5月31日(木)
エリザベート展
行ってきました。
ご存知ハプスブルク家の悲劇の王妃です。
宝塚でも花總まりが演じて好評を受け、白城あやかも、自身のさよなら公演で決定的なエリザベートを演じ、
今また、東宝ミュージカルで、花總・白城のエリザベートの後を受けて、恥ずかしげもなく一路真木がヤツてます(^_^;
そうそう、大昔にロミー・シュナイダーもやったんだよね。
会場にVTRが流れていて、しばらく見入ってしまったけれど、
どちらかといえばトランジスタグラマ(これも古い表現!!)の彼女だとイメージはずれるけど、なかなかの熱演だったみたいです。
さて、今回のエリザベート(長いから愛称のシシイでいきます)展の展示品は、
旅行用に持って行った馬車とか、愛用の器械体操器具・部屋着・旅行鞄・・旅行用化粧セット、
そういえば、ダイエット用に農場で特性ヨーグルトかなんか作らせたという、その御料牧場の写真もあったな(^^ゞ
そうそう、ハプスブルク家といえばマイセンの素晴らしいディナーセット!
これは、ずっと前に大丸の大マイセン展で、ハプスプルク家とマリア・テレジアの、凄いセットをいくつも見たけれど、
今回もワンセットだけ来ていましたね。
勿論素晴らしいセットですが、グラスも凝ったデザインで、ガラスが二重になっているように装飾されていて、
一緒に行った友人はお料理の先生なので、随分感動して見ていました(^^)
例の「帰っておいでシシィ」というフランツからの涙ものの手紙も・・・現物と、その約した日本文とですが、
3〜4行の短いもので、涙物といわれても私としては・・・(^^ゞ
映画でロミー・シュナイダーが着た衣装もありましたね。
確執の元になった姑ゾフィの写真もありました。
姑と言ってもシシィの母の実姉で、シシィにとっては伯母さんに当たるわけですが、
これが凄い伯母さんで、「宮廷でただ一人の男!」といわれたような心身ともにごっついおばはんだったらしい(^_^;
写真は優しげな顔立ちで、エリザベートよりよっぽど感じが良かったのですけど。
姉はオーストリア・ハプスブルク帝国の皇后、妹はバイエルン王国の貴族の令夫人、というのは、
かなり妹がプライドを傷つけられるような差があったようです。
(と言っても、そのバイエルン王国ヴィッテルスバッハ公爵家にしたところで、
神聖ローマ帝国の皇帝を二人も出したという名門中の名門なのですが)
そのために、なんとしても自分の娘を甥の皇后にしたいと焦っていたのだそうです(^_^;
それでおしとやかなシシィの姉が皇帝と見合い!という段取りにこぎつけて、いざ見合いに行ったら、皇帝はおとなしい姉よりも、
座の賑やかしにお供させられてきたシシィの奔放な魅力に参っちゃった!!
まぁ、世の中そういうもんですって(^^)
というわけで、シシィにとっても不幸な玉の輿結婚が始まったわけです。
しかし、何でもそうだけど、物語や舞台にするとその人の側だけにスポットが当たって何でもいい風になっちゃうけど、
こうして、博覧会的に色々なコレクションと時代背景を晒されると、本人自身の性格が悲劇を招いたということがよくわかります。
まぁ、お芝居も、この頃は、そういう全方向的にスポットを当てて、
良くも悪くも真実を浮かび上がらせるものが多くなっては来ているけれど、エンターテーメントの演劇の場合は、ね(^_^;
というわけで、この人は、イギリスのダイアナ王妃とかなりダブルイメージがあって、宝塚ということではなく興味がありました。
まず、その一・過った結婚(しかも早婚、ダイアナ20歳・シシィ16歳、夫との年齢差もあった、ダイアナの場合は夫に愛人もいた!)
その二・本人自身の性格の激しさ(シシィの激しさは相当らしいけれど、ダイアナも気が強かった)
その三・姑の圧倒的な権力と存在感(エリザベス女王とハプスプルク宮廷唯一の男性といわれた皇太后ゾフィ)
その四・本人自身の美貌とそれに比例しない知的能力(美的・ファッションセンスを誇ったダイアナと作文・語学・絵画に才能を示したシシィだが、政治情勢などを省みる知的センスには欠けていた)
その五・付け足しとしてだけど、育った家庭環境から来る孤独感(ダイアナは幼児に両親離婚、エリザベートは母は姉を皇太子妃にすることに熱中、父は自由人で留守勝ち)
などなど・・・
そして、それらが自分自身の孤独を深め、自分を必要としてくれる人々を求めてボランティアに走った!というと叱られるだろうか。
ただ、チャールズは結婚前から愛人がいてダイアナは飾り物扱いだったらしいけど、
ヨーゼフは、あの時代の皇帝としてはそこそこ身奇麗な方で、シシイを熱愛していたらしい。
シシイの我がままや自由な行動を許し、晩年の旅先のシシイに帰って欲しいと懇願する手紙は涙物ということだ(前出)。
後年は、特定の愛人を傍に侍らしていたけれど、それすらシシイが仲を取り持ったものだという。
たとえ、誤った結婚であっても、本人がもっと賢ければ、あれほど美貌でなければ、事態はもつと違った方向に向かったのだろう。
そして、たとえ離婚が許されない宮廷の中でも、親兄弟や友人達がもう少し支えてくれる環境にあれば・・・ね(^_^;
まぁ、結婚した個人は、独立した個人として生きていかねばならない、というのは当然なんだけれど、
一大事勃発の時は、やはりそれなりの支えが必要です。
本来なら、それまでの人生の中で、そういうときこそグチを聴いてくれる友人を得ておくべきなのですが、
彼女たちは、そういう環境になかったし、そこで親兄弟、といえば、それも宛になるような人々ではなかったわけで、
気の毒でもありますな・・・
気の毒といえば、映画・バレエ・もひとつ宝塚でもエンターテイメンとになっている「マイヤリンク」「うたかたの恋」は、
この人の息子、オーストリア皇太子ルドルフとその恋人マリー・ヴェッツェラ男爵令嬢の心中事件です。
時にルドルフ31歳、マリー16歳、当然の如くルドルフはステファニーという妻持ちです。
かなりの部分政治的に利用された、という面もあり、可哀想な反面、
利用される不肖の母に不肖の息子、といえばそれまでだけれど、
まぁ、物語の世界は哀しく美しく・・・ね(^_^;
ダイアナの事故死の時は同乗していた恋人のアラブのお金持ち(ハロズの社長)の親父殿が「仕掛けられた!」
と言っていたけど、
私も事故の一報を聞いたとき、なんとなくそう思ったもの(^_^;
やはり、シシイの影響でしょうか、ね(^_^;
まぁいずれにしても美貌に罪アリ!というのでしょうか。
それにしても172センチ52キロというのは痩せすぎでしょう、ウエスト50cmだってよ(^_^;
しかも、本人背中に抜群の自信があったらしく、背中から振り向いたポーズがやたら多いのよ!
実際逢ったらヤナおばはんてとこだったかも(^_^;
それにしても、白城あやか様のエリザベートは素晴らしかった!
その背中から振り向いて、正面向き直った時の貫禄がね、なんとも言えん(^^)
花總だって滅茶苦茶よかったんたんだけど、あのあやか様の迫力にはまけますなぁ(^_^;
一路はどういうつもりでやっとるものやら・・・????
