12月4日(木)

「ゴッホと花」展

「煌きのダイヤモンドーヨーロッパの宝飾400年ー」


「日本美術の流れ」

いやぁ・・・大変な一日ではありました(^_^;

朝の部に「紫式部日記」
昼の部にゴッホ・ダイヤモンド・日本美術の流れ・・・国立博物館は凄い・・・フゥm(__)m

「ゴッホと花」展

まず、ゴッホ!!
これは、新聞などでもよく取り上げていましたから、
大英博物館ほどでなくとも大変だろうと覚悟していたのですが、タイミングが相当よかったらしく、
スムースに入れてじっくり見られて、会場から出たら、もう行列でした!!
びっくり(^_^;
でぇ・・・良かったと言えばよかつたのですが・・・私はもともと、ゴッホが好きらしいのです(^^ゞ
あまり意識して好きだと思ったことはないのですが・・・どうやら相当好きらしいのです。
でも、この「ひまわり」というのはどうもそんなに好きじゃないの(^^ゞ

そんなわけで、実はあまり期待はしていなかったのです。
でも、とにかくアムステルダムのゴッホ美術館の「ひまわり」とのツーショット・・・いえいえ、
「ルーラン夫人」を挟んでのスリーショツト・・・ちらしには「三幅対」なんて古風な書き方をしていましたが、
とにかく見てこなくちゃ、と、スケベ根性で行ってきました(^^ゞ

はい、期待とおり・・・というのか、こういう時は予想通り、あ、「ルーラン夫人」は良かったです(^^ゞ
あの「ひまわり」ねぇ・・・どうしてみんなあんなに夢中になるのかな?
まあ、ゴッホのゴーギャンに対する思い入れがドラマチックではあるのですが・・・。
それなら、私は、あの椅子の絵の方を買うなぁ・・・あの椅子、ゴーギャンの部屋に置かれた椅子は、
ゴッホの心の空白を凄く感じさせる、と思います。(今回は来ていませんが)

今回は「ゴッホと花」と銘打って、ゴッホが描いたひまわりやその他のアザミ・グラジオラスなどの花の絵を集めていました。
そうそう、ゴッホがその花の絵を描くときに使った花瓶も現存する三点のうち二点が来ていました。
ひまわりに使われている陶製のものと、金属製の瓶です。

それと、ゴッホの絵が最初に日本に来たのは1920年なんだそうです。
白樺派の武者小路実篤たちが「白樺派美術館」の建設を思い立って、「一円募金」を始めたのだそうです。
でも、いくらがんばったって「一円募金」では、ゴッホやルノアールには手が届かない、というわけで、
大阪の財界人の山本順弥太と言う人が、責任を取って買い取ってくれたのだそうです(^_^;
でも、それが大阪の大空襲で灰燼となってしまったそうで・・・戦争は嫌だ!!

で、まあ・・・「三幅対」は「ルーラン夫人」(これも「揺りかごをゆする女」として何点かあるそうです)が圧倒的存在感でした♪
両サイドの「ひまわり」は、気のせいか、ゴッホ美術館の方がいいように思えます(^^ゞ
絵の具の盛り上がり感などは、日本の方が分厚くて、額縁も日本の方が立派なのですが、
ゴッホ美術館の「ひまわり」の方が、どことなく心惹かれるのです(^_^;

で、ゴッホはそんな感じだったのですが、同時代の画家たちの花の絵が何十点か集められていて、
そちらの方が好きでした。
ことに、あのルドンの極彩色の花の絵が・・・たぶん写真か何かで見覚えていたのでしょうけど、
嗚呼!ルドンだぁ!!と遠目でひきつけられてしまいました\(^^)/
モネの「睡蓮」やルノアールの「アネモネ」もありましたけど、あーセザンヌの「ナプキンと静物」もあった・・・
なんだかなぁ・・・(^^ゞ
それより、ルドン!
それと小品ですがラトぅールの「テーブルの上のバラ」というのは好きでした(^^)
後、ピサロの「芍薬と梅花空木」というのが素敵、
それとエルネスト・クオストなんて、私は初めてだったのですが、「タチアオイの咲く庭」というのが、
いかにも南仏あたりの農園の庭、と言う感じでよかったです(^^)

