古い役者さんが亡くなると母がよくこぼしてました(^^;

一番、ショックだったらしいのは、３代目左団次の時かな・・・。
白鴎の時も、２世松緑の時も、７世梅幸の時も、１７世目勘三郎の時も・・・だけど、左団次の時は、生きていく張り合いが亡くなった！と言ってましたねぇ(^_^;

母が一番好きだったのは白鴎なんですけど、そういう主役を支える大事な脇方がいなくなると芝居が成り立たない、というか面白くない！
生きる張り合いがない！ということだったのでしょうねぇ。

オバサンも１８世勘三郎から始まって三津五郎にも逝かれて、緒方拳も死んじゃって、蜷川さんも死んじゃった！
と思っている矢先の平幹で、大ショックよ～！涙！！
８２歳という年齢から考えたら、そうは不足はないのです。
でも、蜷川さんの弔辞を読んで、まだまだコンチクショウ的やる気！を示していたし、
実際、連ドラの涼介の御爺ちゃんの役で出ていたんですよねぇ（Λ）ハァ～ 溜息。

平幹二郎は、大昔、まだ俳優座の新人の頃、アルバイトみたいな感じで東映時代劇の悪役・敵役、
錦ちゃんの一心太助シリーズでは家光の護衛役みたいなので出てました。
後で本人の昔話みたいなのでは、あまり東映のアルバイト出演は「振り返りたくない過去」だったらしいてすが、
オバサンは、けっこう良かったと思って、それぞれ印象に残ってます(^^ゞ

大体、出世作になったテレビドラマの「三匹の侍」だって、同じく俳優座の後輩加藤剛が、
「ありゃあ、前から見たら侍だけど、後ろ向いたらサラリーマンだよ！」と、母が酷評したように、なんとなく場違い風でしたが、
平幹は結構、前から見ても後ろ向いても様になっていたし、「眠狂四郎」もなかなかよかったです。
「振り返りたくない過去」でも勉強にはなったんじゃないの？と思います。その辺青いな(^_^;

「眠狂四郎」ね、原作読んじゃうと、狂四郎は正和様でドンピシャですがね・・・原作者の柴錬も正和狂四郎を一番愛していたそうです(^^ゞ
雷蔵の狂四郎はカッコよすぎて、あれは、全く別物です(^^ゞ・・・アララ、話が飛んだ(^_^;


当時、俳優座はトップに千田是也（日本演劇のハムレットの原型を作った一人）・東野英次郎（テレビの初代黄門様）・小沢栄（後に栄太郎）・・・と凄い大御所がいて、
更に中堅・若手のトップに仲代達也がいたんですよねぇ(^^)

で～、「仲代達也がいる限りハムレットはできない！」から、俳優座を飛び出した、というのが、
平幹が俳優座を飛び出した当時のもっぱらの噂でしたし、オバサンなんかもそう思ってました。
年齢は大して違わないんだけど（今、ウィキて゜見てきたら一歳違いだった！！）キャリアも実力も全く歯が立たない感じだったしね・・・。

でも、外に出てからは順風満帆だったように思います(^^)順不同はご免あそばせm（　）m

越路吹雪とミュージカルの「I　do！I　do！」もやったし♪・・・歌は巧くないです！でも、声がいいでしょ・・・
その分、残念感もあったけど、お芝居は勿論巧い(^^)す～ごく、印象に残ってます。

佐久間良子と熱々で、彼女の初舞台「春の雪」は、映画女優の初舞台としては猛烈大絶賛だったし、
その後の映画女優の舞台進出に弾みがついてしまう悪影響もあったんだけど――
みんな、よくこんな芝居で恥ずかしくもなく金取るぜ～！ってのが多かったの(^_^;――ですが、その陰には、平幹の猛特訓があったんだそうですよ(*^^*)

蜷川さんの「近松心中物語」では、太市喜和子との梅忠で、これテレビで稽古場ドキュをやって、それをつい見てしまいました(^^;
昨今なら宣伝を兼ねての稽古場ドキュなんて珍しくないのですが、当時は破格の特集でした！！
でもさ・・・それで、良いとこ全部見ちゃった気がして、なんだかなぁ～？と言う感じで、チケットどうしようか？
とかやっているうちに始まってしまい、あ、当時の頃ですから完売なんてことはなくて、
オバサンは三階専門だからね、特に♪あ！でもその時、平幹が腰を悪くしたのですね。
太市喜和子を抱えて、チョット無理な体勢を取ったらしくて、ついに休演になってしまいました！

