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オ〜!タカラヅカU

スータンとカンサマ

宝塚にも時々、本物のプロフェッショナルが生まれるときがあります(^^ゞ
いや、宝塚ってさ、歌えて踊れて芝居が出来るっていうけど、みんなどっちつかずで、
究極の学芸会!って言われることもあるんですよ〜(^_^;
まあ、うちの母なんかは完全にその口で、綺麗なだけで何も残らない、とかね(^_^;
その綺麗なことが素晴らしい、というのが理解できないのですねぇ・・・だから嵌る人は嵌るけど、嵌らない人は絶対駄目です(^_^;

もっとも、安寿ミラの「ハムレット」(都民芸術賞受賞)の中継で、出演者の宝塚OGの旺なつきに、
司会の某氏が聞いてました(^_^;
「宝塚って、みなさん、凄い難しい試験を何十倍の確立で合格していらっしゃるのに、
どうして、素晴らしい女優さんと、えっ?て思われる方がいるんですか?」
旺なつきも答えに窮してましたがねぇ(^_^;
そういう旺なつきは、宝塚では、それほど目立った存在じゃなかったんだけど、
退団してから、地味だけど凄い良い仕事してんですよね。
たしか芸術賞の文部大臣賞も退団してからの仕事で受賞しています♪

でも、まあ、ショービジネスと歌の世界で一応、世間から認められたタカラジェンヌ♪と言う人もいます。
まう、大きい意味での代表は代表は越路吹雪と上月晃なんだろうけど、
もっと狭い意味でプロフェッショナルとしては、スータン・真帆しぶきカンサマ・麻鳥千穂がいます。

スータン・真帆しぶき♪
もともと、芸一筋でトップに座り、鴨川清作という不世出の天才ショー作家と時代に巡りあって、
素晴らしいショーを財産に、専科入りしました。本物の専科!!
在団中から、中村勘三郎などの大物ファンを持ち、
外部出演で「スィート・チャリティ」の主演・美空ひばりとの共演で歌舞伎座出演など大きな仕事をこなして、
いざ退団。で〜
戦後宝塚出身スターのトップになるか?と思われた所で大病をして長期療養(^_^;
大病から再起はしたものの、以前のようなダンスの切れ味はもとより、声量も落ちて、
見る影もない、とは言いすぎですか・・・ただ、歌の巧さはさすがで、聞かせるところは聞かせます。
其の間に、ミュージカルでは鳳蘭・大地真央にお株を撮られ、
ストレートプレイでは、麻美れいが、鳳・大地以上に演劇界に君臨して、スータンのでる幕はなくなってしまいました(^_^;

2005年4月に青山劇場で久々にスータンを見ました。
新コマの狸御殿が旧星組中心とするなら、こちらは旧雪組中心でした。
スータンは
歌は巧かったです。でもフォルテで歌うところはいいんだけど、ソフトにピアノで歌うところが哀しい!!
(;_;)号泣
もう、踊れないのにステップ踏みたがって足元おぼつかないのです(;_;)号泣


片や、カンサマ・麻鳥千穂
2005年の新宿コマのOB公演の狸御殿では、
宝塚90周年ということで日替わりゲストが出演してました。
私の見た日は、OGゲストが麻鳥千穂(カンサマ)でした(^^)
数えてみれば、そろそろ70歳!!
ドイツのハバリエテレビに出たときの話や(タカラヅカVの安寿ミラのロンドン公演引率の話の折に触れてます)、
「エスカイヤガール」の主題歌を歌ってました。
初っ端で声がひっくり返ってアッラ〜!!と思いましたけど、まあ持ち直してよかったです(^^ゞ
カンサマはマル・那智わたる・浜木綿子などと同期の28年初舞台。

ジャズが、というより何に関しても歌唱力抜群の人で、ただTOPとしては弱かった出すネェ(^_^;
あの当時だって、ちょっと苦しい感じだったけど、
幸か不幸か、TOP候補の甲ちゃんがずっと伸び悩みで助かった、と言う所でした(^_^;

そうそう、28年初舞台生の中に、如月美和子という、やはりジャズの名歌手がいたんだけど、
ナント、この人、今やアマンドの女性社長!(もう会長になっちゃったかな(^_^;)でー、愛称はペコ♪
不二家のぺこちゃんに似てるからさ、勿論(*^-^*)

