雪吊りの金沢・兼六園と曹洞宗大本山・永平寺
 幻想美の世界遺産・白川郷ライトアップ 豪華「全日空ホテル」に宿泊(2007.02.17−18)

 過去、流氷、桜、紅葉と季節ものの旅についてないねもん家夫婦ですが、懲りずに今回は白川郷ライトアップ、雪吊りの兼六園、永平寺を巡るバスの旅、しかも豪華・富山全日空ホテル一泊です。
 
バスの出発は7時20分、茅ヶ崎、平塚、本厚木から参加者総数は45名、5、6歳の男の子2名、若い女性4、5名のほかはほとんど私たちと同年輩、うち男性は7、8名でした。添乗員さんも中(高?)年のおじさんです。そういえば旅行中、大阪で夜行スキーバスが衝突して、死傷者がでたというニュースを携帯でみてましたが、私たちのバスはちゃんと交替の運転士さんが乗ってましたね。

 
バスは東名道を一路、白川郷へ向けて西へ。途中、東名の富士川SA、美合PAで休憩、東海環状道から、東海北陸道に入り、ひるがの高原SAでもう一度休憩です。東海北陸道の開通(飛騨清見−白川郷間が未整備)で結構便利になるようです。トンネルが54箇所あるそうで、つい最近開通したばかりの飛騨トンネルは10.71km、日本で二番目の長さだそうです。

 
今回の食事は2日目の朝食以外はすべてオプションということで、1日目の昼食は車内で弁当、夕食は白川郷で、2日目昼食は永平寺、夕食は弁当を、それぞれ注文をとってました。で、最初の昼食は美合SAを出発したところで、料亭女将のなんとか弁当(ねも姉なら即、カメラに収めているところだけど)をいただきました。 食事以外はひたすら寝ているだけでした。途中、郡上に差し掛かる頃から野山や田畑にちらほらと雪景色が見えてきました。実は白川郷の状態については、事前にライブカメラのサイトでチェックしており、暖冬だし、しかも今日は雨の予報でしたので、それほどの期待は・・・(と思いつつも滑り止めまで注文したのに)。

 
バスの方は全く渋滞もなく順調で、ほぼ予定どおりでした。荘川ICで156号線へ。御母衣(みぼろ)ダム湖(大規模のロックフィルダムで「20世紀のピラミッド」とも称されるそうです。昔、みほろダムと教わったような記憶があるが勘違いかな)を眺め、庄川沿いに北上、15時半頃無事白川郷に到着したのでした。

 やはりすでに小雨でした。田畑は一面雪が残ってますが、道路はもちろん、屋根の雪はほとんどありません(当たり前ですが、ライブカメラで見たままです)。まずバスは夕食場所(パンフでは弁当となってましたが)の「ます園 文助」さんへ。街から10分余離れたところです。夕食はなんと16時30分からだそうで、それまでの1時間ほどフリーということで、国指定重文の「和田家」(わだや、でなく、わだけ)を見学、みなさん行列で待ってます。ざっーと1、2階を一回りして、もう夕食時間です。早々に分助さんへ戻ります。夕食はというと、岩魚の塩焼、虹鱒の刺身、岩魚(?)の甘露煮と川魚づくしの定食、自前の養殖だそうで、まあまあよかったです。



 こちらの家も合掌造りで、ご主人の説明によれば、茅葺屋根の葺き替えは40数年に一回、およそ一代に一回(それに要する茅を貯めるのにそれくらいの年数がかかり、村の倉庫で共同管理しているという)、地域住民の相互協力によってなされ、葺き替え費用も普通に外注ですると1200万円くらいかかるところ、ここでは一銭もかからないのだそうです。サイトの解説によると、昔からの労働力交換提供組織「結(ゆい)」というのがあり、あらゆる農作業などが共同で行われていたが、現在では葺き替え作業にだけ残っているのだとか。

 17時過ぎ、小雨の中ライトアップを見に荻町城跡展望台へ。和田家の裏手から坂道を登ること15分ほど、すでにたくさんの人で、前が見えないです。17時30分からライトアップされたようですが、最初のうちはまだ薄明るさもあってか、はっきりしません。闇が深くなるにつれて、合掌造りの家並みが浮かび上がってきまして、すてきでした。写真の方は残念ながら夜景に耐えられる性能もないカメラなのでご覧の様です。少し早めに山を下りまして、お土産店にて栃の実ゆべしを求めて、文助さんに戻ることに。右の写真は、文助さんちの夜景です。



19時、バスは東海北陸道を富山へ向け出発、ここも順調で20時30分頃、富山全日空ホテル到着。ホテル正面には富山城がありました。

 さて、肝心の私たちに割り当てられた部屋ですが、なんと20uのツイン、ベッドは90cm幅、ナイトテーブルにいたってはおよそ20p幅、いくらなんでも狭すぎませんかね。寝るだけといってしまえばそれまで、ツアータイトルの「豪華」が泣くというもの(詳細はすでにアップの「ねも母日記」でご覧あれ)。救いはバスルームが広かったことかな。
 早い夕食の割にはおなかの方は大丈夫でしたが、コーヒーに飢えてまして、1階ロビーのカフェへ。ケーキセットを注文。ケーキがなかなか出てこなくて(それほど込んでもいなかったのに忘れられた)3杯ずつおかわり、ちょっと薄いけどおいしかったです。その後入浴、就寝。
 2日目です。7時ちょい前、カフェでバイキング朝食。相変わらず小雨。午前8時、北陸道を金沢へ向け出発。残念ながら雪の立山連峰は見られない。1時間半足らずで、金沢、兼六園着。ガイドさん(寄観亭−お土産屋兼食事処)の解説付きで主なポイントを見学。ここはねもん家一家で一度、出張時に一度と合わせて私としては3度目、ですが、せっかくの雪吊りなのに雪もなく、残念。寄観亭でのお土産タイムを含め1時間くらいいたかな。  そのあと「箔一本店 箔巧館」に寄りましたが金箔工芸にただ溜息ばかり。



 つぎは永平寺です。空は次第に晴れてきましたが、やはり遠くの連山は見えません。昼近く永平寺門前到着、土産屋「北京(ほっきょ)荘」にて、ご当地名物のごま豆腐、そば付きの昼食の後、永平寺見学です。ここも、ん十年前に一度来てるはずですが、全く記憶にありません。中はだらだらとした階段が多く結構しんどいです。七堂伽藍の主なところをざっと見学しました。ここも雪があればまた違った風情でしょうが、吹き曝しになる廊下や堂周りの縁の雪よけの囲いがなんともぶち壊しです。石灯籠なども太い丸太で保護されてましたが。帰りに瓦一枚を寄進(千円)してきました。


 今回のツアー目的地はこれで終了です。あとは北陸道に乗って、琵琶湖を眺め、名神道から東名道へと元来た道を帰るのみです。浜名湖の夕日もきれいでしたよ。あ、夕食はまたお弁当で、鯖江SAで載せた蟹飯です。往き同様、途中、養老SA、遠州豊田PA、中井PAで休憩、渋滞も全くなし。22時頃といわれていたのに21時半前には帰着、ねものお迎え車で無事、我が家へ。お疲れ様でした。雪はなかったけど、ホテルは狭かったけどまずまずの旅でしたでしょうかね。−了−