。
面白くない!と思っていたのですよ!!

でもまあ、今回行って多少諦めました(^_^;
とにかく、館内はだだっ広くて、この維持費!
それとやたらに人を使ってるのね(^_^;
案内の人、警備の人、ミュージアム担当やショップの店員もありますが・・・
これは人件費だけでも相当です。
また、それくらいの人がいなければ維持できないですよね(^^ゞ

噂のレストランとカフェの噺は母の日記で書きましたので、パスm(__)m
そのわりに、↑入場料金が高いという話は、ダブっても書いたのでした!!

ということで、まあ展示室へGO!ということに(^_^;

佐伯祐三はたいした点数はありませんでした・・・まあ元々早世のですから(^_^;
とっころが!!!
フランス側と、ポーラ自体の常設展が凄いのなんの!!!!!
↑で書いたお友達の
「とにかく『常設展』が豪華!自前の展示であれだけ充実しているというのは凄い!
あの作家のこの一枚、というのが確実に展示されている」

と言う感想がそのまんまですm(__)m
例の福富太郎さんから買い取ったという岡田三郎助の「あやめ浴衣」も当然ありました(^^ゞ
あれ、売っちゃって、福富さんは彼女を無くしたみたいに意気消沈しちゃったんですってネェ!!
売るときは、もう〜、趣味より事業だ!って思いで売っちゃったんだけど、
「あんな良い女には、もう二度と会えない!」って(^_^;
コレクターって凄いわぁ(^^ゞ

まあ、脱線が多いのですが・・・
その「佐伯祐三とフランス」の方に戻りまして・・・
佐伯の他に当時の日本の印象派・フォーヴィズムの画家たちを取り上げて展示していました。
私などは佐伯の他にわかるのは林武・荻須高徳・三岸好太郎くらいです。

名前だけは聞いていても絵を見たこと無い前田寛治とか里見勝蔵とか、
三岸好太郎だって、三岸節子の早世したダンナ、というくらいですm(__)m
そう、その早世といえば、佐伯が早世(1898〜1928)、と思っていたら、
みんな早世なのです。
当時の経済状態・食糧事情・精神状態など、諸々の要因があったのでしょうが・・・。

フランスは凄いわよ!!
セザンヌ・ゴッホ・ルノワール・ユトリロ、それから、佐伯に強い影響を与えたというヴラマンクなど・・・
ドレを見てもあー!アタシこの人知ってるぅ〜♪と言いたくなる様な有名どころ!!
この絵、見たことあるぅ〜♪というようなのばっかりで・・・あー、これが「あの人のこの一枚!」ね、と(^^)

佐伯の絵も、大好きな「広告のある門」とか「ガス灯と広告」とか、
あー、あの地下鉄の絵はなかつたなぁ・・・(^_^;というくらい、どれもこれも有名どころでした。
そういえば、中村彝といえば、
あの中村屋の令嬢をひん剥いちゃった「裸婦」以外に印象に残っている絵って無いのですが、
今日は「泉のほとり」というのが出てました・・・ウーム。


常設展の圧巻は、
まあ↑の「あやめ浴衣」もですが、
平山郁夫の「イラン高原を行く」なんて、あらー!これポーラのだったのねえ!なんてものばっか(^_^;
杉山寧の「蒼」とか、「一字題名」?の一連の作品や、
高山辰雄の「遠野風景」など
意外や東山魁夷は「秋深し」一点だけでしたね・・・もっとも、収蔵庫にはストックがいっぱいあるのでしょうけど!!

でー、西洋版ですよ!!
「佐伯とフランス」の方にもルノワールはいっぱい出てましたけど、
こちらにも「水の中の裸婦」とか「髪飾り」とか、カレンダーによく出ているのがたっくさん!!
そして、モネの「睡蓮の橋」!!!!
「ルーアン大聖堂」!!!!
そして、セザンヌなら「アルルカン」!!!
凄いネェ・・・ポーラ美術館て・・・お金持ち\(^^)/
化粧品て儲かるのねん(^_^;

不思議な事に、出光やサントリー、五島などには、そういう「儲かるのね」という印象はないんですよね!!
文化を大事にしてくれてありがとうございますm(__)mという気持ち!!
これからもよろしくお願いしますm(__)mという気持ち!!
でも、ポーラにはついぞそういう気持ちは持てないわ・・・なんでだろ?
何度も言うけど、高いからだよ!!

「小企画」ということで、
レオナルド藤田の「小さな職人たち」という、
子供を主人公にしていろんな職人に見立てた絵の特集をしていました。

2006年5月18日国立近代美術館の「藤田嗣治展」の感想にも書きましたけど、
「大人の顔をしたこどもたち」の絵です。
あの時のより小さい、「15センチ四方のファイバーボード」というのに描かれた絵です。
面白い、といえば面白い・・・でも、やっぱり一寸キモイm(__)m
藤田は今年も上野の森美術館でやってましたネェ・・・12月・1月はもうそれどころでなかったので、
全くパスでしたけど・・・(^_^;

後、「西洋扇」と「フランスの見た東洋陶磁」という展示もありましたけど、
このへんは、もう疲れて、ちょっと流しただけ、と言う感じになってしまいました(^^ゞ

でー、見終わって、外に出たら、もう夕風が沁みる、沁みる(^_^;
強羅まで降りてタクシーでオーベルジュへ(^^)