でー、なんで、そのペコ如月美和子がアマンドの女性社長になったかというと、
アマンドはずぅ〜っと宝塚のスポンサーで、雑誌の広告掲載は勿論、
公演ごとにケーキやらなにやら生徒の楽屋に差し入れしたり、それはそれは、宝塚ファンの代表みたいだったのです(^^)
でー、片やペコさんは、そろそろ娘役としてのトウも立ってきて(三十半ば過ぎくらい・・・四十に近かったかな(^_^;)、
お見合いはいっぱいしたけど、
ピンと来る人がいない・・・でもこのままじゃ、ちょっとTOP娘役という感じだったプライドが許さない、
だから、もう退団するわ〜♪ということになって、
そういうのがペコさんだとあっけらかんと公表されたんだよね・・・面白い個性の持ち主だったのだ!!
そしたら、ヌァ〜ント!アマンドの社長が、当時六十歳くらいで独身だったんですネェ♪
それを聞いてプロポーズしたんだって(^_^;
ず〜っと昔から好きだった!って(*^-^*)
社長が未婚だったのか、離婚か死別かは分かりませんけど、とにかくその時独身で、
ず〜っと昔から好きだった!僕の初恋はペコさんだ!って言ったんだってさぁ(^_-)-☆

と、ここまで書いていたら、07年02月21日のうちの掲示板に
東京の風に吹かれて」と言うサイトの管理人ダグさんが、書き込んで下さいました。
「如月美和子さんのことをブログに書こうと思いましたらこちらにたどり着きました」ということで、
ペコさんの訃報を知りました。
二年前だったそうです。アマンドの会長だったのに、訃報記事見落としちゃったのかな(^_^;
どんなオバチャマになってらしたのでしょうねぇ(^^ゞ
宝塚時代はペコちゃんの可愛い雰囲気と同時に、セレブマダムが似合いそうな豊満な雰囲気がありましたけど。
合掌。

ダグさん、ありがとうございましたm(__)m


3K時代

甲チャン・ゴンチャンについては、お〜!タカラヅカTのマル・ゴン時代のところで一寸書きましたけど、
まあ、34年初舞台の同期生。
このふたりにサッチャン・内重の後を受けた古城都が加わって、同期生トリオでTOPをとった、ということで
たまたま、三人のイニシァルがKだったので三Kトリオなんてあまり優雅じゃない呼び方をしたのです。

宝塚って、同期生トリオとかコンビが好きで、平成でも、
真琴つばさ・愛華みれ・稔幸・轟悠の同期四人を同時TOPにすえたがったですねぇ(^^ゞ
たとえば、大浦と剣みたいな、どうして、こんな二人が同時期にいたんだろう?
というような本物の素晴らしい同期生ならともかく、ねぇ・・・・(^_^;
ムリッチャ無理と言うこともあるんですよ(^_^;
同期と言えども花開く時はそれぞれですからね・・・まあ何とか、
この二組の同期生トツプたちもなんとか揃って格好がついたから結果オーライ♪というところもありますが(^^)



ツレ・オトミとチャチー・ジュンコ


NHKの「公園通り」という、ゲスト司会者が一週間づつ交代する番組ですが、
その週は鳳蘭が一週間のゲスト司会者で、当日のゲストが安奈淳でした(^^)
珍しいツーショツトでしたし、膠原病ということで、長らく見ていなかった安奈淳も大変懐かしくて、
もうその段階で見よう!と決めていました(^^)

ふたりとも、だいぶ老けてはおりましたし、特にオトミは病み上がりということ以上に、しょぼくれた感じは否定できなかったのですが、
一時は不治の病といわれた膠原病が
ここまで治癒できる物だと言う驚きとともに、ちょっと感無量ではありました(^^ゞ
それに、何より相変わらず、ツレがオトミに気を遣ってくれてまして、ありがたいことだと思いました(^^)
                     
ホントに舞台でも、ツレが大変に優しくて感激でした(^^ゞ
思えば、昔から、太陽と月と言われているのに、月(安奈淳)は白々と冷たくて、太陽の鳳蘭ははホントにおおらかで優しくて、
二番手で下級生のオトミを、大事にしてくれたのです!!
コンビ別れに宝塚の番組で特番を組んだなんてあのふたりくらいだわ!!
私なんて、ツレとなら、ずっと二番手でいい、と思っていたくらいの絶妙のコンビでしたけど!!



