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10月14日(金)

宮内庁書陵文庫の展観「皇室と御修学」
今吉淳恵「源氏物語展」幽玄美に魅せられて
九曜文庫公開記念展示「語り継がれる王朝絵巻



宮内庁書陵文庫の展観「皇室と御修学」


さて、昨日はカルチャーの源氏で、
今日は、その先生の引率?で宮内庁書陵文庫の展観を見せていただいてきました(^^)

なかなか普通は見せて頂け無いそうで、
今日も先生の引率と入場者の名簿がないと駄目なんでした。
入場だけでなく退出もしっかり引率者と名簿の人数を確認されて大事でした。
つまり、トイレに行って、戻って来るまで、お城(皇居)を出られない!
お堀端でブラブラしながら待ってます、って訳には行かないのですね。

そうそう、総勢16人!!
最初、先生が十人位まで、と仰っていたのですが、希望者が多くて結局16人になってしまいました(^_^;

小難しい文書などもたくさんありましたけど、
展示品リストはこちら
超ミーハーの私が珍しい!と思ったものとしては、
大正天皇のノート!
これが、「日本外史」の講義ノートなんですが、
写本じゃなくて「頼氏所蔵」って本物の本文に朱で書き込んでいったようです!豪華!!
更に、その本物というは、大正天皇(当時まで11歳の親王殿下)の試験の成績がよくて、
「昭憲皇太后」(実母じゃないですよね、養母というか・・・実母は柳原愛子ですから)
からご褒美に頂いたものだそうです(^^)

昭和天皇が「裕仁」というお名前を練習したものとか・・・。

「公事録」という絵画で「御読書始之儀」つて風景を描いたのは、これは珍しいし綺麗でした!

「宸翰」は、色んな展覧会で、けっこう見る機会があったので、
あまり、へぇ〜♪とも思わなかった罰当たりです(^_^;

それでも「朕枢密顧問ノ諮問ヲ経て皇室儀制令ヲ裁可シ茲二之ヲ公布セシム」なんて
大正天皇と、当時摂政になってたのでしょうか昭和天皇が「嘉仁 裕仁」と並べて署名してあるのは、
大いにへぇ〜!でした(*^-^*)
花園天皇が、例の「具中暦」に書き込んだ日記があり(「宸記」)、
何しろその時内容は読めなかったのですが、
後で、解説を読んだら、ご自分の不勉強を恥じるというようなことが書いてあったそうです(*^-^*)
先日の陽明文庫のセミナーでも言われていたし、私自身の感想としても思いましたけど、
日本の帝は勉強家ですよね♪
まあ、学問が仕事!って面もあると思うけど、過度にタラシの天皇も多いけど、
やはり「帝の仕事は学問」(政治じゃない!!)って大きいと思います。
まあ、今回のテーマも「ご修学」ですからね♪

まあ、とにかく言い出したら切が無い!珍品?すみません、貴重資料の数々でしたm(__)m
先生に大感謝です!!


九曜文庫公開記念展示「語り継がれる王朝絵巻


そのあと、先生が大学に寄贈されたコレクションの展覧会に御供させていただいたのですが。

いやはや、これを今まで間近見せて頂いてたのかと思うと冷や汗が出るような豪勢なもの(^_^;
大学の職員の方たちが、先生に、
「こんなものをカルチャーのオバサンたちに見せているんですか?!」
と、呆れていらっしゃったというのもごもっとも!!

とはいえ、色んな美術館での展観の貸し出しにも応じていらっしゃったので、
私達だって、その値打ちくらいわかってますよー!っだ!!アッカンベー(>_<)

それにしても、大学にご寄贈とは気前がいいな〜!先生m(__)m
今日はまた、陳列棚に入っておすまし顔の資料たちですが、
もう間近で拝めることもないだろうと思うと万感迫ります(^_^;
素晴らしい図録が無料で配布されてますが、それも豪勢ですv(^^)

元々この展観は4月のご予定だったのに、3.11の被災で秋に延びたものです。
それと、本当は、せっかくなので、もっと広い所で、全部お見せしたいと思っていらっしゃったのが、
図書館の方で、セキュリティー費用が出せない、ということで、安全第一で、
図書館の奥まった一室で、ある意味コジンマリと、知ってる人だけ!ということでなさることに(^_^;
だから、無料の図録も豪華に張り込んだらしいんだけど、ね。
そしたら、いろんな人が聞き伝えて見に来るので、盛況はいいけれど、
豪華図録が終りまで持たないようで・・・慌てて普通紙の字だけの解説書作ったらしいです(^_^;
それにしたって、両方あれば両方もらうし(^_^;

内容的には2008年の十月に京都文化博物館で展観したものの中からセレクトしたものです。
思えば、私、これアップしていなかったのですネェ・・・。
色々あって、項目だけだったぁ・・・(^_^;

でー、実は、この九曜文庫展の前に、
同大学構内で開催されていた美術展がありまして、この作家さんが先生のお弟子サンなのです。
えっ?お弟子さんで、画家になられた方、というわけです。
あの大学って、そういう人多いのですよ(^^)
例の岡村孝生さんだって、あの方、政経ですから。
牛山純一さんの学部は知りませんけど、大体、この大学に音楽関係の学部ないし(*^-^*)
画家になった方たちもいるはずです・・・パットは出ないけど(^_^;

でー、先生は、ご自分の展覧会より先に、そのお弟子さんの展覧会に案内してくださいました(^^)

今吉淳恵「源氏物語展」幽玄美に魅せられて

今吉さんを検索してみたのですが、なかなか、リンク貼れそうな所がありません(^_^;

チラシに書かれていた経歴としては、
2008年 パリ・ユネスコ本部主催で47メートル源氏物語絵巻個展
(源氏物語千年紀 日仏修好150年記念)
2009年 パリ・ユネスコ本部主催で「源氏の幽玄美について」の講演
パリ大学、パリ政治学院シアンスポで同講演。
などです。

幻想的で幽玄な、という事と、繊細だ、と言う風に伺ってましたが、
私はけっこう男性的なんでビックリしました(^_^;
元々女性だとも伺ってましたし、ご本人もいらっしゃって、凄い楚々とした方ですが、
えー、、、私としては、かなり男性的な雰囲気を作品に感じました(^^)
幻想的と言われれば幻想的ですが、かなり具象に近い部分もあります。
それと、「源氏物語」の世界には違いないと思うけど、
私は作品と「巻の名前」がヅレテ感じちゃいましたm(__)m
まあ、生意気言ってゴメンナサイ、と言う感じですが(^_^;

銀座で個展を開いて、寂聴さんが偉くそれを気に入って、推薦文を書いてくれたら、
そこから、一気にブレークしたのだそうです♪


一日中、充実して楽しかったですが、まぁ〜疲れました(^_^;
本とは東博でやっている「法然と親鸞」にも寄れたらいいな、
などと考えていましたが、もう帰りは足が上がらない(^_^;

最近は、どこもピンポイントですからね・・・二箇所掛け持ちしただけでも大変(^_^;
まあ、現実には三箇所掛け持ちですよー大学のキャンパスって広いんだもの!!
もっとも、私などより倍も遠くから、和服でおみえになった方もいらっしゃって!!
先生が「園遊会じゃなくて申し訳なかったネェ」とご冗談を仰ってました♪