それで感心したのが、レストランを開きましたのでご利用ください、という張り紙がエレベーターの中に張ってあって、
ナント「紅茶160円より、お食事400円より」と書いてある!!
ひぇ〜、ここは新宿の高層ビルの中ですぜ!
しかも民間の美術館です・・・もう涙滂沱でございますm(__)m
入場料だって千円だし・・・
それに引き換え、ポーラ美術館、1800円だって!!
信じられない!!
出光だって、サントリーだってブリジストンだって、みんな都心の一等地でがんばって千円以下の入場料で国宝級のものや、
海外からの借り出し貴重品を見せていると言うのに!!

と、半ば感激、半ば怒りながら国立博物館へ移動(^_^;
だって、カルチャーセンター出るときに、もはやお昼近くでカレー食べてきちゃったんですよ・・・惜しかった(^^ゞ


「煌きのダイヤモンドーヨーロッパの宝飾400年ー」

これがですねぇ・・・凄いの何の!!
まあ場所もよかったですね・・・表慶館というのは、明治33年(1900)に国立博物館の中に建てられた、
大正天皇のご成婚の記念館です。
「設計は宮内省技師の片山東熊で、古代ギリシア・ローマ建築を範とした」そうです。
ドーム型の青い屋根がちょっと見で「ニコライ堂」を思わせて、推理小説のトリックに使われたこともあります。
建物内部に入って天井を見上げると、そのドームの天井まで高く三層分の吹き抜けになっていて、
てっぺんに装飾ガラスがはめ込んであります・・・当然ステンドグラスなんでしょうね(^_^;
そして、その吹き抜けを取り巻くように一部がモザイクタイルを敷いた石の回廊と表側・裏側に分かれた展示室があります。
建物だけでも豪華です(^^ゞ

そして、ダイヤモンド!!
今回はその宝飾品をつけていた王侯貴族の肖像画も展示されていますが、それらをはじめ、
ルーブル美術館・ベルギー王立美術館・ドレスデン国立美術館・アントワープ州立ダイヤモンド・ミュージアム・・・
カルティエやショーメ・パリなんてところも・・・そういえば、近代の部に入って、ショーメ製作のティアラ素敵でした♪

日本では、那須高原の穐葉アンティークジュウリー美術館、という処が全面協力しているようです。
「個人蔵」というのも多い!!ぬぁ〜んだって!!

ド・リューニ家というのが大変なお家柄らしく、「現当主(プリンス)」と注意書き付でした(^^ゞ
そこからはエカテリナ二世の肖像とナポレオン三世の皇后の肖像が来ていました。

先日の庭園美術館の宝飾展も見事でしたが、今回も凄かった!!
でも、見に来ている観客層はちょっと違って、
庭園美術館は「負けるか!」的宝飾に着飾ったマダムたちが多かったけれど、
今回は、若い人たち、それもノートをとりながら、と言う人が多かったですね。
男性も多いし・・・しかもおじいさまというほどの年配の方たちも(^^ゞ

歴史的価値のあるものも出ていますが、何より良かったのは、
持ち主は誰かもうわからないらしいのですが、四連のテニスネックレス!!
これが、一粒がただの一粒ではないのです(^_^;
もう・・・解説にも「これだけの大きさのダイヤをそろえて四重のネックレスを注文できるのはよほどの富裕な人だったろう」
と書いてありましたが・・・・はぁ〜〜〜(^o^)〜ホー

まあ、とにかく、ダイヤの粒が半端じゃなく大きいです!!
ひよっとして、これは綺麗なガラスなんじゃないか?と聞きたくなるような大きさです!!
こんな大きなダイヤがあって良いのか?
私のダイヤは、あの長期長期ローンで七転八倒しながら払い続けてやっと買ったダイヤは何なんだ?!
塵ともいえない・・・・(;_;)号泣