安奈淳は、自分でも、「やっと顔が元に戻ったんです」と喜んでましたが、
膠原病の薬の後遺症か、ずっと浮腫んだムーンフェイスで(私が言える立場ではないですけど(^_^;)、
昔の光今いずこ!!だったのですが、今回はそれなりに昔のイメージが偲べました♪
大体、紫苑ゆうだの安寿ミラが宝塚に嵌ったのは、オトミのためです!!
まあ、「FAME」なんて、海外ミュージカルの小品などにも主演して、まあまあの活動を始めました♪
頑張ってねぇ\(^^)/



郷ちぐさ!
この人は、トップ就任一年七ヶ月で、
「一番きれいな時を彼に捧げたい」とほざいて、皆に大ショックを与えて退団!!
わずか研十・27歳だったんですよ!!
今のリストラトップじゃなくて、歌劇団が、星組のツレ・オトミと、
雪組のチャッチー・ジュンコの若手二枚看板シリーズを展開した所だったのに!!

それでも宝塚という劇団は「寿退団」は何にも勝るわけで、無事退団!!
おかげで、其の頃のトップ候補生最右翼だった景千舟という生徒が、大ショックを受けて、
「結婚しても続けられる仕事を探す」と引きずられ退団をして、歌劇団を慌てさせましたっけ〜〜(^_^;
その後、チャッチーはどんな歌劇団の催しにも出演せず、ひたすら、専業主婦していたのですよ(^^ゞ
それが、どういう風の吹き回しか、今回のご出演!!
で〜、私は、この郷ちぐさを見たいがために八千円なんて高額チケット買ったんですね!!
ヤンサンの芝居だって九千円、二ヶ月考えたのに(^_^;

でー、よかったです・・・ダンスは当然ダメデス(^_^;
背中もやっぱり女性になっちゃってます(^_^;
でも歌とパフォーマンスは、昔のままのチャッチー・・・今の人で分かりやすく言えば宝塚の市村正親です♪
大きな目玉がよく効いて、ちょつと口元を曲げる笑い方は、ほ〜んと、カッコいいどす(^o^)〜ホー
「アムステルダム」を歌うって、ええっ!あの新井英一の「アムステルダム」かい?!
歌えるの〜!!と思っていたらバッチリ!!
ただ、ちょっと古臭い歌い方と言う気はするのですが・・・(^_^;
しかし、あの「アムステルダム」は・・・女性には難しいよね・・・それをあれだけ歌ったのにはm(__)m最敬礼だ
チャッチー!凄いですよ・・・とても今まで専業主婦していたとは思えん(^_^;
スータンが、家にばかり引っ込んでいないでもっと出でなさいよ、と言ってましたけど、ごもっともです(^^)


汀夏子は、
退団しても、ズ〜ッと男役のままでしたから、何を今更です(^_^;
相変わらずダンスの先生には叱られそうなジュンコスタイルのダンスですが、カッコいいのでいいじゃない♪





ショーちゃんは、ツレより一年上級生だけど、ベルバラがなければスターにはなれなかった(^_^;
峰と平は微妙にやっとトツプってところがあったしネェ(^_^;
そのへん微妙なところですが・・・ね(^_^;
中詰めのラテンの場ではその大スターツレ・オトミ・ジュンコのエル・クンバン・チェロの掛け合いが見物!!
もう〜、これは全盛期の鴨川先生のエンターテイメント・レビュー「ザ・フラワー」を思い出してウルウルのドキドキ\(^^)/
ワタシャ、この「ザ・フラワー」で、一公演14回観劇、という快挙?を成し遂げたのでした(^^)
今と違って一ヶ月公演でしたからねぇ(^_^;

オトミは「じらさないで」と「愛の宝石」・・・相変わらずズボンだよ!なんでドレス着ないんだろう(^_^;
特に「じらさないで」は大人の女の歌なんだから、だ〜っと背中の開いたドレスで、胸は義胸とからかわれるほどあるんだからさ(^_^;
歌は巧い!巧くなったの・・・歌の安奈淳と言ってたけど、私はあまり買わなかった!!
でも今日辺り、本当に巧くなった!と思う。感情もとってもよく入って丁寧に歌ってました。

ジュンコは「夢の中に君がいる」と「丘の上のジョニー」・・・こちらはもうサービス精神の塊!最敬礼ですよ!!
ダンスも切れ味抜群とは行かなくなってきたけど、あいかわらずジュンコ風ダンスの見せ方は健在でね。
ああいう踊り方、ポーズの決め方は他の誰にも出来ませんm(__)m

ショーちゃんは「サムウェア」と「さよならは夕映えの中で」・・・狸源氏の中でも「かぜとも」の主題歌を歌って巧かった(^^ゞ
巧いといってもオトミが巧くなった、というのとは違うけどね・・・それなりに巧くなって、
嗚呼、ちゃんと練習してんだな、と感心しました。












   次へ続く







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