2023年
04月
04月19日(土)
04月23日(日)
「バラのマークの高島屋♪市川左団次でございます」って、ギョロリとした目から愛嬌たっぷりに言ってたセリフがもう聞こえないのねん。
上手い役者じゃないし、不器用だし、若い頃は突っ立てるだけで精一杯、という感じでした。
大きい分悪目立ちもするし。それが十二代目団十郎の頃は、もう立派な敵役で・・・ん~、それでも下手だなぁ、と思うこと多かったのですが(^_^;
とにかく芝居、ことに歌舞伎は主役だけではできません!
「助六」だって、髭の意休が立派じゃないと高い壁にぶつかる大きさが出ないし、
ああいうご祝儀物はとくにかんぺら門兵衛・朝顔千兵衛なんて脇に大物スター揃えて、その大物たちに引けを取らない敵役じゃないと舞台が成立しないのよねん。
そういう時は、下手だけど大きい役者でした。
「俊寛」だって瀬尾が清盛に見えるほど大きくて意地悪じゃないと俊寛がブチギレル意義がない。
そういう時も下手だけど役者として大きくてよかったのです。
でも脇役のスターというのは得難いもので、主役の団十郎はいつ死んでも次がいるけど、左団次が死んだら後がない!どうすんのよ~!
と思っていたら、歌六がどんどんうまくなり未来の人間国宝だ!と思ったり、
花のある脇役としては弥十郎がドーンと出てきて、鎌倉殿のおかげで今や大スターです。
そんな時代がやってきて、それでも市川左団次は大事な人でした。
ただ、ここ十年位体調芳しからず・・・。先日休演の報を受けた時は覚悟してました。
どうも息子が芳しからず・・・男寅時代は可愛くて、孝太郎と胡蝶踊ったりしてたのに、今全然期待できないんだけど・・・。
ま、左団次だってよくなったのは50過ぎてからだしねぇ・・・。
そういえば、鮎川誠も亡くなったんだよね・・・あの時書かなかったと思う。
シーナ&ロケットで出てきたころ、オバサンが知ったってことなら、もう相当有名だったと思うけど、
でも、まだ東京には出てきていなかったと思います。まだまだ貧しそうだったし。
その当時でも「九大卒で愛妻家って、ロックの風上にもおけねぇ野郎だ」とか書いてあるのを見て笑っちゃった記憶あり。
ここはシーナで売ってたグループだと思ったから、シーナの取り合いですぐ解散か?と思ったら、
ン十年添い遂げて、シーナが亡くなった後も一人で頑張っていたんですよね。訃報記事読んでウルウルしていました。
でも、娘さん二人、凄い親思いで、なんか普通に良い家族で幸せだったんだなぁ、とほわッとしました。
最近は、高橋幸宏・坂本龍一とアーティストがよく亡くなります。
昔からクラシックの音楽家は殆ど長生きってことで有名ですが、やはりポップス系はストレスが多いのでしょうかね。
俳優たちも、若い人が若くして亡くなるのは辛いです。ある程度花咲かせられたならあきらめもつきますが。
あ、スターは別よ。
その時代を代表するような人は、ちゃんとその時代とともに姿を隠さねばならんと、オバサンは思う。
無駄に長生きすることに意義は見つけられないのですが、ま、「長生きも芸のうち」ともいうしね。才能ある人たちは才能が発揮できる限りは長生きしてほしいです。
ま、左団次は年相応、ということでもありますが、花は咲き切った、と送り出せることもあるかも。
皆様、ご冥福をお祈りいたします。
04月23日(日)
03月21日(火)
03月21日(火)