まあ、細工も凄い!!ミル打ちというらしいですが、金銀、最近のものはプラチナを薄く薄く延ばして、
細かな彫金を施していく・・・金属だけでも素晴らしい輝きを生み出すんですね(^^ゞ

しかし、18〜9世紀という時代は、ホントにダイヤオンリーでしかもリングは少ないのです(^^ゞ
やはり貴婦人は手袋を着用するのが当たり前だった時代だからでしょうか(^_^;
リングはみんな可愛いの(^^)
そのかわりブローチ!・・・これをブローチと言うのか?という大きさのブローチです!!

古いものは石が大きくてもカットがあまり細かくないから、とか言いますけど、これだけ良い石で大きければ、
そんなこと問題になりませんね!!
いやぁ・・・凄かったm(__)m

「日本美術の流れ」

いやぁ・・・メルマガでこっちも見たい、と思ってはいたのですが、もうかなり疲れていて。。。

でも、とにかく、これは常設展なので、料金のうち、ということで、
見られるところだけ・・・お目当ては上村松園の「焔」です!!

これは、源氏の方のエッセイに追加で書きますので(^_^;
本当は、縄文の火焔土器・弥生の銅鐸なんてところから、連綿と続く日本の美術の流れを見せてくれているのですが、
これがまあ・・・あの会場・・・本館の二階全部なのです(^_^;
それだけで圧倒されて、もう上村松園だけ見れば良い、もうそれだけで帰ろう、と覚悟!!

そしたら、通り過ぎがてらに涎のたれそうなものばかり(;_;)
それでも目をつぶって近代の部屋に飛び込む!!
ついでに「焔」も飛び込んできたけど、おっと!!すぐそばに黒田清輝の「読書」が!!
下村観山の六曲屏風一対の「鵜」が! 安田靫彦筆の 「御産の祷 」が!!
そして、そして、私をにらんでいるのは光雲の「老猿」だぁ!!いやぁ、これ一度見たいと思っていたのです!!
もう〜、グルグル回ったよぉ\(^^)/

しかし・・・疲れましたねぇ・・・足が上がらない・・・はぁ、時間も四時過ぎた(^_^;
主婦のシンデレラLibertyですねぇ(^^ゞ
四時には、ここを出て、遅くも四時半には東京駅を乗らなくちゃ!!と、思っていたけどちょっと無理そう(^_^;
でも、とにかく大急ぎ!!なんとか16時53分に滑り込んで・・・ナントカ帰宅の途に(^^ゞ


途中、電車の中で失礼な若い奴がいて、怒鳴りつけてから、
あんなのが切れて電車の中で暴力振るわれても嫌だったなあ、とは思ったけど、やっちゃったものは仕方ない(^^ゞ

大体、若いおネェちゃんの隣に座っているのに、わざわざ、
おばさんの隣に座り直すってのがおかしい!?
そしたら、ぐいぐい肘張って押してくるのです!!
いい加減我慢してたんだけど、「その肘ナントカしなさいよ!」と、どなってしまいました(^_^;
電車内、シーンm(__)m
なんだよ、そっちこそ、そんなふくろじゃまだ!!って言いやがる!!
おばさんのバックは、B5のファイルが一冊やっと入るという、
某デパートのお中元の景品に配ったピーターズラビットの(おばさんたちが良く持ってる)
なんで、これが邪魔よ!!
って、それ以上になったら、嫌だな、とちょっと後悔したんですけど、
電車の中シーンだし・・・それで終わってしまいました(^^ゞ
しかし、ああいうとき、もう我慢が聞かなくなった来たのは
年を取って、気が短くなってきたって事なんでしょうねぇ(^^ゞ


せっかく綺麗なもの見て良い気持ちで帰れるはずだったのに・・・!!