その時、代役で脚光浴びたのが本多・・・何てったかな・・・？どうしても出られなくなって、
ついに休演が決まったという時、平幹が「代役は本多君か？」って、スタッフに聞いたんだそうですよ。
「そうです」って答えたら、「そうか！」って悔しそうに言ったって聞いたのを覚えているのですね。
稽古中、ずっとギラギラする眼で忠兵衛を見ていたそうです。
それに、回復して復帰した時、テレビのインタビューで、
「これからは無理なさらずお体大事に」みたいなこと言われて、「役者というものは、体苛めてナンボという所がありますからね」と笑ってスルーしていたのが、
大大好印象♪
覚悟決まってるな！と思いましたよ。

結局、平幹・太市版は見ていません・・・今から思うと惜しかった！と思うけど、ま、三津五郎の絶対版を見ているから、これはこれで良いやm（　）m


同じく蜷川さんの「王女メディア」はぶったまげました！！・・・「近松」よりこっちが先だっかな？
でも素晴らしい舞台で、とにかく感動した(^^)
こういう舞台の作り方っていうか、キャストの組み方ってあるんだなぁ・・・と、それは目から鱗でした。
元々ギリシャ悲劇は好きで読んではいたけど、それが舞台に係るとこうなる！ていうのも、
幸四郎（当時染五郎）の「オイディプス」で思い知らされたものでしたが、またもうひとつ、凄い舞台でした。

でも、蜷川さんが、それを持ってヨーロッパ遠征に打って出よう、というのを平幹が僕は行けません、って断ってから断絶ン十年。

その時、平幹はガンで秘密裏に闘病中だったんだけど、どっちもガンコでプライドが高いから、何も語らず言い訳せず！！
やっとカミングアウトしても、蜷川さんの耳には入らなかったのか？やはり、顔合わせはなし！
インタビューで、最近蜷川さんとのお仕事がなようですが、って聞かれた時も、
さあ？いつの間にかお声がかからなくなったんですよ、と空とぼけていたのを、
誰も中を取り持つ人はいないのかな？！と悔しい思いで聞いてました(^^;)

・・・やっと、最近？いつだっけ・・・また顔合わせがあって、弔辞まで読んだのに！！
だから、その空白を埋めようって、蜷川さんが迎えに来ちゃったのかな？

もし、それなら、悔しいけど嬉しい。
そうそう、中年から俳優になって、どうする？どうなる？って思った岳大が、
それらしい役者になって来ました。それを確認できたところで、それも良かったです。


心よりご冥福をお祈りします。合掌。


・・・

いつだったか・・・一か月くらい前？納戸の掃除中に、
前のパソコンのHDDがまだ削除できなくて置いてあるのですが、掃除機かけるのに動かして、足の上に落っこどした！！
声も出ないほどでしたが、その分大騒ぎして、ダンナを呆れさせました(^^;

で～、木曜日の夜、アレレなんだか爪が引っかかるなぁ、と思っていたのですが、
薬飲んじゃったので、そのままジ～ッっしているうちに、そのときは眠ってしまい、翌日は整体で慌てていたので忘れて出かけてしまいました。
そしたら、その夜、足の先が痛い、と思って起き上がったらヌァ～ント！爪が半分はがれてます！！

此間の処じゃね？と、そっと爪切りではがれた分をはがしつつ切ってみたら、下側が綺麗に爪が張ってます＼(^o^)／
チョット引っ張って血もにじみましたが、ナントもなく爪が生えていて、生爪はがしたような感じではありません♪♪
翌日、ダンナに見せようと、張り切って机の上の乗せていたら、翌朝どこかに飛ばされて行方不明になってました(^^;

それが昨日の掃除の時、机の下の桟の下のきっちり隠れておりました。当然、自慢たらしく展観に及びました(^^)

ダンナ曰く、「爪と髪は元気だねぇ！」
・・・先日、オバサンが千円カットのせいなのかカットしたのにすぐ伸びる、と嘆いたのと、
爪ばかりよく伸びて爪切りが面倒臭い、と嘆いたのを覚えていたようで・・・m（　）m

ホント！爪と髪は元気です。ま、指の爪は直ぐ折れるんですけどね。
髪は元々少ないし・・・でも、その分よく伸びます。ホントに千円カットだからかな(^_^;